インフェルノ (Inferno) ネタバレあり感想 君が、世界の希望。

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オススメ度 ★☆



あらすじ


これまでもその頭脳で様々な難事件を解決してきたハーバード大学でイコノロジーの教授をしているロバート・ラングドン(トム・ハンクス)は、なぜかイタリアはフィレンツェの病院のベッドで目を覚ます。

最後の記憶は、ハーバード大学で誰かと会ったということだが、担当医師のシエナ・ブルックス(フェリシティ・ジョーンズ)によれば、彼は血まみれの状態で倒れていたのだという。
そして、病室には銃を持った追っ手が現れ...

命からがら難を逃れ、シエナのマンションへと逃げ込んだ二人は、人口増加を危惧する生化学者バートランド・ゾブリスト(ベン・フォスター)が人類の半数を滅ぼすウイルス拡散をたくらんでいることを知る。
ゾブリストは、ゾブリストがダンテの叙事詩「神曲」の「地獄篇」に隠された事件の真相へと迫っていくが...

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感想


ロン・ハワード監督の飽くなき挑戦は続く。
ミステリー小説なのに、そもそも謎解き要素が薄くて話自体も意味不明な感じのベストセラー小説シリーズを、なんとか最後まで観ていられる作品へと昇華しようという試みももはや3回目。

名作「ビューティフル・マインド」など数々の素晴らしい映画を生み出してきたハワード監督の演出や美術は相変わらず冴え渡っているし、
「ザ・良い人」イメージの頂点に君臨していると言っても過言ではない、地球上で最も愛される俳優の一人、ご存知トム・ハンクスが画面上を所狭しと駆け回っている姿はやっぱり魅力的なのに、

どうしてだろう。やっぱりね、脚本がしっかりしていないことにはどうにもならないこともある、ってことを、今作「インフェルノ」は証明してくれちゃった作品なんじゃないのかな、と思います。

「天使と悪魔」「ダヴィンチコード」に引き続きの主人公ロバート・ラングドン教授(トム・ハンクス)は、なんでかイタリアはフィレンツェの病院で目を覚まします。しかも大怪我をし
、直近の記憶を全て失った状態で。

目の前にいるのは、美人な女医さんシエナ・ブルックス(フェリシティ・ジョーンズ)。彼女の話によれば、ラングドン教授は外で血まみれで倒れていたんだとか。
で、病室には美人の暗殺者までやってきて、銃で襲いかかってくるんです。

ラングドン教授の揺れる脳内と、アートをテーマにしたミステリーだけあって、どこか別世界での出来事のように描かれる回想シーンの映像の美しさは特筆ものかも。

謎が謎を呼ぶ展開が続きますが、ラングドン教授はシエナの手引きを得て、なんとか病室を脱出します。
そしてシエナの部屋に着いたら、今までは完全に死にかけてて意識も朦朧としていたのに、突然元気になって謎解き開始! 「おいお前、急に元気になりすぎじゃねーか!」なんてツッコミはしてはいけません。なぜなら、こっから先はそんなもんじゃ効かない、ツッコミどころの応酬だからだ!

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ラングドン教授のジャケットのポケットには、なぜかペン型のプロジェクターが入っていました。
写してみると、ダンテの「神曲」から「地獄篇(インフェルノ)」を克明に描写した絵と、「ゾブリスト」という謎の人物による「探して、見つけよ」という言葉が残されていました。

ググってみると、バートランド・ゾブリスト(ベン・フォスター)はアメリカの超がつくほど有名な青年実業家で、わざわざ大きな講演会を開いては、現在も増え続ける人口によって世界が滅びるという極端な崩壊論を唱えていた人物。

「人類は自分がガンとなっていることに気づいていない」という彼の目的は、自身が開発した最強のウィルスを蔓延させ、人類の半分ほどを滅ぼすことでした。そのウィルスをどこかに隠したので、その隠し場所のヒントを絵画の中に託したのです。そして彼は、数日前に自ら命を投げ出したばかり...

もしもウィルスを見つけて起動させなければ、人類の半分は死滅。
起動させなければ、人口増加によって人類という種そのものが、100年以内に消滅するでしょう...だから、このメッセージを頼りにウィルスを見つけられた者に、人類の存続は託されたよ、というのが事件の概要です。

こんな危ないものを作り出したくせに、なんでもう自分でさっさと起動させないのか? 自分のやっていることに確固たる信念はないの? と思いってしまいますが、それでは物語が成立しないので。

こりゃやばいわ。だから殺し屋にも狙われるし、っていうかこんな危険な生物兵器、国力強化のために多くの国家が欲しがるでしょう。ということで、ラングドン教授とシエナは、独自にウィルスの調査を始めることとなります。

彼らはその後、殺し屋や政府など、彼らを付け狙う様々な悪の軍団から身を隠しながら美術館を巡り、次々とヒントを手に入れていきます。映画を観ると(原作でも同じですけど)、「これヒントになってんのか?」という謎の情報から、どういうわけか次の行き先に気づいていくラングドン教授たちの姿に、逆にこっちの頭の中にははてなマークがどんどん追加されていってしまいます。

ミステリー映画なのに、「なんでこんな行動とるの?」「そんな回りくどいことしなくてもよくない?」と疑問ばかりが浮かんでしまう展開の応酬に、ロン・ハワード監督の洗練された演出や、トム・ハンクスとコンビを組む、今最も脂ののった女優のひとりフェリシティ・ジョーンズの圧倒的な華やかさや魅力も霞んでしまっているのが残念ですね。

でもやっぱり、映画の細かい部分についてはネタバレしないと語りきれないですね。
ということで、ここからはネタバレありの感想をお届けします! 結末までは触れないように努めますが、原作の完全ネタバレもしちゃってますので、できれば映画を観てからご覧いただくことを推奨いたします...

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ネタバレあり感想


物語後半、ウィルスのありかがわかってから次々と明らかになっていく真実は、前半以上に「はぁ?」からの「はぁ!?」からの「はぁぁん!!??」の連続で、もはやツッコミをいちいち入れていたら追いつかなくなってしまうくらいです。

原作があまりに「はぁぁん!!??」んなまどろっこしいする必要どこにあったんだよ!! と怒りを隠せなくなるような結末だったことを受けてなのか、後半の展開は、ほとんどがオリジナルストーリーとなっています。

ミラノの美術館での最後の謎を解き、ウィルスはトルコにあると突き止めたラングドン教授とシエナ。
しかしそこで、シエナが正体を現します。

なんと彼女は、ゾブリストの恋人。彼の意志を継いでウィルスを起動させるべく、ラングドン教授の頭脳を利用し、政府などの機関よりも先にウィルスのありかを見つけさせようとしていたんですね。

「私がウィルスをデザインしたの」という彼女ですが...あれ? ちょっと待って?

自分でデザインして恋人に託したウィルスの場所、なんで知らないんだよ!!

こんなことあります? こんなことあります!?
ちなみに、シエナが実は悪者だったというのは映画オリジナルです。でもこうでもしないとラストに映画が盛り上がらないものね。

でね、最初、ラングドン教授は傷だらけの状態で病院にいたじゃないですか?
あれって実は、WHOや政府の機関とはまた別の、世界をウィルスから守ろうと動いていた組織が偽装したもので、殺し屋のふりをしたエージェントに病院を襲わせたりしたのも、逃げるためにドアを閉める、その音がトリガーとなって記憶が少しずつ蘇っていくよう細工がされていたんだとか。

...いやいや、もしドアを閉めるまでもなく銃で撃たれて怪我したり殺されたらどうすんだ!
原作では、実はシエナも含むメイン登場人物の全員が機関のエージェントで、ラングドン教授が謎を解いてくれるように誘導してた...っていうのが大オチだったからギリ納得できた仕掛けだったんですけど。

つーか、そもそもいいですか?
普通に協力依頼しろや!!!

世界に危機が迫っているから協力してくれと素直に言えば、小説/映画の主人公なんだし普通に協力してくれるだろ、っていうそもそものところがもうわけわかんなすぎてもうダメでした。理解しようと思えなくなってしまったというか。

他にも色々あるんですよ? トルコの歴史ある建造物の水路の中に隠されていた世界の人類の半分を滅ぼすウィルスが、普通のビニール袋に入ってたりとか。

もうきりがないんです。挙げてくと。この映画をちゃんとしたミステリーとして観てはいけないんです。そういうことなんです。

でも、いいところを挙げるならば、イタリアをはじめとするヨーロッパの美しい街並みや美術館、水の都・ベニスの水路を冒険している気分に、たった1,800円で浸れるところがあるでしょうか。これは価格以上の価値がありますよ!

これでプロットのダメなところも全部帳消しに...いや、ないな。うん。



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Theme: 映画感想 - Genre: 映画

Comment

  • 2016/11/07 (Mon) 23:16
    ようかん #- - URL
    No title

    以前原作を読んでいたものの、
    デスマスクの展示ブースのセキュリティは緩いな~と
    改めて思いました。

    エピローグはほんわかしていいんだけど、
    あんなことが起こった後によく入らせてもらえたな~と。

  • 2016/11/08 (Tue) 01:00
    UC #- - URL
    Re: No title

    ようかんさん、いつもありがとうございます!

    確かに! ガラスケースあんな簡単に破れちゃうもんなんかい! しかも展示品を盗んだ張本人を、あんなあっさり入れるもんか! とは思いましたね。原作も映画版も、もうツッコミどころがありすぎて追いつかなくて...

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Trackback

2017/02/17 (Fri) 18:41

3日のことですが、映画「インフェルノ」を鑑賞しました。 記憶喪失状態でフィレンツェの病院で目覚めたラングドン教授は何者かに命を狙われるも、医師シエナ・ブルックスの手引きで事なきを得る 二人は人口増加を危惧する生化学者ゾブリストが人類の半数を滅ぼすウイル...

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