ピクセル (Pixels) 感想

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オススメ度: ★☆

あらすじ:

1982年、冴えないオタク少年のサム・ブレナー(アダム・サンドラー)は、近所にゲームセンターができたというニュースを聞きつけ、親友のウィル・クーパー(ケヴィン・ジェームズ)と共に自転車を走らせる。

ゲームセンターにはパックマン、ドンキーコングなど様々なアーケードゲームがあり、初めてプレイするはずなのに、サムはそのどれもを誰より上手にプレイできた。
そう、サムにはゲームのパターンを読む能力があったのだ。

そしてサムは同年の全米アーケードゲーム大会に出場するも、あと一歩のところでエディ・プラント(ピーター・ディンクレイジ)という男に破れてしまう。
その大会の映像は、地球外生命体に対しての友好の証として宇宙へ打ち上げられたのだった。

その約30年後の現在。
突如現れた謎の生命体によって、グアムが襲撃を受ける。軍部の解析によると、その生命体はなんと、昔のアーケードゲームのキャラクターの姿をしているというのだが...

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一番最初に予告編を見たときは、「なんだこれ! 絶対観ないと!」なんてとっても期待したものでした。
だって、ゲームのキャラクターと人間が現実世界でバトルする。そんな設定を聞いてしまったら、テレビゲーム大好きな日本人としてはドキドキせずにはいられないじゃないですか?

しかし、あの言葉を目にした瞬間、その期待は絶望へと変わってしまいました。

「主演: アダム・サンドラー」

そう、今作はハリー・ポッターシリーズ最初の2作品を監督したクリス・コロンバスによる壮大なSFアクション...と見せかけて、
本当はアダム・サンドラーがいつもの無表情な大根演技で笑えないギャグを連発する、ただのイライラ度MAXコメディムービーだったのです!

そもそも設定のほとんどが意味不明です。
・テレビゲームの対戦動画を宇宙人への友好の証として打ち上げる(なにをどうしてこれが友好の証になる?)
・ただの電気屋が、大統領の幼馴染というだけでホワイトハウスに出入り自由。

...などなど、挙げていったらキリがありません。

他にも、「パックマンがニューヨークの街並みを破壊している」という知らせを受けて、対抗手段としてゲーム内でのパックマンの天敵を模した車まで準備して現場に向かったのに、戦いの舞台でパックマンを目にした時に「パックマンが悪者?」とまるで信じられないような顔でのたまう。矛盾した展開が多すぎて、もはやツッコむ気力すら薄れてきます。

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それでもギャグが笑えたり、アクションシーンに迫力があったりすれば許せたのですが、そのどちらもがあまりにも低レベルすぎてイライラさせられます。

映画やらテレビゲームをネタにしたギャグが多いのですが、アダム・サンドラーの手にかかればそのほとんどがクスリともこない寒々しいオヤジギャグへと姿を変えてしまうのが悲しいですね。

ていうかそもそも、アダム・サンドラーが主演の映画で「パンチドランク・ラブ」以外まともに面白いのがない気がするんですが。彼のギャグって基本的に幼稚なのに、倫理的にはかなり攻めてるあたりが個人的に受け付けられなくて。

アクションシーンのショボさも際立ちます。アダム・サンドラー演じるサムにはゲームのパターンを読む力があるそうなのですが、肝心の戦闘では(少なくとも観客である私たちの目には)全く活かされることがなく、ただなんでか勝てちゃう人、みたいになってたのが残念です。

あとこれはネタバレになっちゃうので詳細は控えますが、物語の途中で主人公チームの仲間に加わるゲームキャラ・Qバートの行く末もかわいそう。あれをQバートが悪人で、ラドロー中年(童貞)の必死の願いこそが報われるべきと、何の違和感もなさげに肯定してしまうのはいかにもアメリカって感じ。なんかモヤっとしちゃいますね。

笑いとアクションの両方がスベっていて、観ていてとにかく疲れちゃう映画です。
ピクセルのゲームキャラたちがところ狭しと動き回る映像は素直に感動できたんですが、その優位性を何一つ活かせていませんでした。ああ、もったいない。

予告編を観てエキサイティングなSFアクションを期待している人、騙されちゃいけません!
これはただのコメディですよ! ただしこの世で最悪の部類の、ですが。



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Theme: 映画感想 - Genre: 映画

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