アントマン (Ant-man) 感想

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オススメ度: ★★★☆

あらすじ:

自身が勤めていた企業の不正を告発して職を失い、家族を失い、その後は強盗となって何度も刑務所送りになっているスコット・ラング(ポール・ラッド)

もう何度目かわからない刑務所生活を終え、愛する娘の誕生日を祝いに元妻とその再婚者の家へ向かうも、娘の養育費を支払えるようになるまでは面会は許さないと追い返されてしまう。

今度こそは真っ当に生きようと心に決めたスコットだったが、犯罪歴のある彼に世間は冷たく、やっと見つけた仕事もすぐにクビになってしまう。

人生の危機に立たされた彼の元に、刑務所で知り合った友人で、今は窃盗団を営んでいるルイス(マイケル・ペーニャ)から仕事の依頼が飛び込んでくる。隠居した研究者の家の巨大な金庫から金銭を盗み出そうというのだ。

もともと優秀な電気技術者だったスコットにとっては、金庫の鍵開けなんて容易いこと。
持ち前の身体能力の高さと頭脳でいとも簡単に金庫を開けてしまうスコット。しかし、金庫の中には金目のものは全くない。落胆するスコットだったが、次の瞬間、彼の目に飛び込んできたのは、バイクのライダー用のジャケットのような謎のスーツだった...

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ロボットスーツを着た人間(アイアンマン)に始まり、人体実験により超人的な能力を得た者(キャプテン・アメリカ)、さらには神様(ソー)に、ついには宇宙人(ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー)と、どんどん規模が拡大していくマーベル・ユニヴァースに新たに加わったのは、なんと身長1.5センチの、史上最小のスーパーヒーロー。

スーツを着て体を縮小させることによって自らを構成する原子の密度を上げ、まるで弾丸のような威力を手にいれるアントマンには、宇宙からの侵略者を豪快にやっつけるアベンジャーズほどの壮大さはありませんが、それでもマーベルファンの期待に応えるエンタメ作品として、しっかりと作り込まれています。

ヒーローものなのでジャンルとしてはいつものようにSFアクションに分類されるのでしょうが、今作はその尻尾に「コメディ」が付きます。

主人公のスコットもそうなんですが、そのお仲間の窃盗団の面々がまたちょっと抜けていて笑いを誘います。
特にそのリーダー格のルイスを演じるマイケル・ペーニャの存在感たるや。彼の語りをそのまんま映像化した回想シーンに始まり、要所要所でしっかりと笑いを運んでくれる彼の存在は、この映画の救いの一つです。

個人的には窃盗団のメンバーの中に、ラッパーのT.I.がいたことに、驚きと笑いが収まりませんでした。だって彼ならマジでこういうことやってそうなんですもん。「ああ、普段もこんな感じで犯罪を犯してるのかなー」なんて考えたらついつい笑いがこらえられなくて。

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アクションシーンの迫力もさすがはマーベル。
初めてアントマンに変身した際の、バスタブやクラブで踊る女性のヒールなど、普通に見れば危険性の欠片も感じられないありふれたものが命を脅かす危機に変わるシーンは観客である私たちを一気にミクロの世界へと引き込んでくれるし、
アリの背中に乗ってコンピューターのサーバールームを飛び回るシーンの幻想的さは「トロン: レガシー」も顔負けです。

ただし、我々の周りにも普通に存在するありふれた場所をアリの視点から見たらどう映るのか、という面白みを売りにしているためか、アクション部分でもシリアスさよりコメディチックな笑いが先行。

卓球のラケットでうち飛ばされて大打撃を受けちゃったり、予告編でもバンバン流れている機関車トーマスのシーンなど、世界の命運を分ける戦いをしているということをつい忘れてしまうほど笑えるシーンが続きます。この演出を「緊張感に欠ける」と見るか「エンタメ性が高い」と見るかによって評価が分かれてきそうです。

そして「アベンジャーズ」からあるスーパーヒーローがゲスト出演しているんですが、それも含め今回の悪役による世界を滅ぼしかねないある行動がどうしてそんなにヤバいのか、など「アベンジャーズ」のシリーズ、特に「キャプテン・アメリカ」を観ていないとちょっと置いてけぼりを食いそうなシーンが散見されたのはちょっと不親切かな?なんて思う部分もあったり。

しかし2人の父親の贖罪を描いたプロットはアントマンを応援したいという気持ちを与えてくれるスパイスとして機能しているし、師匠に認められたいという歪んだ気持ちから力を求め、最終的にアントマンスーツを戦争の道具として利用しようとするサイコ野郎をぶっ飛ばす、という王道な勧善懲悪ストーリーの爽快感は相変わらず。

さらに例に漏れず、この「アントマン」にもやっぱり続編がありそうなんですが、今作が「続編が待ち遠しくてたまらないぜ!」というほどの出来だったかというとちょっと悩むところかもしれません。

けれど、(もう半分は過ぎてしまいましたが)このシルバーウィークを明るく彩ってくれるのは、一挙に公開された様々な新作映画の中でも頭一つ突き抜けた明るさを持った、この老舗スーパーヒーロー映画で決まりでしょ! と、家族連れにも男同士でも、もちろんカップルにもオススメできる快作です。



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Theme: 映画感想 - Genre: 映画

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