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バクマン。 感想

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オススメ度: ★★★★★

あらすじ:

絵の才能がありながら、自分の将来については何の高校生の真城最高(佐藤健)は、漫画原作家を志す高木秋人(神木隆之介)から一緒に漫画家になろうと誘われる。

突然の誘いに拒否反応を示していた最高だったが、密かに恋心を抱いていた声優志望のクラスメート・亜豆美保(小松菜奈)と、「自分が書いた漫画がアニメになったら、そのヒロイン役になってほしい」という約束を交わしたことからプロの漫画家になることを決意。

彼らの目標は、日本で最も売れている漫画雑誌・少年ジャンプで一番人気の漫画家となることに決まったのだが...

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日本の「少年漫画」という文化は世界中で人気です。
以前までは「そんなの、日本から一歩も出たことのない『愛国心』の強い人々の幻想だろ」くらいに思っていたんですが、なんとそれ、本当だったんですよ。

というのも4年前くらいに私がアメリカの語学学校に通っていた頃、クラスメートには中国人やフランス人、さらにはサウジアラビア人など様々な国の学生がいたんですが、そのうちの多くが漫画が大好きで、キャラクターのキーホルダーを見せてくれたりして「うお、マジだったんだ...」と衝撃を受けたのを覚えています。アメリカ人のクラスメートにもポケモン好きとか多かったですしね。

中でも特に人気だったのが、「NARUTO」や「ONE PIECE」など「少年ジャンプ」に掲載されていた少年漫画たちでした。

雑誌名に「少年」とついていながら、「あんた、どう考えても少年じゃねえだろ!」という年齢の大人達までに愛され、今や世界中の人々を魅了する、日本最高の発行部数を誇る漫画雑誌がこの少年ジャンプ。
(私、実は一度も読んだことないんですけどね...)

では、その漫画達を生み出す漫画家達は、どのようにして創作活動に臨んでいるのか?
その実態を、なんと少年ジャンプ上で掲載してしまった同名原作漫画を映像化したのがこの「バクマン。」です。

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長期連載となった漫画、それも終わりのない「漫画家」という職業に就く人々の人生に、たった2時間の間に起承転結をつけるというのはほとんど不可能に見えます。
しかし「モテキ」の大根仁監督は、才能あふれる高校生漫画家2人の一瞬の輝きを、1本の映画に見事にとじこめて見せてくれました。

絵の才能がありつつも、なんとなく人生の展望を持てずにいたサイコー(佐藤健)は、漫画家になりたいという明確な夢を持ちつつも、肝心な画力に欠けていたシュージン(神木隆之介)から「俺と組んで漫画家になってくれ!」という言葉をきっかけに、二人三脚で少年ジャンプの一番人気を目指すことに。

持ち前の才能と、「現役高校生」という肩書きを武器に圧倒的なスピードで人気漫画家への階段を駆け上っていく彼らですが、漫画家としての生活は決して楽なものではありません。

無情に迫ってくる締め切りに追われ、眠ることも許されない日々。しかしその頑張りにも関わらず、読者から寄せられるアンケートの結果によっては漫画の展開やキャラクターの変更を迫られたり、場合によっては打ちきりにされてしまったり。

そんな残酷な世界を象徴しているのが、主人公2人と交流を深めていく新人漫画家達。
「新人」と言っても年齢はサイコー達よりずっと上。もう何年も漫画を描き続けているのに連載を持つことができず、漫画賞の賞金とアルバイトで稼いだお金でなんとか食いつなぎ、それでも夢を諦めず、自分の漫画を描き続けているのです。

そんな彼らの姿の、なんと美しいことか。
確かに漫画家としての生活は、社会保険もない、安定性もない、時間もないのないないだらけ。それでも彼らの日々には夢と希望があるということを、いかにも少年漫画らしいコミカルな笑いと共に教えてくれます。

そのおかげで、リアリティとエンタメ性のバランス感覚が抜群な、わかりやすいサクセスストーリーでも、知識だけがぎゅうぎゅうに詰め込まれたお仕事ムービーでもない、オリジナリティに溢れた映画が出来上がったと言えるでしょう。

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視覚的にも、この映画は革命的。
なんと今はやりのプロジェクションマッピングを取り入れた、大きなペンを剣代わりに漫画のページ上を大暴れするアクションシーンは、今までどんな映画でも観たことのなかったドキドキを与えてくれます。
佐藤健と神木隆之介の動きは、さすが「るろうに剣心」を経ただけあるキレのある動きを見せてくれていて、このシーンだけでも、映画鑑賞に必要な1,800円を払う価値があります。

そして、2015年の邦画最大と言える男優祭りも見所の一つで、
特にメインキャストとなる人々の輝きっぷりには、「天才俳優を4人も集めれば、こんなにも面白い映画が作れるのか」ということを実感させれらます。

主演となる佐藤健と神木隆之介の2人は、苦しみながらも純粋に上を目指していく若者の姿を爽やかさ全開で演じきっているし、
そのライバルとなる天才漫画家・新妻エイジを演じる染谷将太は彼自身もやっぱり天才。あんたすごいよ、本当に。
ちょっと頭おかしい感じの役を演じさせたら右に出るものはいないですね。彼のことは日本のポール・ダノと呼びたいです、個人的に。

そして、サイコーとシュージンの担当編集者・服部役の山田孝之は、見るたび演技の幅の広さに驚かされますね。
「新宿スワン」では狡猾な悪役を見事に演じたと思いきや、今作では売り上げと人気を重視する編集部と、自分の愛する漫画で世間に認められたいと願う漫画家の間に立つという複雑な立場の葛藤を描き切ってくれました。

願わくば彼らの漫画家人生をずっと見ていたいと思わせてくれる素晴らしい世界が広がっているこの「バクマン。」ですが、その物語にも終わりは必ずやってくるもの。しかもそれは、突然にやってきます。

それは確かにいかにも映画らしいベタな展開と言えるのかもしれません。しかしそれでも心を動かされずにいられないのは、この映画が2時間という時間をいっぱいいっぱいに使って、漫画家という職業の喜びや悲しみ、そして苦しみを包み隠さず描いているということの証明です。

間違いなく2015年秋のMust-Seeな傑作映画。
夢を持ったすべての人たち、見逃す手はありません!



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Theme: 映画感想 - Genre: 映画

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