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劇場版 MOZU ネタバレあり感想 予告編鑑賞禁止令。

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オススメ度: ★★☆


あらすじ


妻子の死をめぐる謎を追い、その果てに警察内部に存在する闇を暴いた公安警察官のエース・倉木(西島秀俊)

それから半年後、未だ妻子の死の真相には辿り着けずにいた倉木は、毎日を酒に溺れて過ごしていた。

その時、ペナム大使館襲撃と高層ビル占拠爆破というテロが同時に勃発。

これらの事件は、犯罪プランナーの高柳(伊勢谷友介)と狂気の暗殺者・権藤(松坂桃李)が率いるグループによるものだった。

独自にこれら事件の捜査を始めた倉木は、一連の事件には日本犯罪史の闇と呼ばれる超大物・ダルマ(ビートたけし)が関わっているという事実を掴むのだが...


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感想


いつも思うんですが、日本の映画って予告編でネタバレしすぎじゃないですか?

公開の数ヶ月前から映画館やテレビで繰り返し流れるCMで、作品における一番の見どころや笑いどころを惜しげもなくネタバレ。
そんなんだから劇場で実際に映画を観た時には、せっかく作り込んだ必殺シーンを観ても、「ああ、CMでやってたアレね」程度の感想しか出てこないんですよね。

最近の例だと、三谷幸喜監督の「ギャラクシー街道」なんかがそうでしょうか。
CMで繰り返し流れていた、遠藤憲一が出産するシーンがまさかのクライマックスという。展開がわかっているお笑いほど笑えないものはないのでは、と思うんですけど。

この「劇場版 MOZU」もそれらの映画と同じ道をたどっています。

「劇場版」とついていることからもわかるように、テレビドラマから続くシリーズの完結編(?)として製作された今作では、なんとこれまで最大の謎とされてきた
黒幕・「ダルマ」の正体は、ビートたけしですよ! みなさん!
と盛大に宣伝してしまったがために、衝撃度が一気に地に落ちてしまった残念作となっています。

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物語は序盤からかなりのハイテンションで進みます。

酔い潰れた主人公・倉木が静かに目を覚ましたと思ったら、その直後にはビルが大爆発。

仮面のない仮面ライダーみたいな格好をした松坂桃李が容赦なく人を殺しまくり。「キングスマン」のコリン・ファースもびっくりの暴れっぷりです。

「おおぉ〜すげぇ〜」...などと感心している暇はありません!
一暴れし終わった松坂桃李がモモンガみたいに服を広げてビルから飛び降りたかと思いきや、次の瞬間には路上で車が大クラッシュ...からの銃撃戦がスタート!

そこに居合わせた主人公・倉木がまたカッコいいんです。
銃を武器に襲いかかってくる敵を容赦なく顔面から蹴り上げる! あなたに慈悲の心はないんですか! ハードボイルドやなぁ...

この時点では「これはヤバい! MOZU最高すぎる! あと30分もこれが続いたら悶え死んじゃうぅ...」なんて思っていた私でしたが、物語の舞台が架空の国・ペナムに移動してから自体は一転。私は死なずに済みました。よかったよかった(?)

倉木たちは上述のカークラッシュ事件で出会った謎の少女・エレナを付け狙う悪の集団による攻撃をかいくぐりながら、じわじわとダルマの謎に迫っていきます。

そこでのアクションシーンがまた素晴らしい!
特に松坂桃李VS池松壮亮のナイフバトルの迫力と言ったらたまりません。

今作では主演の西島秀俊を始め、それぞれの役を演じた俳優さんたちが体を張ってアクションに挑戦しているのだそうですが、やはりアクション映画において、生の魅力というのは何にも勝るものですね。

少々の残酷シーンもあるこの映画ですが、キャラクターたちの痛みが自分のことのように感じられるのは、演じている俳優たちが自身のアクションシーンにかける熱量がこちらにまで伝わってくるからと言えると思います。

そんな実力ある俳優たちを一堂に会した選別眼は本当に素晴らしいと思うのですが、なぜだろう。いかんせん、セリフの一つ一つやキャラの喋り方にリアリティがないのか、みんな実力を出し切らせてもらえていなかった感じがしたんですよ。

特に、自然な演技をさせたら右に出る者はいない天才女優・真木よう子のセリフが、超がつくほどの棒読みだったのが激しく気になりました。なんかセリフの読み方にアクセントがなくって、ずーっと平坦なトーンでしか話していなかったような? そういう役なんだと言われちゃったらどうしようもないんですけど。

それとは反対に、松坂桃李くんが信じられないくらいにいい仕事してました。
彼が演じる殺し屋の権藤は、ドラマ版最強の殺し屋である百舌を狂信しており、彼のような殺しをすることが「芸術」であると語ります。

その彼の狂いっぷりが半端じゃないんです。

百舌を模倣するように女装した状態で大男たちを次々殺したり(彼が「どうもぉー、新谷宏美でぇーす」と言いながら部屋に入ってくるシーンは背筋が凍りました)、挙げ句の果てには受精していて体が半分出来かけている卵をアイスピックでほじくり出して食べていたり、もうむちゃくちゃ怖いんですよ。

もう、松坂桃李くんの精神状態が心配になってしまうほどの迫真の演技で、圧倒的な存在感を放っていました。
彼はどの映画を観てもいい演技しますよね。個人的に今一番注目している日本人俳優の一人です。

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で、なんやかんやでダルマの元へ辿り着く倉木なんですが、その正体には驚きの欠片もありません。

だって知ってたんだもん。ダルマ=たけしだって。

じゃ、じゃあ、登場シーンでの驚きで勝負してないなら...ていうか、宣伝であれだけ「最後の敵」とか煽ってんだから、きっとたけしがリーアム・ニーソンも腰を抜かすほどの超絶アクションを披露して、最強の敵を見事に演じ切るんだよね...

と、期待するじゃないですか?
でも残念。たけしの出番、劇中で5分くらいです。

予告編でさんざん流れてる、「地獄ぅ!? ここが地獄だよ!!」ってセリフありますよね?
あれ、たけしが劇中でもらってるセリフのほぼ半分くらいです。

しかも、たけしにはアクションシーンも特にないです。戦いは側近の伊勢谷友介に任せっきりで、自分は弱り切った主人公を一発蹴り飛ばすだけ。ハァァ!?

ちなみにダルマさん、老衰で体が弱ってきたら子どもから臓器移植を受けることを繰り返して生き続けているらしいです。
おおう、おう。ということはやっぱり年齢は200歳とかなんだろうか。ちょっとラスボス感出てきたかも!?

伊勢谷友介 「今年で御歳90歳だ」

...ちゅ、中途半端ぁぁぁ!!!

いやいや、今どき90歳まで元気に生きてるおじいちゃんいっぱいいるぜ!?
もうなんか、ラストの敵にしては色々貧弱すぎて脱力します。

そりゃあね、監督としても世界的に有名なたけしが出れば、映画の注目度は当然上がるでしょう。

だけどさあ、こういう映画の根幹に関わる部分はもっとお楽しみとしておかないとダメじゃないですか?
それか、もう「たけしが最強のラスボスです! みんなたけしVS西島秀俊のバトルに期待してね!」と宣伝するなら、たけしにもっと見せ場を作らなきゃ意味ないじゃないですか?

もし製作陣が、「ダルマを演じているのがたけしだという事実は、公開まで隠しておこう」という勇気を持っていたら、この映画に対する評価ももっと変わっていたような気がします。

だって、「ダルマは誰なんだろう、誰なんだろう...」ってドキドキしながら映画館に行って、蓋を開けたらそれがビートたけしだったら衝撃受けません? 私だったら、誰にもバラせないビッグニュースを手に入れちゃったという高揚感も含めて、映画を観に行った喜びが何倍にも膨れ上がると思いますね。

とにかくもう、予告編で映画の根幹に関わるネタバレをする風潮は、もうやめませんか?
フィリピンで撮影された舞台の壮大さや、俳優陣が体を張ったアクションシーンの素晴らしさは明らかに既存の日本映画の常識を打ち破るレベルに達しているのにもったいない!

こうなってくると、公開までゾンビ映画だということをひた隠しにしていた、ブラッド・ピット主演の「ワールド・ウォーZ」くらいの隠し方のほうがむしろ潔くて興味深くすら思えてきますね。

例えばこの映画だったら、酔い潰れてる西島秀俊の姿と、坊主頭のたけしの姿を交互に映して、アルコール依存症からのリハブムービーかと思わせておいて、実はゴリゴリのハードボイルド・アクションムービーだったとかね! アッハハハ!

あれ、自分で考えたはいいけど、全然面白くないな... やっぱり私は、観る側に専念しときます...



ちなみに公式では、これまでのお話を9分間にまとめたビデオを公開しているみたいです。
映画がMOZUシリーズ初見になるという人は、これを見てから行くといいかも?



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Theme: 映画感想 - Genre: 映画

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2015/12/16 (Wed) 01:07

20日のことですが、映画「劇場版MOZU」を鑑賞しました。 妻子の死の謎を追い警察の内部の闇を明らかにした公安警察官の倉木 それから半年、ペナム大使館襲撃と高層ビル占拠爆破というテロが同時に勃発 これらの事件は犯罪プランナーの高柳と暗殺のプロ権藤が率いるグル...

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