起終点駅 ターミナル ネタバレ感想 人生は性欲との戦いです。

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あらすじ


北海道旭川市の地方裁判所判事だった鷲田(佐藤浩市)は、覚せい剤事件の裁判で、昔の恋人・冴子(尾野真千子)と、判事と被告人という形で再会を果たす。

東京に妻子を置いてきた身でありながら冴子との関係を戻らせてしまった鷲田は、妻子を捨て、冴子と遠い街で小さな法律事務所を開き、二人で生きていくことを決める。

しかしその運命の朝、旭川駅へとやってきた二人だったが、冴子はやってきた列車へと身を投げ、自らその命を絶ってしまう。

それから25年後、鷲田は判事を辞め、釧路で国選弁護専門の弁護士として孤独な日々を送っていた。

そんなある日、担当することとなったのは、冴子と再会した時と同じ、覚せい剤所持法違反の事件。

被告人として現れた敦子(本田翼)には、どこか冴子と似た匂いが感じられるのだった...

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感想


東京国際映画祭のクロージング作品に選ばれたからには、もうどんなに芸術的で文学的なんだろう。私みたいな下賎の輩にも理解できるのかな...なんて期待半分、不安半分で観に行った、この「起終点駅 ターミナル」

...うん、なんだろう。
結果的に、やっぱり私にはこれが何を描きたい映画だったのかわかりませんでした。

いや、「わからない」なんて生易しいもんじゃないですね。
なんとこの映画、「ハァ?」からの「ハァァ!?」に次ぐ「ハァァァ!!??」な展開が続く、
2015年最大のWhat the f***ムービーだったのです!

旭川で裁判官をやっていた鷲田は、覚せい剤所持の裁判を担当することになります。
そしたらびっくり! なんと被告人は大学時代の元カノ・冴子ちゃんだったではないですか!

冴子ちゃんは司法試験時代に貧乏だった鷲田を、水商売の仕事をして支えた恩人でもあります。つまりは半ヒモですね。
しばらくぶりの再会から再び恋の炎が燃え上がり、妻子もいるのに不倫に走っちゃう鷲田。

でね、冴子を演じる尾野真千子がまたエッチな顔をするんですよねえ。
その妖艶さに誘われるまま、鷲田を演じる佐藤浩市は、もうかぶりつきですよ。再会初日から即ベッドイン。

で、そんなエッチで優しい冴子との恋こそが真実の愛だと確信した鷲田は、妻子も仕事も捨てて2人で小さな町でやり直そう!と決意するんですが...

ところがどっこい。旅立ちの朝、駅にたどり着いた2人でしたが、なんと冴子が突然電車に飛び降り自殺!

観客の私は、原作を読んでおらずとも「ああ、わかってた...」と心の中でつぶやいちゃったんですが、自分の目の前で愛する人を失ってしまうとは想像もしていなかった鷲田は、衝撃のあまり足をガクガクブルブルさせながらその場を逃げ出します。

その後、時は流れ25年後。すっかり気力をなくし、白髪まみれの枯れたおじさんになっちゃった鷲田は、北海道の東の果て・釧路で弁護士に転身し、小さな法律事務所を営んでいたのですが...

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そこで再び覚せい剤所持違反の事件を担当することになった鷲田が出会うのが、みなさんお待ちかね。
本田翼演じる若いピチピチの女の子・敦子ちゃんです。

この敦子ちゃんのキャラが最後までワケわかんないんですよねえ。

最初は「探して欲しい人がー、いるんでーす...」と、まるで小学校の卒業式のスピーチみたいな棒読みで無気力に話し始めたと思いきや、その次の日には「せーんせっ! また料理作ってよ♪ ザンギうまっっ!!」と急に明るくなったり。あまりの躁鬱具合についていけませんでした。

やっぱおクスリやってると情緒不安定になるんだなあ、怖いなあと、覚せい剤の恐ろしさの片鱗を見せ始める敦子ちゃんなんですが、覚せい剤の真の恐ろしさはこんなものではなかったのです。

その後、鷲田の家で突然意識が薄れて倒れてしまう敦子ちゃん。どうしたもんかと病院に連れて行ったら、なんと覚せい剤の影響で腎臓(だっけ?)が強い炎症を起こしているのだと。

仕方がないので彼女を家に泊めてあげることにした鷲田ですが、ここの描写がとにかく酷い!

苦しそうに汗をかきながら、虚ろな目で荒い呼吸をする本田翼を、顔面(特にくちびる)のアップや、あとは少しはだけた胸にズームして延々と映し続け、
あたかも「どうだ、彼女エロいだろ? ヤりたくなるだろ?」と言わんばかりにいやらしさを強調してきます。

あのねえ、病気の人が苦しむ姿を見て、「うわ、ヤりてえ...」とか思うのって、自分でも虚しくならないんですか?

確かに本田翼が超かわいいというのは全く否定しないですよ、演技力はともかくとして。
でもさあ、こんなの安いAVでもやってないでしょ。それとも私が知らないだけであるんですか? 「病人プレイ」とか言って。
だとしたら、それを作る人も、それを見る人も、倫理観はかなり疑わしいように思います。

で、そこで交互に映される佐藤浩市の顔がまたウケます。病気のことを心配してるというよりも、どう考えても「うわ、ヤりてえ...」って顔しながら必死に耐えてるんですよ。
でも実際に襲ったりはしないんです。だって自分は妻子を捨てて、しかも昔の恋人まで死に追いやっちゃった罪人だから。

いやいや、そういう問題でもないと思うんですけどね。

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このまとまらない話をなんとか収束させるべく、物語はそこから急加速を始めます。

実家を追い出されて以来両親と疎遠だった敦子は、急に両親の元へ帰ることを決意します。
鷲田は車で彼女を実家へと送り届けることになるんですが、その車の中での敦子は、さっきまでの明るさは何処へやら。「ここを抜けるとー、海にでまーす...」とまた卒業式トーンに逆戻りです。もうやだ、こんな子。

敦子の実家に着くと、そこには誰もおらず、新たに加わった仏壇が。
なんと彼女の両親と、兄夫婦の子供はみんな亡くなっていたんです。しかも全員同じ日に。

えっ何殺人事件!? こわッ!!...なーんて思って家の実家のガレージを見てみると、敦子の彼氏で彼女に覚せい剤をやらせていた男が、クスリのやりすぎでオーヴァードースして死にかけているではないですか!

敦子「私の家のこと話したのー、この人だけだったからー...」
...ってなんだそれ! つまりこいつ、敦子の家族をみんな殺した後、ここのガレージに住み着いてずっとおクスリばっかりやって過ごしてたってこと!? 殺してから仏壇ができるまで!? ありえねーだろ!

しかもこの男が失踪してたのって、確か敦子が覚せい剤所持で捕まったちょっと前くらいからだよね!? 話のつじつまが合わなすぎる! なんだよそれ!

もしかして敦子の両親と兄夫婦の子供を殺したのは他ならぬ兄夫婦で、殺した後に仏壇作成だけ依頼して逃げたとか? っていうのも考えたんですが、だとしても敦子の彼氏が車もなくラリラリな状態でここにたどり着いて、薬をやり続けてるっていうのも意味わかんないし。

...わけわかんなすぎて疲れました。 いろいろとおかしいでしょ、話が。

もうこの話を理解しようとするのは無意味なんだ、と思って流れに任せて観ていたら、最後にまた大きなツッコミどころが。

いろいろ乗り越えて、最終的には長く会っていなかった息子の結婚式に参加することを決める鷲田なんですが、
その日中に釧路から東京に行こうっていうのに、なぜか電車で行こうとするんですよ、これが。

「南千歳で乗り換えて、新青森まで特急で行って、そこから新幹線で行くと、着くのが夜の9時ですねー」...っておい!
どう考えても手間すぎんだろ! 釧路に空港あるよね!? てか百歩譲って、物語の展開上電車に乗せたいんだとしても、南千歳まで行ったら新千歳空港で飛行機乗れよ!

あれですか、やっぱり電車が関係してる映画だからJRがスポンサーで、時間をかけていくことで「旅情」ってやつが生まれますよっていう宣伝か...
などと思ってエンドロールを見ていたら、そこには
「特別提供: AIR DO」
の文字が。もう自分の腹筋は崩壊しましたね。LCC弱えぇぇ!!!つって。

しかも浮気が原因で人生を崩壊させた男の贖罪を描いた物語のエンディングテーマを歌うのが、
夫の小林武史が一青窈と浮気したせいで離婚し、現在は元妻akkoのソロプロジェクトになってるMy Little Loverっていうね。
ひ、皮肉すぎぃぃぃぃぃ!!!! もうあの歌声が流れてきた瞬間に爆笑ですよ。

なんかいろいろ、篠原哲雄監督の緩めな倫理観が炸裂しちゃってますね。倫理的に攻め攻めな作品がお好きな方にはオススメだと思います。
ごく普通な感覚で生きる、とっても優良な一般庶民の私には合いませんでしたが(良い人アピール)。

最後に、私は北海道生まれなんですが、本州の人に一番認知されているであろう北海道弁「なまら」が出てこなかった代わりに、私も聞いたことない「〜なんだわぁ」っていうのがやたら使われてたのが気になりました。道東の方の方言とかなのかな?

あとは「ザンギ」と「唐揚げ」の違いですかね。私、その二つのどこが違うのか未だにわからないんですよ。私の実家は「唐揚げ」で統一されてましたけど。
確か「ザンギ」の方がしょうゆ味が強いんだったかな? 今度実家に帰ったら調べてみようっと。



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Theme: 映画感想 - Genre: 映画

Comment

  • 2016/05/19 (Thu) 00:05
    #- - URL
    No title

    アンタ、根性ひね曲がってない!?

  • 2017/03/02 (Thu) 22:26
    #- - URL
    No title

    ちゃんと見た?

  • 2017/06/16 (Fri) 07:04
    # -
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