劇場霊 ネタバレあり感想 女の嫉妬は霊より怖い。

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オススメ度: ★★☆


あらすじ


女優の沙羅(島崎遥香)は、現在の事務所に5年もの間所属しつつもなかなか芽が出ず、脇役から脱却できないままくすぶっていた。

そんな彼女は事務所の勧めで、気鋭の演出家・錦野豪太が手がける新作舞台のオーディションに応募し、端役として出演することに。

演目は、永遠の若さを手に入れるために若い女性を次々と殺害し、その生き血を浴びていたと言われる実在の女性・エリザベートをモデルにした「鮮血の呼び声」
舞台には、エリザベートが自身の分身として常にそばに置いていた人形の姿があった。

沙羅と同じ事務所の売れっ子女優・葵(高田里穂)や駆け出しの女優・香織(足立梨花)、そして沙羅が主演女優の座を巡って熾烈な争いを続ける中、劇場では次々と事件が発生。

衣装担当のスタッフが不可解な死を遂げ、その直後には主演の葵が劇場の高層階から転落し、意識不明の重体に。

葵の転落の現場に居合わせた沙羅が上を見上げると、なんと舞台で使われている人形が彼女たちを見下ろしているではないか。

一体あの人形は何者なのか? そして事件の真相とは?
沙羅は稽古中に知り合った舞台の人形担当・和泉(町田啓太)とともに捜査に乗り出すのだったが...

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感想


私はホラー映画がとっても苦手です。
だって怖いじゃないですか! どうするんですか、DVDを再生したら中から貞子が出てきたら!
どうするんですか、部屋のドアを開けたらおばあちゃんが全裸でドアを引っかいてたら!

全部作り物だとわかっていても、一人の家に帰るとどうしようもなく怖くなっちゃって、その日はベッドから出られなくなっちゃうんですよ。24歳のおっさんが、情けない話です。

そんなテレビ画面から這い出てくる女性・貞子が登場する「リング」や「仄暗い水の底から」などで世界中に名を知らしめるホラー映画の巨匠・中田秀夫監督が仕掛ける新作ホラー「劇場霊」で登場するのは、女子×オバケと言えば! と言えそうな、定番のお人形さんの霊です。

物語はある普通の民家から幕を開けます。

部屋の中で必死の形相で叫ぶ少女の目の前には、かなりリアルな女性の姿をした等身大の人形が彼女を襲っているではありませんか。

少女の叫びを聞きつけた父親が駆けつけると、そこにはまるでミイラのような姿になって亡くなっている娘2人の姿が。

それを見た父親は、「お前が殺したんだろう!」と人形を狂ったように殴り続け、体と頭がバラバラになってしまうほど粉々に破壊してしまいます。

ついには人形に灯油をかけて燃やしてしまおうと試みる彼でしたが、すんでのところで警察に捕らえられ、未遂に終わります。

しかしなぜ父親は、あのお人形さんが娘たちを殺したなどと考えたのでしょう。
そしてそのお人形さんは、一体どうしてそんなに人を殺したくなっちゃったんでしょう?

事件から月日は流れ20年後。
時を超えてその謎に挑むことになるヒロインは、ファンに対するそっけない対応や、メディアでのやる気のなさそうな立ち振る舞いが「塩対応」というキャッチーなフレーズを付けられて人気となった、AKB48の島崎遥香演じる沙羅。
(アイドルに冷たくあしらわれて逆に好きになっちゃうってどんなMだよ、といつも思うのは私だけですか?)

真面目一筋で勉強熱心、演技の才能はあるものの地味でパッとしない見た目と性格が災いして女優として目が出ない沙羅は、いつもいい役が回ってこない自分の環境を嘆いてばかり。

そんな彼女を見かねた事務所の社長は、彼女を気鋭の演出家・錦野豪太が手がける舞台に端役として参加することになるんですが、ここからの描写がとっても古臭い!

舞台の主演に選ばれた売れっ子女優の葵(高田里穂)は見た目に花がありつつも、舞台のセリフを全く覚えてこないので稽古の現場を止めてばかり。
こんなんじゃあ主役なんてやらせられないでしょ...と観客のこっちまで不安になるほどなんですが、そんな葵は監督の誘いに乗って枕営業をすることで何のお咎めもなし。

いやいや! 枕営業ってもう死語だと思ってたわ!! 2015年の今でもあんなの実在するっていうのをエンタメ業界にいる人から肯定してくるって逆に斬新ですね。

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そして沙羅と同じくスターダムを夢見る駆け出しの女優・香織(足立梨花)も加わり、主役の座をかけて女同士のドロドロの嫉妬合戦が始まるわけなんですが、そんな問題だらけの舞台に、さらに大きな問題が発生します。

舞台の演目である「鮮血の呼び声」は若い女性を殺し続け、その血を浴びることで自らの若さを保とうとしたという女性・エリザベートの生涯を描いた作品。まさに「女の嫉妬」を象徴するのにはうってつけの作品ですね。

エリザベートは自らの写し鏡として、美しい人形を常に傍に置いているんですが、その人形として使われているのは...なんだと思いますか...?

そう! 20年前の事件で2人の女の子を殺したと思われる、「あの」お人形さんです!!
どーん! びっくりしたでしょ! そんな曰く付きの人形が今まで綺麗に保管されてて、しかも舞台の小道具として使われるわけねーだろ、なんてツッコミは無しですよ!!

目覚めたと同時に暴走を始める人形は、衣装係の女の子を殺したと思ったら、その後は主演の葵を高層階から突き落としたりやりたい放題。

「ちょぉぉだぁぁい」と言いながら次々に若い女性を襲う人形ですが、舞台の演目や話の流れを考えれば、何を求めているかは...もうお分かりですよね。

人形の声や動きがまたチープなこと! ちょっとエコーのかかった声で呻く人形の声はまるで餌を求める馬の鳴き声のようで、恐ろしさよりも笑いを誘います。ラストの方で突然いいフォームで走り出した人形の姿を見た時にはもう爆笑です。

上述の通りホラーが苦手な私でも、この映画は終始笑顔で笑ってみることができました。それがホラー映画としては成功と言えるのかは疑問ですが。

で、そんな笑えるチープな演出とは対照的に、主演の「ぱるる」こと島崎遥香ちゃんがかなり迫真の演技で怖がっていたのがまた面白かったです。

「この子、こんなに声張れるんかい!」と思ってしまったくらいの絶叫ぶりを披露していて、「演技の才能に溢れている女優の卵」という設定にも説得力が生まれていました。

この映画ではあそこまで頑張らなくても良かった気がしますが、あれだけの演技ができるのならホラー映画からは色々お呼びがかかるのでは。これからに期待ですね。

そんなぱるるは、主人公として、勇気を振り絞って人形にとどめを刺すという重要な役割を遂行しなくてはいけないわけですが、
彼女の決め台詞は「ちょうだい、ちょうだいって...あげないんだからぁ!!」なんていう、もっとかっこいいセリフ考えられたでしょう、と思わずにはいられない、古臭くてダサいもの。

最初っから最後まで昭和の香りが強烈に鼻をつくこの映画なんですが、監督の中田秀夫さんと、本作の企画を担当した秋元康さんは、これからも生き残っていくために、もっと平成の感性を理解すべきなんじゃないでしょうか。

例えばさっきのラストの台詞も、
「ちょうだい、ちょうだいって...そんなに欲しけりゃテメーの精液でも舐めやがれ、motherf***erァァァァァァ!!!!」
とかだったらもっと今っぽくなってたかもしれないですね。そしたらぱるる、推してました。



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Theme: 映画感想 - Genre: 映画

Comment

  • 2017/06/05 (Mon) 23:11
    みーちゃん #oSYtTU1s - URL
    24歳は

    おじちゃんじゃないから( i _ i )

    ちゃんねるねこで劇場霊みてて怖くてネタバレみにきた

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