映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン! ちょっとネタバレ感想

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オススメ度: ★★★★


あらすじ


この世で起こる不思議な出来事は、すべて妖怪の仕業。

これは、妖怪と人間の心の交流を描いた5つの物語...

①妖怪になったケータ
妖怪が見えるようになる腕時計「妖怪ウォッチ」のおかげで妖怪たちと楽しい日々を送っていた普通の小学生・天野ケータ(戸松遥)は、ある日マンホールに落ちて死んでしまった!

目を覚ましたら、ケータは取り付いた相手を普通な人に変えてしまう妖怪・フウ2になってしまったが...

②ジバニャンの華麗なる作戦
ケータの友達妖怪・ジバニャンが目を覚ますと、そこはなんと2023年の未来!
そこでジバニャンは、生前の飼い主であるエミちゃん(長澤まさみ)を見つける。

夢だったはずのアパレル企業に就職したエミちゃんだったが、なんだかどうも元気がなくて...

③コマさん 家に帰る
都会に兄弟二人で仲良く暮らす妖怪・コマさんとコマじろう(両方: 遠藤綾)は、ある日お母さんの具合が悪いという知らせを受けて実家へ帰ることに。
しかし実家に帰った兄弟にとんでもないニュースが。なんと彼らに、人間の弟ができたというのだが...

④USAピョンのメリークリスマス
USAからやってきたウサギの妖怪・USAピョン(重本ことり)は、町中の家にプレゼントを届けるサンタ当番に選ばれてしまったのだが...

⑤妖怪ワールドへ行こう
ケータの家に居候していたジバニャンたちが、突然妖怪ワールドへ帰ると言い出した。
なんと、妖魔界を取り仕切るエンマ大王(木村良平)が人間にインフルエンザをうつされたために、今後一切人間と妖怪の交流が禁止されてしまったのだ!

そこでジバニャンたちは、エンマ大王の側近であるぬらりひょん(子安武人)に直談判をしに行くのだが...


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感想


「妖怪ウォッチ」の映画が流行っているらしいけど、しょせんはゲームのデータで子どもたちを釣っているだけ。
中身なんて空っぽで、映画とすら呼べない適当な映像を垂れ流しているだけだろうと、そう思っていませんか?

実は私もそう思ってました。
だって劇場版第1作目となる前作「誕生の秘密だニャン!」はひどかったですもんね。

ゲームのデータで子どもたちを呼び込んでおきながら、映画のストーリーはテレビゲームの終盤をそのままなぞっただけ。これからもらったデータで攻略しようと楽しみにしているゲームのラストを余すことなくネタバレして、子どもたちを絶望の底に叩き落とすっていう。
オリジナリティにも観客への配慮にも欠けた、まさに誰得映画だったわけですが...

劇場版第2弾となる「エンマ大王と5つの物語だニャン!」は一味違います。

無理に一本の長編を作るのではなく5本の短編に話を分けることで、ちょっとおバカでかなりくだらない(褒め言葉です)日常系アニメとして人気を博したテレビシリーズの良さを存分に活かした作品に仕上がっているんです。

本作のメインストーリーとなる5本目のエピソード「妖怪ワールドへ行こう」はちょっと長めで40分ほどありますが、それ以外のエピソードはそれぞれ約15分程度。CMやオープニング/エンディングを除いたテレビ放送1回分くらいですかね。

その一つ一つに、みんな大好き「泣ける」成分がたっぷりと含まれています。
例えば将来の夢を持てずにいる少年が、両親の隠れた優しさに気づいてもう一度やり直そうとする話や、
お母さんが病気になって入院してしまった男の子の話だったりと、「泣ける動画」とYouTubeで検索したらいくらでも出てきそうなベッタベタの話ばかり。

でもね、悔しいけど、それが泣けるんですよ...
どの演出もとってもサラッとしていて、意外なくらいに淡白。だからこそ、泣けるシーンがいつやってくるかが予想できなくて。
「さあ、お前らここで泣けよ!」という押し付けがましさよりも、物語の中のスパイスとしてちゃんと機能しているのが好印象でした。

それら泣けるシーンの感傷を引きずらず、すぐに昭和パロディ満載のギャグを入れ込んでくるふてぶてしさが大好きです。

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そして4本の泣ける短編を堪能したら、ラストを飾るエピソード5「妖怪ワールドへ行こう」は待ってましたの冒険活劇!
人間と妖怪の関わりを断ち切ろうとする妖魔界の陰謀を、ジバニャンたちおなじみのキャラクターたちが打ちくだく! という話になっています。

テレビゲームと同じ演出が使われた必殺技のシーンだったり、妖怪たちが進化/合体して大暴れするシーンは子どもたちにはたまらないはずですが、そこにたどり着くまでに、妖怪と人間入り乱れてワチャワチャ会話するシーンは、それまでのテンポの良さは何処へやら? という感じでちょっとグダグダな部分もありました。そこだけが少し残念だったかな。

しかし、エピソード5では、それまでの4本の話はそういうことだったか! と思わず感心してしまうほど、映画全体のまとめのお話としてうまく機能しており、オムニバスの群像劇を一本の芯の通った話として見せることに成功しています。

ただ注意が必要なのは、これまで「妖怪ウォッチ」の世界に一度も触れたことのない人にとっては、「なんじゃこりゃ?」「誰この人?」な展開が続いてしまうので、お子さんが大好きで一緒に見ているというご両親、もしくは普通にアニメ/ゲームをやってますという大きなお友だち以外の方にとってはキツいかもしれません。

特にエピソード2に出てくるエミちゃんとジバニャンの関係性は、アニメの25話かテレビゲームをやって確認しておかないと、お話に入っていけないはずです。
予習してる時間なんてねーよ!っていう方は、ネットのネタバレサイトくらいは読んでいった方がいいかもしれませんね。

しかしそこさえクリアしていけば、子どもたちは妖怪たちの活躍にエキサイト、大人たちは昭和パロディに笑って、最後にはじんわり泣ける映画に仕上がっていて、思わず笑顔をこぼしながら劇場を後にできること間違いなし! な快作です。

オマケ目当てのにわかファン!? いいじゃない、それでも!
辛いことも楽しいこともたくさんあった2015年、最後はみんなで「妖怪メダル、セット・オン!」して、愉快な妖怪たちと笑顔で締めくくりましょ!



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