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映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年 ネタバレあり感想 さよならなんて、言えないよ。

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オススメ度: ★★★★


あらすじ


まる子(TARAKO)が暮らしている街に、世界からお友達がやってきた!?

クラスメートの花輪くん(菊池正美)の家に、世界6か国から集まった子どもたちが滞在しており、日本の文化を体験すべく、それぞれ別々の家族と一緒にホームステイできる家を探しているのだという。

親友のたまちゃん(渡辺菜生子)を始めとするクラスメートたちと一緒に、花輪くんの家で開かれた交流会に参加したまる子は、そこで出会ったイタリア人の男の子アンドレア(中川大志)から「僕はまる子が好きです!」と衝撃の告白を受ける。

そのあともやたらと話しかけてくるアンドレアを煙たがるまる子だったが、交流会が終わった後、花輪くんの執事ひでじいがまる子の家にやってきて、アンドレアがどうしてもまる子の家でホームステイをしたいと言っているのだという。

嫌がるまる子をよそに、友人であるひでじいの頼みは断れんと、おじいちゃん(島田敏)が勝手にアンドレアを引き受けることを決めてしまう。

こうして始まった、1週間のホームステイ。
家族として最初の食事で、「なぜ日本に来たの?」と尋ねられたアンドレアは、「会いたい人がいるんです。」と明かすのだが...

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感想


みんなお馴染み、ちびまる子ちゃん。
劇場版って。映画館にまるちゃん観に行くってどんな趣味だよ、とかって思ってません?

実はちびまる子ちゃんが映画化されるのはこれで3回目。

私が本当に小さかった頃、「ビデオテープ」というもの(10代の方とか、ご存知ないでしょ?)で両親と一緒に観た第二作目、「わたしのすきな歌」のあまりにオシャレで鮮烈な音楽と映像美にすっかりやられてしまった記憶があるので、今回もとっても期待していたのです。

とはいえ、劇場版の制作は実に23年ぶり。
いくらさくらももことはいえ、ちょっとは耄碌しちゃってるんじゃないかと不安に思っていた部分もあったのですが...

いやはやそんな歳月はなんのその。
この「イタリアから来た少年」は、大人も子どもも笑って泣ける、世の中を騒がせている「妖怪ウォッチ」には出せない昔ながらの味を存分に活かしきった、年末年始を優しく彩る最高のファミリー映画に仕上がっています。

ていうかねえ、こんなのずるいよ! だって、泣かないわけないに決まってるじゃん!!

今回はまるちゃんたちが住む街に、6か国から個性豊かなお友達がやってきます。
日本が大好きなので日本語が上手な彼らとまるちゃんたちはすぐに打ち解け、はまじやたまちゃんなどお馴染みのクラスメートたちはそれぞれに気の合った子を家に受け入れることとなります。

まるちゃんの家にはイタリア人のアンドレアがやってきます。
彼はとっても素直で礼儀正しく優しい子なのですが、彼の表情にはなぜか寂しさが覗きます。

実はアンドレアが日本に来たのは、亡くなってしまったおじいちゃんが大好きだった居酒屋の夫婦に会うため。
1週間という限られた期間の中で、名前もわからない夫婦を探すべく、まるちゃんとアンドレアは大阪や東京の街を駆け回り、その中で交流を深めていきます。

確かに大阪/京都旅行のシーンには文句をつけたい描写もゼロではありません。
アンドレアを始めとした外国人の子どもたちは、日本人から見た外国人のステレオタイプを押し付けたような性格として描かれており、特にインド人のシンは理解不能な言動を繰り返しながら「インド人もビックリね〜」とか、いつの時代のイメージだよ!

京都の旅行中に自由な行動をしすぎたシンは財布を落としてしまいます。
泣きそうになっていたシンを見た地元の学生さんたちが彼に声をかけ、周囲の人を巻き込んで彼の財布を探します。

そこでシンは、「日本人はみんな優しくて、なんていい国なんだ...」と涙を流すのですが、外国人のことは偏見ありなステレオタイプ全開で描くのに、自国のことは徹底的に美化して描くんですね。日本人の卑しい島国根性が出ちゃってますよ。

あとは香港人のシンニーを演じたローラの演技が下手すぎたのも気になりましたが、まあこれはちょっと下手な日本語が外国人らしくて逆に良かったということにしておきますか。

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...という感じで文句もあるっちゃあるのですが、文化を超えて親交を深め、たった1週間ほど一緒にいただけなのに、最後には別れが辛くなってしまう...という流れの描き方のあまりの巧みさの前に、そんなことはどうでもよくなってきてしまうのです。

特に最終日、まる子とアンドレアが2人で灯籠流しを見に行くシーンに溢れる切なさったらたまりません。
遠い国で別々の人生を歩むことになる2人。もう二度と会うことはできないかもしれないけれど、またいつか会えると信じたい...という願いを川を流れていく灯篭に託した、甘く苦い彼らの思いに涙が止まらなくなってきちゃうんです。

そして、まるちゃんの表情がまた絶妙なこと。
絵的になんとなく表情に乏しく見えちゃうまるちゃんですがとんでもない。あれほど表情豊かな女の子、ほとんど見たことありません。
なんでもないように見せかけて、じんわり揺れる瞳が寂しさや切なさを物語り、楽しい時には別れの辛さもぶっ飛ばす、とびっきりの笑顔を見せてくれるんです。
言葉以上に表情で語れるなんて、彼女は女優か。それも極上の。

ホームステイを描いた物語である以上、必ず別れは訪れるもの。
ホームステイの別れってねえ、本当に辛いんですよ。私はホームステイをする側の立場になったことがあるんですが、たった2週間でも家族になれちゃうんですよね。毎日一緒にご飯を食べて、その日あったことを話して、同じ部屋で寝るだけで。

もう一生会えないかもしれない。そんな寂しさを短絡的なお涙頂戴ものとして描くのではなく、絶妙に繊細で、丁寧なタッチで描いているからこそ観客の涙を誘うんです。お別れのシーンでは、劇場内の至る所からからすすり泣きが聞こえていましたね。

私? 私は1人で観に来たくせに呼吸できないくらい泣いてたので、鼻水をすすらずに拭いて音を隠すのに必死でしたよ。ああ恥ずかしい。

個人的には、ブラジルから来た明るい女の子と一緒に暮らした野口さんの寂しそうな表情にやられましたね。
ああ、あのポーカーフェイスの裏側には、意外すぎるくらい強い思いが渦巻いてるんだなあ、と思うと胸がいっぱいになっちゃって。
あれ、思い出しただけでも涙が...

そんな感じでとっても泣ける今作ではございますが、そこはちびまる子ちゃん。笑いどころもたっぷりと用意されています。
アンドレアに「まるおじゃなくて、まる子がいいです」とアッサリ拒まれてしまった丸尾くんが嫉妬に狂う様子はとってもわかりやすい例ですが、

劇場が最も大きな笑いに包まれたのはある意外なシーンでした。
ヒントは、「おばあちゃん、意外と髪長いな!! っていうかカワイイ!!!!」というシーンです。真相は、ぜひとも劇場で確認してみてください...



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Theme: 映画感想 - Genre: 映画

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