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マジック・イン・ムーンライト (Magic in the Moonlight) 感想

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オススメ度: ★★★☆

あらすじ: 時は1928年。ウェイ・リン・ソーという東洋のマジシャンが,ベルリンの舞台で観客を沸かせている。
彼の正体は,スタンリー・クロフォード(コリン・ファース)というイギリス人。天才マジシャンと呼ばれる彼は合理的・科学的な思考の持ち主であり,同時に皮肉屋でもある彼には友人もほとんどいない。

今日もステージを終えてアシスタントたちを叱りつけていると,そこに唯一の友人マジシャン,ハワード(サイモン・マクバーニー)が現れる。
バーニーがスタンリーを訪れた理由は,彼が休暇中に訪れた南仏に住む彼の友人家族,キャトリッジ家という富豪の一家が,ソフィー・ベイカー(エマ・ストーン)というアメリカ人の霊能力者によって騙されており,天才マジシャンであるスタンリーに,そのトリックを見破ってほしいからだと言う。

全ての現象にはトリックがあると信じてやまないスタンリーは,そんなもの簡単に見破ってやると,意気揚々と南仏へ向かうのだが...


BG_Magic in the Moonlight 2014 movie Still 5

言わずと知れたウディ・アレン監督の最新作。
現在78歳にして毎年ユニークな映画を作り続けている彼ですが,一昨年の「ミッドナイト・イン・パリ」と昨年の「ブルー・ジャスミン」と変わり種な作品に続く今作は,驚くほどド直球なラブロマンスに仕上がっています。

いつも良い意味で力の抜けた,リラックスして観られるカジュアルさと,
どこか古風でクラシックな,気品に満ちた優雅さが同居しているのがウディ・アレン監督の作風ですが,
今作では上流階級のアメリカ人が南仏に構える豪邸を舞台に設定しているだけに,その優美さはいつも以上。

そして今作を素晴らしいラブロマンスたり得ているものは,上流階級の生活における物質面での豊かさを,今作でのまさにタネも仕掛けもない愛の魔法との対比として使ってより大きな共感を呼んでいるところです。

そしてウディ・アレン監督の作品のもう一つの特徴として,上映時間が比較的短めなことが挙げられます。
今作も例に漏れず,1時間40分以内に一つの物語をまとめ上げるというのは実に素晴らしい...のですが,今作ではほんの少しだけ,ほんの一つだけ,説明不足な点があったかな,という気がしました。

それは,スタンリーがソフィーの力を目の当たりにして,彼の人生観が一瞬にして180度変わってしまう,という描写。コリン・ファースの実年齢でカウントしてしまうと54年間?積み上げてきたものが一瞬にして崩れ落ち,新たな自分になったように生まれ変わる,というのは良いのですが,それにしてもなんだか急な展開すぎて,正直そこだけはついていけませんでした。その辺りはもうちょっと段階を踏んで描いても良かったのでは?というのが個人的な感想です。

そして俳優陣の活躍について。
現在54歳のコリン・ファースと26歳のエマ・ストーンは意外すぎるほどにチャーミングなカップルで違和感なく観ることができるし,
特にエマ・ストーンは相変わらずの華やかさで画面上を鮮やかに彩ってくれています...が!

エマ・ストーンの良さである,まるでそのキャラクターが画面の中で生きているのかと錯覚させられるほどの自然な演技が,今作においてはちょっとだけ映画の雰囲気とあっていなかったのかも。
というのも,エマ・ストーンが演じるソフィーは,1928年という舞台設定を考慮してみるとちょっとだけ現代人っぽすぎるかな? という感じが拭えず,ウディ・アレン監督の演出するクラシックな雰囲気とは微妙な乖離があったようにも思えます。
いや,素晴らしい演技であったことには変わりないんですけどね。

それ以外は相変わらずの無駄のない脚本で,一瞬たりとも退屈することなく映画の世界に没入できる,まさに魔法がかかったような映画だったと言えます。

特に,スタンリーとソフィーが天文台で雨をやり過ごすシーンは,「これぞウディ・アレン」なキュートでロマンティックなシーンに仕上がっており,ファンにも納得できる内容であることは間違い無し。

忙しい毎日に自分を忘れそうなみなさん。この映画を観て現実を離れ,ロマンを感じてみてはいかがでしょう?

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Theme: 映画感想 - Genre: 映画

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