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ピンクとグレー ネタバレなし+ネタバレ感想 現実とは。

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オススメ度 ★★★★☆



あらすじ


関西から関東へ引っ越してきた少年・河田大貴(あだ名:りばちゃん)[菅田将暉]は、近所に住む鈴木真吾(あだ名:ごっち)[中島裕翔]、そしてサリーというあだ名の女の子(夏帆)と親友になり、それからの日々を3人で共に過ごす。

高校生になったある日、りばちゃんとごっちに転機が訪れる。
2人で渋谷の街を歩いていたところを、芸能プロダクションにスカウトされたのだ。

そうして仲良く芸能界デビューを果たした2人だったが、才能があり努力家のごっちだけがどんどんと売れていき、取り残されたりばちゃんとの間には大きな溝ができてしまう。

「白木蓮悟」という芸名で大スターとなってしまったごっちの輝きに耐えられなくなったりばちゃん。
ごっちの転居の話をきっかけに、それまで続けていた共同生活にも終止符が打たれ、りばちゃんはその日の仕事にも困る日々を送るようになる。

月日が経ち、相変わらず売れないりばちゃんの元に、高校の同窓会の誘いが届く。
定職にも就いていないため、同窓会の会場でもなんとなく居辛さを感じていたりばちゃんの前に現れたのは、今や日本を代表する俳優となったごっちだった...

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感想


★ネタバレなし感想★

えー、これは本来私のスタイルではないのですが、この映画に限っては仕方がありません。
今回はネタバレなしの感想と、予告編動画の後にネタバレありの感想を分けて書いていきたいと思います。

「開始62分の衝撃!」なんて売り出し方をしている映画に限ってたいしたトリックじゃない、っていうのは昨年の「イニシエーション・ラブ」が嫌という程痛感させてくれたわけですが、
この「ピンクとグレー」はガチでした。本編開始62分後、びっくらこいてとっくり返っちゃうような(田舎者がバレる)大事件が起こります。

物語の始まりは、埼玉県にある小さな団地から。
関西から引っ越してきた主人公の河田大貴(以下りばちゃん)は、そこの団地に住む鈴木真吾(以下ごっち)と、サリーというあだ名の女の子と仲良くなります。

それから高校生になってもずっと仲良しの3人。
思春期になってサリーのことが女の子として気になっていたりばちゃんは、なんとなくサリーと距離を置くようになっていましたが、ごっちとの仲は相変わらず。
学校でふざけあったり、家で一緒にAVを見たり、一緒にバンドを組んだりと、普通の高校生らしい青春を送っていたのですが...

ある日渋谷で遊んでいた2人は、芸能プロダクションにスカウトされ、読者モデルとして芸能活動をスタートすることに。
もともと芸能界に興味があり、才能もあったごっちは、ある時エキストラで出演した際のアドリブ演技が監督に気に入られたことをきっかけに、急スピードでスターへの階段を駆け上がっていきます。

ところが一方、プロとして活動することになかなか本気になれず、本当の自分をさらけ出すことにためらいがあったりばちゃんは、ごっちのバーターとしての仕事しか来ず、せっかくのチャンスも全てフイにしてしまいます。

そのせいで、ごっちとりばちゃんの間にできた溝は深まるばかり。ごっちへの劣等感からサリーに自分の不安を押し付けるようにセックスを強要したり、りばちゃんはさらなる深みへと堕ち続けてしまうのです。

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そんなりばちゃんを演じる菅田将暉くんの演技があまりにも生々しく、りばちゃんの苦しみや悲しみ、葛藤が痛いほど伝わってきます。それこそまるで、ドキュメンタリー映画を観に来てしまったのかと錯覚するほどです。
深みにはまっていく彼の濁った目や仕草、表情。りばちゃんという人間の一瞬一瞬の感情までを見逃さない洞察力と表現力は圧巻です。

私が彼を知ったのは「海月姫」が最初だったんですが、それ以降どの映画を観ても、彼が出演する映画では、もう彼にしか目が行かなくなっちゃうんですよね。存在感と演技力が、あまりにも圧倒的すぎるから。

相方のごっちを演じた中島裕翔くんも、サリー役の夏帆ちゃんもかなりいい演技してたんですけどね。
菅田くんの演技の前にはちょっと霞んじゃってた感が否めなかったですね。今作での菅田くんは、それくらい素晴らしいということです。

そして、高校の同窓会でごっちと久々の再会を果たしたりばちゃんに、2度目の転機がやってきます。
今までの嫉妬心や劣等感から来たいがみ合いが嘘のように和解し、すっかり酔っ払うまで飲んだ2人。

そこでごっちが、なんとも不可解なことを言うのです。
「有名になりたい?俺と代わってあげるよ。明日から、すぐ有名になれるよ。」
酔っていたせいもあってか、特に疑いも持たずに話を流していたりばちゃんでしたが、その翌日、衝撃の事件が起きるのです...

と、ここまでがネタバレなし感想です。え、物語のあらすじをほとんどなぞってるじゃねーかって??
いやだなあ、この映画はここからが本番ですよ。

予告編の下からはネタバレ感想に続きます。
映画をすでに観た方、もしくは絶対にこの映画を観ないけど、話が気になると言う方だけご覧下さい...





★ネタバレ感想★

ごっちに呼び出され、彼のアパートに向かったりばちゃんが目撃したものは、なんと首を吊って自殺したごっちの姿。
そこには6通の遺書が残されており、「その中からどれか一つを選んで実行してください」というメッセージが残されていました。

悲しみに打ちひしがれ、涙にくれるりばちゃん...の姿がどんどん遠のいていったと思ったら、突然画面はモノクロへと変わり、「はい、オッケーでーす!!!」と誰かが叫びます。 そしてその場に集まってくるのは、カメラマンをはじめとした撮影クルー。

...え、は?? 何これ?? どういうこと??????
ただただ混乱している私を取り残し、それまで「りばちゃん」だと思っていた菅田将暉くんは一瞬で泣くのをやめ、死んでしまったはずの「ごっち」であった中島裕翔くんは息を吹き返します。

そう、なんと最初の1時間は、「ごっちとりばちゃんの人生を再現した映画」だったという、二重構造になるトリックが仕掛けられていたのです!

いやー、これは本当に凄かったですね。
あまりにも驚きすぎて、後半が始まってからの5分間は頭が真っ白になってしまったほどでした。
もしかしたらこういう構成の映画は今までにもあったのかもしれませんが、少なくとも私の記憶の中では初めて観たような気がします。なんと斬新なアイデアなのでしょう。

では、「ごっち」も「りばちゃん」も実際は存在しない人物だったのか? いえいえ違いますとも。
物語後半の世界は、「りばちゃんがごっちの遺言を実行し、本当に有名になった後の世界」のお話なのですから。

ごっちの遺言とは、「自分との半生を自伝にして出版すること」でした。世紀の大スターだった白木蓮悟の真実が語られた本ともなれば大ヒットは確約されたようなもの。
ごっちの思惑通りに本は大ヒットし、実写映画が撮影されることになった、というわけだったのです。

そして、映画でごっちを演じることになったのは、自伝を書いた本人であり、自らも役者の卵だったりばちゃん。
つまり、今まで「ごっち」だと思っていた中島裕翔くんは、現実の世界では「りばちゃん」だったというわけなんです。

突然スポットライトの中心となったりばちゃんは、名声がもたらす毒気に少しずつあてられ、貧乏で仕事がなかった時代とは別の深みへとはまっていってしまいます。

しかしどんな立場にたっても思うことはいつも一緒。いつも誰かのせいにして、努力することから逃げ続けてきた彼は、ともに映画で共演した後輩俳優たちや、どんな時も彼を側で支えてきたサリー(岸井ゆきの)から厳しい現実をつけつけられ、一人ぼっちになってしまうのです。

ここでちょっと残念だったのは、ごっちを演じていた時は激しくリアリティに溢れていた中島裕翔くんの演技が、りばちゃんになってからいきなり迫力を失ってしまったことです。

菅田将暉くん演じる後輩俳優とのケンカシーンで「てーー めーー !!」と叫ぶ姿には正直ちょっと笑ってしまったし、ラストでの関西弁もかなり不自然でした。菅田将暉くんは関西出身ということもあってかかなり自然だったんだけどなあ。

しかし、この衝撃的な演出をうまく生かし、物語のテーマ性を強く打ち出すことに成功したこの映画はかなりの掘り出し物。

映画好きだけどジャニーズファンではない男性の皆さん! 大丈夫です!

確かに私が観に行った回も若い女性グループが多くて、予告編で猫が出てくれば「かわいい〜!!」って叫び声がそこらから聞こえ、平成なんちゃらの山田涼介くんが予告に出てくれば「りょうちゃんかわいい〜!!」と一斉に叫び出した環境だったけど、大丈夫です。

本編が始まったら、その面白さにみんな黙ってくれますから。そしたらジャニオタの皆さんも、映画好きのキモオタの皆さんも、笑顔でこの映画の良さを語り合おうじゃありませんか!

え、キモオタじゃない? 高校時代は顔がダンゴムシの裏側に似ていると言われ、大学時代は顔がゲタ箱に似ていると言われたお前とは違うって!? そ、そりゃ失敬しました。だからもう、古傷をえぐるのはよしてください...

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Theme: 映画 - Genre: 映画

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