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ビューティー・インサイド (The Beauty Inside) ネタバレあり感想 私以外私じゃないの。

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オススメ度 ★★★



あらすじ


18歳のキム・ウジンは、眠りについて目覚めると、年齢や性別、人種を問わず、毎日まったく違う外見に変化するという、奇妙な宿命を背負って生きることとなった。

そのせいで人との接触を可能な限り避けて生きることを決めた彼は、唯一彼の秘密を知る幼馴染のサンベク(イ・ドンフィ)とともに、インターネット上でオーダーメイドの家具を手がけるメーカーを立ち上げて生計を立てていた。

ある日、いつも通っている家具屋に行ったウジンは、そこで働くイス(ハン・ヒョジュ)という女性に一目惚れ。
家具への愛情に満ち溢れた彼女に惹かれた彼は、毎日別人のフリをしてその店に通い詰めるのだが...

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感想


幼少の頃から、顔面が「ブサイクだ」「ゲタ箱似だ」「クワガタの幼虫そのものだ」など、思いつく限りの賛辞を欲しいがままにしてきた私はずっと考えていました。

イケメンになるって、どんな気持ちなのかな?
背が高くてスタイルが良くて、超ハンサムなイケメンになれたら、中身が今の自分のままでも突然女の子たちが寄ってきたりするものなのかしら。

「ダンゴムシの裏側に激似だ」と言われた私レベルのブサイクでなくとも、「自分じゃない誰かの顔になれたら」っていう願望は誰もが一度は抱いたことがあるのでは。

確かに1度、それも1日だけの限定などで別人になれたら楽しいかもしれません。
でも、もしも一生他人の顔で生き続けることになったら、我々の心は一体どうなってしまうんでしょうか。

今回ご紹介する「ビューティー・インサイド」は、一回別人の顔になる...どころか、眠りについてから目をさますたび全くの別人の顔になってしまうという数奇な運命を背負うこととなってしまった男性の物語。

SNSのfacebookを通じて一般人も参加ができる本格派ドラマとして2012年に制作されたショートフィルムシリーズである"The Beauty Inside"にインスパイアされ、韓国で長編映画としてリメイクされたのが今作「ビューティー・インサイド」

まずは映像がオリジナルとなった作品をご覧ください。



この"The Beauty Inside"はインターネットの募集から制作されたドラマとは思えないほどの映像美に、優しくも切ないストーリーが話題を呼び、エミー賞を受賞するまでとなりました。

この「ビューティー・インサイド」の前半の流れは、
毎日目覚めるたびに全身全くの別人になってしまうという運命を背負った男性が、普段通っていた店の女の子に恋をして、イケメンになれた日に一世一代の覚悟でデートに誘う...という、
カメラワークやセリフのひとつひとつに至るまで、オリジナル版をほぼ忠実に再現したものとなっています。

しかし、映画版では長編化するにあたり、設定の幾つかに改変が加えられています。

①主人公の秘密を最初から知っている人間が複数人いる

今作では、ウジンの幼馴染であるサンベク(イ・ドンフィ)が彼の秘密を知った上で、一緒に顔を出さずに始められるビジネスを営んでいます。

そのビジネスというのが...

②主人公の職業がオーダーメイドの家具職人になっている

オリジナル版では主人公の職業はアンティーク品の修復士でしたが、映画版のウジンはオーダーメイドの家具を作るデザイナーとなっています。

それに伴って、ヒロイン・イス(ハン・ヒョジュ)の職業も家具屋さんの店員さんというものに変わっています。

ちなみに、ウジンとサンベクの会社の名前が「アレックス」なのは、オリジナル版の主人公の名前がアレックスだからだと思います。

物語の前半の物語は、もともと面白いオリジナルのほぼ忠実な再現に加え、ちょっとマヌケだけど憎めないサンベクのコミカルなキャラクターは映画全体の魅力の一つだし、
「眠らなければ同じ顔のままでいられる」など、オリジナル版で語られなかった設定をもっと掘り下げることで、イスと少しでも長く一緒にいようと頑張るウジンの姿を楽しくも切なく描くことに成功しています。

それらの新しい要素がスパイスとしてうまく機能しており、オリジナルを見た人でも新しい展開にドキドキできるものに仕上がっているのがとっても好印象。

特にサンベグのネタには日本人、特に男性なら笑わずにはいられないものが満載なので必見です。ちょっと下品だけどね。

また、facebookのように一般人から映像提供を募るのではなく、123人の俳優たちが1人の人物を演じたという試みにもびっくり。

毎日別人になっちゃうウジンは、

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ある日はこんなイケメンだったり

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こんなおっさんだったりします。

イケメンの日は自信を持って、女性にも一夜の関係を迫ったりもできるのに、
おじいちゃんだったりぽっちゃりな日はなかなか自信を持てず、他人との関わりを避けちゃったりするウジンの姿から、人間は何よりも見た目を気にする生き物だ、ということを印象付けているのもグッド。

そしてイケメンになれる日を根気強く待ち、勇気を出してイスをデートに誘うウジン。
「これからは一生寝ないぞ」と固く誓った彼でしたが、睡眠なしで生きられる人間なんているはずもありません。

3回目のデートの帰り、電車の中で居眠りしてしまったウジンは、目覚めた時に自分がおっさんの顔になってしまっていることに気づきます。

もう二度と同じ顔に戻れないことを知っていたウジンは、イスと距離を置くようになります。

しかし、彼女なしでは生きられない。
女性の姿になったある日、ウジンはイスの働く家具屋で募集されていたインターンに応募し、イスに近づくことに成功します。

その日の夜、自宅にイスを招待したウジンは、意を決してイスに自身の秘密を打ち明けます。
しかし混乱して何が何だかわからなくなったイスは、ウジンに「もう二度と私に近づかないで」と言ってその場から逃げ去ってしまいます。

果たして彼らの恋はどうなるのか...

という後の展開からがオリジナルのストーリーとなってきます。

しかし、ここからはやっぱりちょっと蛇足だったのかな?

前半の物語は、ウジンが自分の秘密をさらけ出してでも、誰かと一緒にいたいという気持ちを外に出していけるのかという内面の変化を描く物語だったのが、

後半では主人公はイスに移り、「毎日別人の見た目になるウジンを受け入れてあげられるのか」というお話に変わってしまっていて、タイトルとなっているウジン本人の「内面の美しさ」を描くものとは違ってきてしまっていたのが少し残念でした。

イスは「毎日顔の変わるあなたに耐えるのに頑張ってるのに、なんでそれに対する気遣いがないの!?」とか怒り始めちゃったり、
しまいにはあまりのストレスから精神安定剤に頼り、心身ともにボロボロになってきちゃったりします。
やっぱり恋愛映画は、誰かが体調的に崩れてこないといけないものなのかしら。

確かに「イスがウジンの内面の美しさに気づいてあげられるのか」という話とも捉えることができるのでその辺は好き好きだと思うんですが、イスがだんだんと自分の権利を主張し始めるのに対してウジンはどんどん萎縮してきちゃってるので、ちょっとかわいそうになりました。

あと納得いかなかったのは、大事な場面でのウジンは必ずイケメンだったことですね。
やっぱりあれか! 告白とかプロポーズとか、その辺の場面では結局顔か!

ああいうのはね、完全なるバーコードのハゲハゲで、体重は42トンあるんじゃないかというレベルのぽっちゃりな中年のおじさんの姿で成功して初めて「人間は見た目じゃなく中身」と堂々と宣言すべきなんだよ!

もしウジンの方が「大事な時はイケメンじゃないと自信が出ないから」とか最後まで思ってたんだとしたら、ウジンの方も「内面の美しさ」の大事さにあまり気づけてないってことだからね!

しかもイケメンの時にはバーで日常的に女の子を引っかけてるって、とんだ遊び人だな! って思った瞬間に彼への共感度も急降下するしな!!

別に「見た目が良くない=内面が美しい」なんて欠片も思ってないけど、毎日変わる外見のタイミングよりも、2人にとってもっと大事なタイミングとかを見計らってやってくれないと!
少なくとも映画の制作陣は「やっぱ見た目が大事だろ」って思ってるのがバレちゃうぜ!!

はあ、はあ...
ハッ。すみません、ついついイケメンへの嫉妬心が隠しきれなくなっちゃって...

し、しかし! 今作が初の映画監督作品だというパク・ジョンヨル監督による画造りは美麗だし、
イス役のハン・ヒョジュはあまりの美しさに、意図せずとも目が勝手に彼女の姿を追ってしまうほど!

お決まりすぎる展開も多いながら感動的で思わず涙がこぼれちゃうようなシーンもたくさんあるし、王道なラブロマンス映画が好きな人ならきっと満足できるはず。

私ですか? 私は「内面の美しさ」ってタイトルなもんだから、もっとブサイクが良い人っぷりを発揮して大活躍する映画を期待してたものですから...
ブサイク男子の闇は深いってこと、イケメンの奴らは肝に銘じとけよ!!(怒




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Theme: 映画感想 - Genre: 映画

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