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尾崎支配人が泣いた夜 Documentary of HKT48 極力ネタバレなし感想 努力は必ず報われる?

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オススメ度 ★★★★



あらすじ


言わずと知れたアイドルグループ・AKB48の姉妹グループとして博多で結成されたHKT48

最初からグループとしての知名度がある状態でスタートを切った彼女たちの道のりは華やかなものに見えたが、デビュー当時48グループ中最年少となる、平均年齢13.8歳のメンバーたちはまだ年端もいかない少女たち。

今作「尾崎支配人が泣いた夜 Documentary of HKT48」はそんな彼女たちの苦悩と努力の日々に、過去の恋愛スキャンダルによって移籍してきた人気メンバー兼劇場支配人の指原莉乃がなんと監督として迫ったドキュメンタリーである。

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感想


言わずと知れた人気アイドルグループAKB48。
私は握手会もライブにも行ったことがありませんが、2008年、彼女がまだ研究生だった頃から指原莉乃のことが大好きです。

周囲からは「可愛くないじゃん」「あれのどこがいいの?」などとよく言われますが、
私が思う彼女の良さは、「一挙一動が面白いから」これに尽きると思います。

昔は「ヘタレキャラ」として、テレビなのに体を張る企画をリタイアしちゃったり、アイドルなのに、ヘイターさんたちから呼ばれているあだ名「ゲロブス」を容認しちゃうくらいブスネタを様々な芸能人からいじられたり、
最近じゃあTwitterでファンに噛み付いたりと、とにかく何をしても世間の話題となる彼女から目が離せないんですよね。

そんな彼女の新たな試みは、2012年、過去の恋愛スキャンダルが原因となって移籍することとなったHKT48のドキュメンタリー映画の監督!

過去にはメンバーのソロシングルのプロデュース兼作詞を務めたこともある彼女ですが、いくらなんでも映画の監督は荷が重すぎじゃあ...

と思いきやどっこい。
この映画、これまでの48グループのドキュメンタリー映画で最もメンバーの素顔と本音を引き出すことに成功した、「これが見たかったのよ!」と思わずガッツポーズしたくなる快作に仕上がっていたのです。

映画は、グループの顔となる選抜メンバーの写真撮影...ではなく、それを遠目に眺める非選抜メンバー・上野遥が選抜メンバーとの距離感を告白するところからスタートします。

選抜には一度も入ったことがなく、活動のメインは劇場公演への出演。
そんな彼女は、「劇場で頑張れば上に行けると思っていた」「私の方が頑張っているのになんでと思っていたこともあった」など正直な気持ちを吐露します。

一歩間違えば「勘違いだ」などと取られそうなこの告白。
こんな言葉がなぜ自然と口を突いて出てきたのか? それは、インタビュアーが指原だったからに他なりません。

本作がドキュメンタリー映画として興味深いものとなっている最大の理由はそこにあります。
移籍のきっかけが本人の恋愛スキャンダルだったとはいえ、もともと選抜総選挙で4位に入るほどの人気メンバーだった指原は、まだ幼かったメンバーたちにとっては頼れる存在。

そんな彼女は、自身も劇中で語るように「罪滅ぼしのため」HKT48の成長を誰よりも願って活動をしてきました。
メンバーからの信頼の厚い指原が、自身も1人のメンバーとして一緒に活動してきた仲間たちに、メンバーだからこそ聞きたい質問をぶつけていく。

だからこそ、メンバーたちから本気の答えが返ってくるんでしょうね。

グループのセンターとして活躍しつつ、自分が本当にグループを引っ張る存在になれるのか葛藤する兒玉遥や、
「推され」メンバーとして選抜の中でも中心として活躍しながら、なかなか人気の出ない自分の姿に悩む矢吹奈子がインタビュー中に流す涙は、同じメンバーであり、頼れる先輩との対話だったからこそ自然に流れてきたものなのだと思います。

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しかし一方で、「これってつまりは指原が独断と偏見で造った、自作自演映画なんじゃねーの?」と思う人も出てくるかもしれません。

だってこれ、誰にインタビューするか、どんな物語を撮りたいかっていうことの大部分を指原が決めているってことですもんね。

劇中には、指原がインタビューに向かう様子や使うべき映像を選定する様子が度々映し出され、そこで「なぜこのシーンを使うことにしたか」ということを説明、というか弁明していたりもします。

例えば、グループの歴史を追いかけてきた人なら気になるであろう、グループ結成当初に起きた中心メンバーの大量脱退事件に触れていない理由だったり、映画の中では不要だと思う人も多いであろう、武井壮出演のコメディチックなシーンを使った理由だったりを指原本人の口から弁明させているわけです。

「どのシーンを使った/使わなかったか」ということに対して過剰なまでに叩くネット住民たちの動きに敏感な指原だからこそ、あえて挟んできた演出だとは思うのですが、これを「言い訳がましい」として逆に叩く人が増えそうだなあと思ってしまいました。

そしてもう一つ叩かれそうだなあと思った要因は、映画の締めくくりとなるラストシーンですね。

この映画は明確に、指原監督のある願いをもとして作られています。

それは、「影で努力している人が報われてほしい」というもの。

そのため、選抜の最前列で踊っているわけではない複数のメンバーにスポットライトが当てられ、ラストでそれらのメンバーたちがしっかりと「報われる」という、映画を観た人たちなら非常に納得の、そして感動できるサプライズが用意されています。

そこに至るまでの道のりは、「報われない」メンバーたちの運命をまるで自分のことのように受け止め涙するファンの姿や、選抜メンバーたちの姿との対比によって巧みに導き出されており、ドキュメンタリー映画なのに驚くほど「物語性」がある作品に仕上がっているところが素晴らしいと、「私は」思ったんですが...

グループのことを深く追いかけている人ほど、これを一種のヤラセだと捉えてしまう人もいそうな気がします。
「えっ、指原に気に入られているだけでこんなご褒美もらえるのかよ」なんて、指原に対するヘイトを爆憎させてしまう人も少なからずいるんじゃないかな。

あとこれ、完全にグループのファン向けの映画です。
HKT48って指原をテレビで見たことある、とかそのレベルの人がこの映画を観たら、多分「友達の友達が、そのまた友達を集めた飲み会」になぜか招かれちゃったみたいな感覚に陥って、全然話に入っていけないような気がします。

だって、HKTのメンバーの中でもど真ん中ではないメンバーが主人公なんだから、ある程度グループのことを熟知している人が観てようやく感動できる映画、っていう感じは否めなかったですね。

と、いろいろとツッコミつつも、自然体で自分の思いを語るメンバーたちの姿をうまく引き出したインタビューの映像などには共感せずにはいられないし、
タレントとして多くのバラエティ番組に出演する指原監督のセンスが発揮された笑えるシーンも多くあるし、
何よりも、一本筋の通ったテーマ性のあるドキュメンタリー映画は本当に久しぶりに観ました。

48グループのドキュメンタリーを観に行くと、いつも観客の8割はおじさんばっかりで、しかもそのうちの多くが涙を流しながら観てるんですよ。まるで自分のことのように。
今まではその意味が全くわからなかったんですが、この映画を観てその意味が少しだけわかったような気がします。

普通のサラリーマンでも、努力が必ず報われるとは限らない理不尽な世界を生きています。
だからこそ、若い時にしか追えない夢を追うアイドルたちには「努力は必ず報われる」世界を見せてあげたい。

もともとアイドルオタクだったという指原監督が全国の「報われない」頑張り屋さんにエールを送る今作は、HKT48のファンなら必見の、優しさに満ち溢れた作品となっています。



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Theme: 映画感想 - Genre: 映画

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