X-ミッション (Point Break) ネタバレあり感想 地球を楽しめ。

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あらすじ


大自然の中で危険なスポーツに挑戦する「エクストリームスポーツ」の動画をYouTubeに投稿してお金を稼いでいたジョニー・ユタ(ルーク・ブレイシー)は、ある日、相棒のジェフと山岳地帯でバイクを運転していたところ、事故によってジェフを失ってしまう。

責任を感じてエクストリームスポーツの世界から離れたユタは、その後大学に入って勤勉な生活を送り、FBIの捜査官になることに。

その時、FBIは奇妙な事件の捜査に手こずっていた。
黒服に身を包んだ3人のグループが、ビルに侵入して金品を盗んだかと思えばバイクのままビルから飛び降りたり、時には飛行機から飛び降りたりと、人間業とは思えない離れ業を披露して去って行ってしまう。
しかも盗んだ金品は、世界中の恵まれない地域に住む人たちの元にばらまかれ、グループの者たちは金品を受け取っていないというのだ。

この事件の話を聞いたユタは、犯人の目的は金品ではなく、エクストリームスポーツを志すものの間で有名な「オザキ8」と呼ばれる8つの試練を攻略することにあると見抜いた。

そこでユタは、第4の試練の舞台であるフランスへ飛び、犯罪集団への潜入捜査を開始する。

巨大な波をサーフィンで突破するという第4の試練ぬ舞台で、ユタはエクストリームスポーツのカリスマ・ボーディ(エドガー・ラミレス)をリーダーとする3人組と出会う。

ここまで危険なミッションを突破していけるのは彼らしかいない。
彼等こそ犯人なのではと疑うユタだったが、強い信念を持った彼らと行動を共にするうち、ボーディらに対し、信頼と友情を抱くようになり...。

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感想


初めてです。あらすじを書きながら「あれ、これなんの話だっけ...?」「この時点で主人公ってどこまで理解してたんだっけ...?」なんて戸惑ってしまったのは。

「ハート・ロッカー」「ゼロ・ダーク・サーティ」のキャスリン・ビグロー監督×みんな大好きキアヌ・リーブス主演の組み合わせで人気を博した「ハート・ブルー」のリメイク版となる今作「X-ミッション」は、

チープな演出の中に異次元の会話が飛び交い、観ているうちにだんだんと話の内容がわからなくなってくる。
頭を空っぽにしてみないと苦痛なのに、話を理解するのには非常に頭を使わなければならない...という矛盾が逆に爽快な、鑑賞自体がエクストリームスポーツの一種と言えそうなトンデモ映画に仕上がっています。

私はオリジナル版「ハートブルー」を観ていないのですが、FBIの捜査官とサーファーの犯罪者が、サーフィンを通じて友情を育んでいく...というお話だったそうですが、今作ではその話をもっと拡大。

日本人?日系アメリカ人?のオザキさんという人が生み出した「オザキ8」という8つのエクストリームスポーツになぞらえた犯行を犯していく犯人を、自身もかつてエクストリームスポーツの道を志していた主人公が追いかける、という、いかにも壮大っぽいお話に変わっているわけです。

ということで今作の売りは、なんといってもほとんどCGに頼らなかったというエクストリームスポーツのシーン!
メイキング映像を見ると、崖から60回も飛び降りて、命がけのムササビ飛びをしていたりと本当にすごいんです。

その映像がこちら↓


ね、すごいでしょ? ていうかカメラマンも頭にカメラをつけたまま飛んでたりとか、常識で考えられる範疇を軽く超えてますよね。

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それ以外にも、サーフィンのシーンは実際にタヒチの海で波乗りしてたり...

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雪山のてっぺんから本当にスノボしてたりと、役者陣の頑張りを見ると本当に頭が下がります。これは、昨年リアルでド派手なアクションが映画ファンを騒がせた「マッドマックス」に迫る勢いかもしれない...と思いきや、ですよ。

なんでだろう。アクションシーンに迫力がない!!!

まあこんな危険なことやってるんだから当然っちゃ当然なんですが、カメラが全体的に引き絵です。動きも少ないです。
まるで「ああ、危ないことやってるなー」っていうのを、超傍観者として遠目からぼーっと眺めているような感覚。

サーフィンのシーンに至っては、全体像を綺麗に映し、色も生じゃ出せないでしょう、という濃い色をしていたもんだから、観ている間は「なんだ、ここはCGかよ」なんて笑ってしまったもんです。

カメラマンさんも一緒に飛んだりしたというのだから、もっと荒い映像でいいんですよ。
どうせなら役者陣にも小型カメラをつけさせて、私たちもまるで一緒に体感しているような、高所恐怖症の人があまりの恐ろしさにおしっこちびっちゃう映像を出しちゃえばいいんですよ。

メイキング映像を見て初めて「すごい」って思えるような映像だと、せっかくすごいことやっているのにもったいないなあ、と思わずに入られませんでした。
だって、ストーリーがアレなんだから、アクション部分は頑張らないと...

えっ、ストーリーがどうだったか!? 聞いたら後悔しますけど、大丈夫ですか!?

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エクストリームスポーツ系YouTuberの主人公・ユタは、動画の撮影中に相棒のジェフを失い、自責の念からYouTuberを引退し、その7年後、FBIに入ります。

フォッ!!??
な、なんでFBIに入ろうと思った!? 面接官も当然戸惑います。
「お前みたいな奴が何でFBIに?」と当然聞きますよ。「お前みたいなタトゥーだらけのやつがFBIに向いてるわけないだろ」と言い放ちますよ。

それに対してのユタの答えは、「なあ、俺、この仕事マジで欲しいんだよ」

...こ、答えになってねえよ!!!

で、彼の熱意に負けた上官は、彼をFBIに入れちゃいます。FBIの面接ゆるくね!!??

その後、エクストリームスポーツを使い、世界中で怪盗的な事件を起こし続ける3人組のニュースを耳にしたユタは、

奴らの目的は金品じゃない! 「オザキ8」というエクストリームスポーツ界の伝説を成し遂げることなんだ!! と主張し、経験者の俺が潜入捜査に行くべきだ! と上役会議で主張し、何でか潜入捜査に行く権利をゲットします。

犯人たちが次にやることは、10年に一度訪れるというビッグウェーブをサーフィンで攻略するという試練の場。
どうやってかそれがフランスの海上だという情報を手に入れたFBIは、ユタを海上のパーティ会場へと送り込みます。

そこでユタがすることは...
犯人を捜すのではなく、何と自分も一緒にサーフィン!!

は!? え!? ちょ、これ捜査関係ねーだろ!

そこでサーフィンを楽しんだのも束の間、10年に一度のビッグウェーブに飲み込まれたユタは、エクストリームスポーツのカリスマ・ボーディ(エドガー・ラミレス)に助けられます。
野生の勘でボーディが犯人なのではと感づいた...いや、感づいてなかった? ユタは、彼をリーダーとする3人組と行動を共にすることに。

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その後のユタったらやりたい放題です。
危険な集団とパーティしたり、グループの可愛い女の子とセックスしたり、挙げ句の果てにはボーディたちと、犯罪に関係ないムササビジャンプをやるために山に出かけたりします。

いやいや、これってFBIのお金を使って遊んでるだけなんじゃね...?と観客が不安になってきたところで、FBIからユタにお叱りが入ります。

「お前、もう戻れ! 潜入捜査と称して、FBIの金で遊んでるだけだろ!」

せ、セルフツッコミィィィ!!!

斬新。これは初めて見ましたよ。プロットの穴を自分で突っ込んでいくというスタイルは。
ツッコミどころが多すぎる映画でも、自らツッコミながら進んでくれるなら楽だわな、と思ったりもしましたが残念。
最大のツッコミどころは、終盤に用意されていました。

ボーディたちとの友情も深まり、自然をリスペクトし、自然の物は自然に帰すべきだという彼の思想にすっかり染まり始めていたユタ。
そんな彼らは、6番目の試練の最中、とある大事件を引き起こします。

なんと、金鉱を爆破して、中に眠る金を自然に返す?(すみません、私の足らない頭では、この意味が全く理解できませんでした...)というミッションを実行に移すボーディとユタたち。

FBIの立場としては彼を止めなければならない。しかし、親友のボーディの進む道も後押ししてあげたい...と葛藤したユタは、事件を一通り引き起こした後になってから「FBIだ! とまれ!」と銃でボーディを脅します。

その後、近くにあったバイクを使って森の中の追いかけっこをしながらユタが吐いたセリフは、私の脳みそを打ち抜きました。

「お前だったんだな... 今までの事件は全部!!」

はい、ちゅどーん。
嘘だろ!! お前、気づいてなかったのかよ! ということは、FBIから制止がかかってまで彼らと行動を共にした理由は、やっぱりFBIの金を使ってボーディたちと遊びまわりたかったからか!!

もう私は怖くなりました。こいつ、もし今までボーディが犯人だと気づかないままなんとなく楽しいから一緒に居たんだとしたら、真のクズ野郎じゃねえか...

もうここで、ストーリーをまともに見るのはやめようと思いました。えっ遅い!?
やっとボーディが犯人だと気付いたユタとFBIがどう動くか...それは、ご自身の目でお確かめ下さい。おそらく、私と同じようにたくさんのクエスチョンマークとともに劇場を後にすることでしょう。

あっ、ちょっと待ってください!
劇場を出るよりも前に、ちゃんとこの映画を反芻する時間が与えられているじゃないですか!

映画には必ずエンドロールとスタッフロールがあるものですが、この映画のスタッフロールが長い長い。
私が時計を見ながら計ってみたところ、なんと13分以上もありました。長っ!!!

さすがにこれだけ長いんだから、観客を最後まで飽きさせないようにおまけ映像とかメイキング映像でも用意してくれてるのかな...と思ったらそれもなし。

大学時代に受けた映画学の授業(映画の観かたとか)で「スタッフロールを最後まで観ないと制作者に失礼に当たりますよ」と習ったもので必ず最後まで見るようにしているんですが、最後の最後、ここで睡魔が襲ってくるレベルでした。あの13分は、体感時間で30分くらいにも感じられましたね...

ということでこの映画、観ることによって
「すげえ、ほんとなんだったんだこの映画!!」
という衝撃は得ることができます。

最近人生に刺激が足りないなあと思っていらっしゃる皆さん、こちらの映画をご覧ください。
この「X-ミッション」、衝撃度でいったら、今年公開の映画の中でも群を抜いていますよ!

いい衝撃か悪い衝撃かは...ぜひ劇場でお確かめ下さい!



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Theme: 映画感想 - Genre: 映画

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