バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生 (Batman vs Superman: Dawn of Justice) 極力ネタバレなし感想 正義のゆくえ。

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オススメ度 ★★★



あらすじ


惑星クリプトンからやってきたクラーク・ケント(ヘンリー・カヴィル)は強大な力を持ったヒーロー、スーパーマンとなり、同じくクリプトンからの侵略者・ゾッド将軍を見事退け、地球の平和は守られた...ように見えた。

しかしその裏では、スーパーマンとゾッド将軍の戦いによって倒壊したビルや、彼らの衝突によって生まれた波動から命を落としたり、体の一部を失うこととなった善良な市民の姿があった。

「スーパーマンは地球人の敵だ」という世論が強まっていく中、悪行がはびこるゴッサムシティを守るヒーロー・バットマンとして活動する企業経営者のブルース・ウェイン(ベン・アフレック)もまた、スーパーマンとゾッド将軍の戦いの中で大切な部下を失い、スーパーマンを危険な人物と見なして行動を開始していた。

世間からのバッシングやバットマンとの対立によってだんだんと追い詰められていくスーパーマン。
その背後では、とある人物による巨大な陰謀が動き出していた...

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感想


みんな大好きマーベル・ユニバースがどんどんキャラを増やしていきすぎて、「もう覚えらんねーよ!」って思ってらっしゃる方もいらっしゃるんじゃないでしょうか?

そんな皆様に朗報。今作「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」は、おそらく世界で最もクラシックなヒーローであるスーパーマンとバットマンというDCコミックが誇る二人のヒーローがとあるゲストを交えて一騎打ちの対決をするという、少ないキャラクターたちにフォーカスした作品となっています。

でも、2人はどちらも正義の味方。なのに、どうして戦うことになっちゃうの?

その理由は簡単。彼らのうちの片方は、正義の味方のふりをして、実は悪人だったからです!

じゃあその悪人とはどっちだったのか? やっぱり悪人に焼印つけちゃったり、どSな拷問しちゃったりするバットマン?

...なーんて思うじゃないですか? 残念。今回の悪役はなんと、鳥だ! 飛行機だ! いや、スーパーマンだ!

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物語の始まりは、「スーパーマン」のリブート作品「マン・オブ・スティール」において、クラーク・ケント/スーパーマン(ヘンリー・カヴィル)が宇宙からの侵略者・ゾッド将軍を華麗に撃退した後...ではなく、その舞台裏から。

ゾッド将軍と激しい攻防を繰り広げる間に、街にある多くの建物や車を破壊してしまったスーパーマン。
それらのビルや車の中には当然ながら生きた人々がおり、彼らの戦いによって傷ついたり、もっと言えば命を落としてしまった人もいるわけです。

激しい攻防が繰り広げられる中、猛スピードで車を走らせるのは我らがブルース・ウェイン(ベン・アフレック)。
未だオフィスに取り残され、生命の危険にさらされている社員たちに必死の連絡を取り続け、自身も救助へと向かう最中なのでした。

ビルまであと少し...という瞬間、彼の眼の前でオフィスのあったビルは倒壊。
彼は大事な社員たちの命を救うことができませんでした。

一体誰を責めればいいのか?
宇宙から身勝手に攻めてきた宇宙人でしょうか?

いやいや、そもそもこの戦いは、地球に降り立ってしまったスーパーマンをあの宇宙人たちが追ってきたことから始まったもの。
つまりは、スーパーマンがいさえしなければ戦いは始まっていなかったわけで、彼は自分のケツを拭くどころか、この地球に住む善良な市民を死の危険にさらして張本人と言えるんじゃないですか?

この事件をきっかけに、世界中からスーパーマンに対する猛烈なバッシングが始まります。
中には、彼のせいで大切な家族を失ったと涙ながらに訴える人の姿も。挙げ句の果てには、砂漠のギャングに殺されかけていたところを救ってあげた恋人のロイス・レイン(エイミー・アダムス)からさえ批判的な言葉を受けてしまいます。そりゃあ天下のスーパーマンも弱っちゃうってもんですね。

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その流れに便乗してくる人物が1人。
全米屈指の大企業レックスコープ社の若き社長、レックス・ルーサー(ジェシー・アイゼンバーグ)です。

原作ではスーパーマンの宿敵とも言える彼ですが、映画の中での彼の目的は原作とはちょっと(かなり)違っています。
スーパーマンのことを、地球を滅ぼす悪魔だと真剣に考える彼は、その天才的な頭脳であらゆる手を使い、スーパーマンを少しずつ、でも着実に追い詰めていきます。

レックスを演じるジェシー・アイゼンバーグの演技は相変わらず最高です。
早口でまくしたてる、ちょっと危うい感じの天才を演じさせたら彼の右に出るものはいない...っていうかもう、ジェシー・アイゼンバーグの存在自体が一つのジャンルとも言えそうですよね。

スーパーマンを演じるヘンリー・カヴァルも新バットマンのベン・アフレックもかなり実力ある俳優のはずなのに、彼の前では霞んでしまっているほどでした。続編あるなら、引き続き登場希望!

レックスの存在だけでも厄介なのに、スーパーマンの前にもう1人、強大な敵が立ちふさがります。

その存在こそが今回の目玉、我らがバットマン様でございます。

自身の部下に起きた悲劇のこともあってかスーパーマンは危険な存在だと信じて疑わない彼は、どうにかしてスーパーマンをやっつけようと画策します。時には正義の味方とは思えない卑劣な手を使いながら。

しかし、相手の存在に我慢ならんのはスーパーマンの方も同じ。
一度悪だと判断したら不要な拷問を食らわせたり、犯罪じみた手段を使って強引に事件を解決していくバットマンのやり方が、実直さが売りのスーパーマンにとっては気に入りません。

そんなこんなでお互いへの不信感を募らせていく彼らは、終盤ある事件をきっかけとして直接対決へと踏み切るわけですが...

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そこにたどり着くまでが、とにかく長い!
序盤〜中盤はいかにしてスーパーマンがどういうわけで世界にとっての悪なのか、いかにして彼がバットマンが直接対峙するに至るのか、という部分を描いているんですが、まあ何やってるんだかわからない。

特に気になったのが、バットマンがスーパーマンをやっつけないとと決心するきっかけの部分ですかね。
バットマンは悪を退治するための武器を手に入れるためアフリカにやってきたのですが、そこで大量のギャングたちに襲われ、囚われの身となってしまいます。

身動きが取れなくなってしまった彼の前に現れたのは、なんとスーパーマン! スーパーマンが目の前を歩くと、次々と地に腰を深々と下げていくギャングたち。
そう、なんとスーパーマンこそがギャングたちの親玉だったのです! そして、バットマンに容赦ない攻撃を浴びせるスーパーマン。こ、こいつなんて悪い奴なんだ! スーパーマン、マジの悪人だったじゃねーかよ!

...という、夢を見た。
っていうね。ええええええ!! 夢オチぃぃぃぃ!!!! これ、もうバットマンの中のイメージが夢に出てきちゃっただけのお話じゃないですか! これで「スーパーマンはやっぱり悪い奴だ!」って確信されちゃったんだったら、スーパーマンはとんだ災難ですよ。大丈夫か、ブルース・ウェイン。

こんな風に、「スーパーマンは悪い奴」という世論を観客である我々に信じさせるための証拠というかひとつひとつのシーンが結構弱いです。なのに、そのために2時間31分というとんでもなく長尺の上映時間のうち2/3くらいを消費します。早く本題いけよ! と思ったのは私だけではないはず。

こういう映画で観客が楽しみにしてるのは、結局スーパーヒーロー同士がド派手なCG映像の中でドンパチ派手に暴れまくる映像なんであって、「スーパーマンは実は悪い人なのかも...」っていう不安を煽るドラマじゃないんですよ。
だってどうせ、最終的にはスーパーマンを正義の味方とも悪者とも結論付けずにふわっと煙に巻いて終わるんでしょ? だったらもっと戦いのシーンを見せてくれてもいいのになあ。

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そんなこんなで、終盤にはみなさんお持ちかね! タイトル通り、「バットマンvsスーパーマン」の直接対決が始まりますよ!

この辺りの画の美しさはさすがザック・スナイダー監督。現実離れしたスピード感と超絶美麗な映像が我々をスーパーヒーローたちの決戦の戦場へと誘ってくれます。ついつい前のめりになってみてしまうこと間違いなし! これこれ、これが観たかったんですよ! 今までの1時間45分くらいはなんだったの! という興奮度の高さです。

公開前から期待も期待、その期待度と言ったら2016年一番だったんじゃないの、という今作ですが、意外や意外、本国ではかなり不評なんですよね、特に評論家から。

なんでだろう、と思って私自身で観て思ったのは、やっぱり観客が期待する「ヒーロー同士のドンパチ合戦!」よりも「強すぎる力は、正しい心を持っていたとしても、純粋な正義となり得るの?」という疑問の解決に重きを置いた作品となっていて、観客の求めるものと監督の描きたかったことに齟齬が出てしまったからなのではないかな、と思いました。
しかもその疑問も、予想どおりほとんど解決しないまま、まさに「ふわっ」と終わっちゃいましたしね。

しかし上述の通り、アクションシーンの迫力は素晴らしいので必見です。
特に特別ゲストの登場シーンはテンション上がりまくり! ついつい心の中で、「おおおおおおおお、あんたそこで出てくるんかい!!」って叫んじゃって、軽く汗かきましたしね。

ん、そのゲストって誰かって? それは映画を見てのお楽しみじゃないですか! ええ、上のポスターと画像で若干ネタバレしてる!? いやいやいやんなことない! ていうか最悪正体がわかっちゃったとしても、実際に映画を観たらみなさんも興奮しちゃうはずですよ!

彼女(あっ...)の姿を拝むためだけでも、劇場に足を運ぶ価値ありです! 2016年最大の話題作を、みなさんもぜひ劇場で!



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Theme: 映画感想 - Genre: 映画

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