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1964ears / 64 Audio ADEL A10 レビュー これ、最高ですわ。

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A10photo.jpg


アメリカはオレゴン州・ポートランドに本拠地を置くカスタムIEMメーカー、1964earsが送るカスタムIEMの新シリーズ、

Aシリーズ
の10ドライバーモデル

A10

のレビューです。
ちなみにファーストインプレはこちら


ADEL / apexってなんなのよ?


耳を密閉して、騒音下でも十分な遮音性を確保する目的で制作されるカスタムIEMには避けられない問題...
密閉した環境下で音楽を流すと、鼓膜には空気圧がかかり、それが難聴の原因となっているんだとか。
その対策として、1964earsとAsius Technologiesでは、イヤホンの中に代理の鼓膜を設けるという革新的な技術を開発しました。

そう、その技術こそが
ADEL™
と呼ばれる技術です。

2016年の現在は1964とAsiusは仲違いしてしまい、1964earsでは「apex」という類似した技術を開発。
Asiusのサイトでは、引き続きADEL™モジュールを購入することができます。apex仕様のカスタムIEMには使用できないので注意が必要ですが...↓
https://asius.myshopify.com

このADELシリーズでは特殊なモジュールを搭載することによってそこから空気圧を逃し、聴覚を守ると同時に開放感のある音を実現しています。

以下はapexとADEL、それぞれのモジュールの写真です。
1枚目の写真では左ADEL、右apex
2枚目の写真では左apex、右ADELです。
なんで統一しなかった、自分。

P9090148.jpg

P9090149.jpg

2つめの写真を見るとわかりますが,モジュールの裏面にはなにやらフィルタっぽいものが。これが鼓膜の代わりの役割をしているということなのでしょうか?

ADELでは空気圧を逃すベントが表面ど真ん中に付いてましたが、
apexでは窪みの中に隠された配置になってます。

この目的は、外出中に使用した時の風切り音を最小限に減らすためとのこと。
風切り音はADELの時はかなり気になってて、特に風の強い日はまともな音が鳴ってない時がありましたが、
apexでは風切り音はかなり低減されてて全然気になりません。すげー!

遮音性も、公式ではADEL S1は-18db、apex m20は-20dbとなってます。
その通り、apexの方が遮音性は高いように感じますね。それによって音の変化もあるのですが、それはこちらの記事にて詳しく書いてます↓

64 Audio ADEL は apex にクラスチェンジした! で、実際どう違うのよ?

音を聴いている限り、ADEL機構の効果は間違いなくあると思います。
他と比べて聴き疲れが少ないというか、長時間使っていても耳が痛くなったりしないというのは他のカスタムIEMにはない大きなアドバンテージ。

しかし、音漏れは従来のカスタムIEMと同じくほぼ全くなく、遮音性についても普段使っている分には他と比べて大きく落ちるということはありません。


シェル


A10の中身
↑見よ、このみっちり感を。

●透明感ハンパねぇ!!
1964earsは元々シェルの造形に定評があるメーカーですが,
最近は新たに3Dプリンタを導入したためもあってか、シェルカラーがクリア/ブラック/チャコールの3種類からしか選べなくなってしまいました。そこはちょっと残念かな。

クリアシェルの透明感は他のメーカーと比べてもかなりのもの。中のドライバが見やすいという意味では、マニアの方にはたまらないかも...?


●あなた、意外とグイグイくるのね。
フィット感はわりとみっちりめ。
耳のコンディションによっては長時間着けていると痛くなってしまう時もありますが、ほんとに3時間とか4時間とかつけっぱなしの時くらいでしょうか。そんなに長いこと着けてることって、あんまりないですよね。



音はどんな感じ?



●音量バランス: 中域≧高域≒低域
中域の存在感が他と比べて大きいですが、総じてフラット。とってもフラット。
音量バランスとしてはUERMの低域を増やした感じなような気もします。
さすがはメーカーが「真のリファレンス」を自称するだけあり、どんなジャンルの音もそつなく...いや、それ以上に、音源に忠実にリアルな音を鳴らしてくれます。


●うわっ...A10の音場、広すぎ...?
ADEL/apexの効果で反開放型的なアプローチになっているので、音場は普通の密閉型IEMでは実現不可能なんじゃないかと思わされるくらいに広大です。横に広いというよりは、奥行きがあって立体的、深みがある感じ。上下方向にも広めです。


●聴き疲れしなさすぎっ!!
音の質感はニュートラル〜やや柔らかめ。これも空気圧が分散している影響なのか、絶対に耳に痛い音を出しません。
やや柔らかめと言っても、ウォームな感じではないし、クールで刺激的な感じでもない。やっぱりニュートラルと言うべきでしょうか。
そのおかげか、いつまでも聴いていたくなっちゃう音。一度耳に入れたら、ずっと外したくなくなっちゃうほど心地いい音を鳴らしてくれるんです。


●高域、伸びすぎだよっ!!
シャッキリと歯切れの良い高域は、主張の強めな中域に飲まれてるかな? って時もたま〜にありつつも、基本的にはこれでもか、というほどシャッキリ爽快な音を鳴らしてくれます。

いやね、こんなにも超高域までしっかり、余裕を持って鳴らしてくれるイヤホンに出会ったことがなかったので、いろんな音源を聴くたびに新たな発見があって、つい感動してライブラリから昔好きだった曲を引っ張り出してきて聴いてみたくなっちゃうくらい。
こんなに伸びてシャッキリしてるのに、全くと言っていいほど刺さらない。ずっと聴いていたくなるような、心地の良い音。もう最高です。


●中域は濃いめで、どこまでも生々しく
中域は非常に濃密で、音像の中心に大きく定位しているので、存在感が大きいです。
ハイミッド〜ローハイあたりの抜けの良さが圧倒的なおかげか、分離感が良くて、今まで気付けていなかった細かなニュアンスに気付かされます。

中域用のドライバにはSonionの28シリーズが2つ使われているんですが、シンセの音もギターの音も、もちろんヴォーカルも全部が生々しくて心地よく鳴っています。響きを大切にするというよりは音源をそのまま忠実に、歯切れも良く聴かせる音ですが、ドライというわけではありません。


●低域は、包み込むように...
高域と中域に4ドライバずつ割り振られているのに対して低域は2ドライバだけと聞くと、少し量感は控えめになることを想像しがちですがそんなことはありません。

低域はミッドローよりもサブローが多めで、深みのある低域です。
軽快にスピード感を重視して鳴らすというよりは、ボトムから全体を支えるように鳴らしている印象。落ち着いてゆったりと音楽を聴きたいときにはぴったりと言えそうですが、だからと言って鈍重な音では決してありません。これも音源が持っているリズム感をそのまま忠実に描いているという感じ。
Sonion 38シリーズを使っているだけあってか、芯があって硬いというよりは広がりのある低域でこれまた非常に聴きやすいです。



まとめ


総じてニュートラルで音源に忠実だけど、ずっと聴いていたくなる心地よさも兼ね備えているのがこのA10。

従来のカスタムIEMが完全な密閉型の構造だったのに対して,このADELシリーズは半開放型的なアプローチで新たな可能性に迫ったという画期的な製品です。

そしてその効果は、正直想像をはるかに超えていました。
これまでいくつかカスタムIEMを買ってきて、「ハイミッド〜ローハイあたりの抜けがもう少し良くならないかな」とか「低域が多くても聴き疲れしないようにならないかな」などとずっと思ってきたのですが、

それらを全て満たした、痒いところに手の届くようなカスタムIEMがなかなか見つけられずにいたんですよ。やっぱ密閉性が求められるカスタムIEMでは厳しいよね、みたいな。

でも、このカスタムを初めて聴いた瞬間、ぶっ飛びましたね。自分の中の何かが。

それくらい衝撃的な音楽体験を味あわせてくれるのが、64AudioのAシリーズ。
これまでカスタムIEMをいくつか買ってきて、正直あとは個性の違いくらいでしょう...なんてある種の限界を感じている皆さん! ぜひこちらをお試しあれ。ぶっ飛びますよ!

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