ピッチ・パーフェクト (Pitch Perfect) 感想

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オススメ度: ★★★★☆

あらすじ:

バーデン大学に入学したベッカ(アナ・ケンドリック)はちょっと風変わりな女の子。

LAでDJになる事が夢の彼女は大学での教育には興味がなく,いつもヘッドフォンをして自分の殻にこもりがち。自分でも気づかないうちに他人を遠ざけてしまうのでした。

入学してすぐ,学生寮の部屋に彼女の父親(ジョン・ベンジャミン・ヒッキー)が訪れますが,ベッカと彼はDJの夢を巡って口論になります。

それを疎ましく思ってアクティビティフェアに向かったベッカは,アカペラグループのバーデン・ベラズから勧誘を受けます。
最初は「ダサイから」と興味すら示さなかった彼女ですが,その後もグループのサブリーダーであるクロエ(ブリタニー・スノウ)から熱心な勧誘を受け,成り行きでバーデン・ベラズに加入することに。

彼女を待ち受けていたのは,自分のことを"Fat Amy"と呼ぶタスマニア出身の女の子をはじめとした個性豊かなメンバーたち。
ベッカはそんなメンバーたちとともに,全国大会の優勝を目指すことになるのだが...

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2012年にアメリカで大ヒットとなったミュージカル・コメディがついに日本でも公開されることに。
本国ではサウンドトラックもバカ売れの現象的な人気となった作品なのに今までなぜDVD化すらされていなかったのか不思議でたまりませんでしたが,本国で続編が公開されたタイミングに合わせて...ということなのでしょうか。
ちなみに私は,好きすぎて現在までに70回以上は観ていると思います(笑)

公開当時に社会現象的なヒットを巻き起こしていたTVドラマの"Glee"を明らかに意識していたこの作品は超ピュアなエンターテインメント。
シリアスな展開やメッセージ性ではなく,懐メロから最新ヒットまでをミックスしたセンスの良いポップミュージックと爽やかな青春ストーリーで1時間50分という時間をいっぱいに埋め尽くし,ひたすら幸福感を煽り続けてくれる映画なのです。

まずストーリーが明快で入り込みやすいのが素晴らしい。
過去の伝統に捉われるあまり独裁者的になってしまっていたリーダー・オーブリー(アナ・キャンプ)が率いるバーデン・ベラズに革新的な考え方を持ったベッカが加わることで,
チームの音楽性と同時にそれまでは友人を作ることすら疎ましく思っていたベッカの心にも変化が訪れていく...というストーリー展開はテンポが良く,上映時間が一瞬に感じられるほどです。

さらにストーリーの中には,有名な「ブレックファストクラブ」へのオマージュや音楽ファンの心を刺激するニクい選曲の懐メロなど,映画ファンや音楽ファンへのアピールを忘れず,
それらを最新ヒットとマッシュアップすることでライトなファンを取り込むことにも成功しています。

あとこんなことを言っちゃうとアレなんですが,
アナ・ケンドリック演じるベッカとライバルグループのトレブルメイカーズに所属するジェシー(スカイラー・アスティン)の主人公カップルが美男美女すぎないのがむしろとってもキュートで好印象です。
アナ・ケンドリックの歌のうまさにも驚かされますが,実は彼女ってミュージカル出身なんですね。映画で観る彼女の演技はミュージカルっぽくないナチュラルさが魅力だと思っていたので意外でした。

笑いについても超一級品。オーブリーの冒頭のアレでまず顎が外れるほど笑わされ,その後もベタなのにどこかスタイリッシュなギャグの応酬に最初っから最後まで笑いっぱなし。エリザベス・バンクスとジョン・マイケル・ヒギンズの解説者コンビが面白さに拍車をかけてくれます。

そして忘れちゃいけないのが,ベラズのチームメイトであるファット・エイミーを演じる。レベル・ウィルソンの存在。「ブライズメイズ」などでコメディエンヌとしての実力を見せつけた彼女ですが,今作でも彼女が出てくるシーンはどれも彼女の独壇場になってしまうほどの存在感。
なにか言葉を発するだけで,ちょっと動くだけで,いや,もはやいるだけで面白いってすごいですね。

重厚なストーリーやシリアスなメッセージ性なんかとは無縁。
でも深いことなんて考えず,ただただ幸福な時間を与えてくれる。これこそが映画の本来の姿なんじゃない?なんて思わせてくれる,極上のエンタメ作品です。

観ているとついつい歌を口ずさみたくなって,足が動き出しちゃうこと間違い無し!

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Theme: 映画感想 - Genre: 映画

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