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百日紅 〜Miss HOKUSAI〜

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オススメ度: ★★

あらすじ:

浮世絵師のお栄(杏)は父であり師匠でもある葛飾北斎(松重豊)と雑然とした家で浮世絵を描きながら,
居候の絵師・池田善次郎(濱田岳)や生まれつき目が不自由で病気がちな妹・お猶(清水詩音)と共に,火事や妖怪騒ぎなど色鮮やかで賑やかな江戸の町で日々を営んでいた。

そして今年も,百日紅の咲く季節がやってきた。

お栄はつぶやく。「長い祭りが始まったね」と...

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私は原作を読んでいませんが,そんな私でもわかります。
この作品は原作にかなり忠実に作ってあるんだろうな,と。

そしてもう一つ。
原作ファンと原作未読者との間で評価がハッキリ分かれる作品であろうということ。

その理由は簡単。
だってこの映画,短編の話をつなぎ合わせて作ってあるのだということが誰の目にも明らかなくらい,話の流れが不自然なんですもん。

物語が流れていく中で出会う人や張られていく伏線,謎がその後の展開に全く活きてこない脚本や,
それどころか話の一つ一つがブツ切りになってしまっていてつなぎ目がはっきりと見えるところから,いくつかの話を継ぎ接ぎした作品だということは明らか。

その脚本作りのせいでいまいちキャラクターの設定や性格に入り込めない。
例えば北斎が娘のお猶に会いたがらなかった本当の理由はお栄の予想以外に明かされないので,なんで突然お猶に会いに行こうと思ったのかが観ているこっちからすると「?」なので2人の再開のシーンの感動は薄いし,

ある登場人物の死をもって物語は一応の結末を迎えるわけですが,そこに至る流れも唐突で観ているこっちは完全に置き去り。
ラストシーンでは「えっウソでしょ!? まさか本気でこれで終わるつもりじゃないよね!?」と思わずつぶやいてしまいました。

多分これ,1回15分とかの連続テレビアニメとしてなら面白いと思うんですよ。
回を重ねるごとに少しずつキャラクターに愛着がわいていってのラストシーン...っていうのなら納得できるんですけど。

でもこれは,1時間30分を続けて観る映画です。
そうである以上,ちゃんと物語には一本筋の通った流れというのがあって,その短い時間の中でキャラクターに感情移入をして感動できるように構成しないといけないと思うのですが,どうもこの作品ではそれができていなかったような。

ただ2Dの中で江戸の四季や賑わいを生き生きと描き切った映像世界は思わず我を忘れてしまうような美しさがあるし,

声優を務めた俳優さんたちは文句無し。
主人公のお栄役を務めた杏は声を聞いた瞬間に一発でわかる個性ある声を活かして,お栄を勝気で奔放な江戸っ子らしさと家族思いな優しさを併せ持った魅力的なキャラクターに仕上げているし,
北斎役の松重豊と善次郎役の濱田岳は,本業の声優さんたちがやっているのかと錯覚させるほど上手。私はエンドロールまで俳優さんがやっていると気づきませんでした。

しかし映画はやっぱりストーリーが大事。

やっぱり映画という形態をとっている限りは,1時間半ないしは2時間という時間を続けて観るものなんだ,ということについて改めさせて考えさせてくれる映画なのでした。

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Theme: 映画感想 - Genre: 映画

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