スポンサーサイト

このエントリーをはてなブックマークに追加
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

サウスポー (Southpaw) そこそこネタバレ感想 君のためなら。

このエントリーをはてなブックマークに追加


esugvidvsc.jpg

オススメ度 ★★★



あらすじ


沸る怒りをパワーに変え、まさに「肉を切らせて骨を断つ」という言葉がぴったりなノーガード戦法が特徴的なボクサー、ビリー・ホープ(ジェイク・ギレンホール)は、43戦無敗という驚異の記録を打ち立てた、ライトヘビー級のディフェンディングチャンピオンだ。

もはや闘うべき相手がいないのではと言われるほどの実力者である彼に、養護施設で知り合った時からずっと彼を支え続けてきた妻のモーリーン(レイチェル・マクアダムス)は引退を勧める。
相手に殴られることを厭わず、試合のたびに血まみれになる彼が、愛する娘レイラ(ウーナ・ローレンス)と将来も幸せに暮らしていける将来を考えてのことだ。

しかし、そんな彼の前に新たな敵が現れる。
現在実力急上昇中の注目株、ミゲル・エスコバル(ミゲル・ゴメス)だ。

生まれ育った養護施設でのスピーチを終えて会場を後にしようとするビリーの前に現れたミゲルは、
「お前のベルトも女房(b**ch)も奪ってやるぜ!」と執拗にビリーを挑発する。

愛する妻を馬鹿にされたビリーは、モーリーンの制止も聞かずにブチギレ。
ミゲルと取っ組み合いの大げんかとなってしまう。

しかし、そこで悲劇が起きる。
チャリティ会場に突然響く銃声。振り返ると、モーリーンが困惑した表情で脇腹を抱えている。
ミゲルの弟、ヘクターが持っていた銃が暴発し、モーリーンの体を貫いてしまったのだ。

この事件によって愛する妻を失った彼はすっかり気力を失い、酒とドラッグに溺れつつ、頭の中を巡るのはヘクターへの復讐ばかり。
ボクシングの試合に出れば問題を起こしライセンスを奪われ職を失い、一文無しになってしまう。彼の人生はもうどん底だ。

全てをなくしたビリーは、自分の人生を取り戻すため、そして何よりも、愛する娘レイラの幸せを取り戻すべく、アマチュアボクサーのトレーナーを務めるティック・ウィルス(フォレスト・ウィテカー)の元を訪ねるが...

ebjfkvwafdvskd.jpg

感想


「カムバック」って、みんな大好きじゃないですか?
一度どん底に落ちた人が努力に努力を重ねて、ついには華麗なる復活を遂げる...っていう姿に、それこそ性的エクスタシーを感じちゃうような人もいるくらい。

だからこそ、映画では以下のフォーミュラが良く使われてますよね。特にスポーツ映画。

①キャリアの絶頂にいる天才スポーツ選手

②不慮の事故/病気などで突然全てを失う

③運命を変えるコーチとの出会い

④再び頂点に立ってハッピーエンド

...っていう。
すっごくありがちな感動物語なんだけど、どうしてかこの決まり切った構図が気持ちよくて、ついつい映画館に運んじゃうんですよね。
みなさんの中にもいらっしゃいませんか? 復活劇大好きなのよ! たまんないわ!って方。

そんなみなさんに朗報。
世紀の天才カメレオン俳優ジェイク・ギレンホールが主演を務め、「タイタニック」などでおなじみの作曲家ジェームズ・ホーナーの遺作(のうちの一本)となった今作「サウスポー」は、その雛形にバッチリぴっちりはまった、一人の天才ボクサーによる華麗なる復活劇となっています。

asukbvdjadszv.jpg

主人公のビリー・ホープ(ジェイク・ギレンホール)は、その気性の荒さを生かしたノーガード戦法で、なんと43戦無敗という驚異の記録を打ち立てた天才ボクサー。
試合のたびに血みどろになりながらも、無双の攻撃力で相手を圧倒する戦い方が彼の特徴となっているほどなのでした。

もはや世界に闘うべき相手はいないのではと言われるほどの強さを発揮するビリーですが、闘争心の塊のような彼は日々闘いを求めています。
自分の機嫌を損ねるものがあると、家族の前だろうがどこだろうがすぐにキレて、近くにあるものを手当たり次第壊したり暴れたりする不安定な精神のやり場を探しているかのよう。

でも、そんな彼を心配する人物がひとり。
子どもの頃に養護施設で知り合った時から、ずっと彼を支え続けてきた妻のモーリーン(レイチェル・マクアダムス)です。

勝っているはずなのに、毎回倒した相手以上にボロボロの血まみれになって帰ってくる彼の姿を見て、こんな闘い方を続けていたら、もってあと2年くらいでパンチドランクになってしまうことを危惧した彼女は、ビリーにそろそろ引退してみないかと提案します。

モーリーンを演じるレイチェル・マクアダムスが超セクシーで、なおかつ優しくてスマートな雰囲気を醸しているんですよ。
こんな女性がいたら、男性は一瞬でノックアウトでしょ。

キャリアの絶頂にいるビリーにこんなことを提案するのは、もちろん彼のことが心配というのもありますが、何より気にかけなければいけないのが、愛する娘のレイラ(ウーナ・ローレンス)のこと。

これからレイラが大きくなっていく時に、父親がボクシングの後遺症でまともに接することができなくなってしまうのは、レイラにとってもビリーにとっても酷です。だったら頂点にいる時に引退してしまうのも一つの勇気なのではないか...

けれど、そうは問屋が卸しません。まだまだビリーには働いてもらわないと困る人だっているわけで。

ビリーのマネージャーを10年間にわたって務めてきたジョーダン・メインズ(50 Cent)にとっては、ビリーは闘わせれば闘わせるほど巨額のお金を生み出す、いわば「金のなる木」っていうやつです。

口先ではビリーのことを思いやっているようなことばかり言うけれど、内心で考えているのは自分が儲けることだけ。調子が悪くなればビリーのことなんていくらでも切り捨てられちゃう立場の人間なわけですね。

長年付き合ってきたマネージャー、家族、そして自分の生きがい...様々な要素が混じり合い、進退について考え始めたビリーに、みなさんお待ちかね! 彼を地獄に突き落とす大事件が起こります。

自分たちが育った養護施設に対しての募金を呼びかけるチャリティイベントに出席したビリーとモーリーンでしたが、そこに闖入者が。
現在実力急上昇中の注目株、ミゲル・エスコバル(ミゲル・ゴメス)です。

ビリーに対してやたらと敵対心を燃やすミゲルは、突然現れたと思ったら、
「お前のベルトも女房(b**ch)も奪ってやるぜ!」と執拗にビリーを挑発してきます。特に奥さんを犯してやるぜ、っていうネタで責めてきます。チャリティ会場でとんでもねーこと言うな。

自分のことだけならまだしも、自分を支えてくれる大事な奥さんをバカにされたとなっちゃあ黙ってはいられません。
持ち前のキレやすい性格が大爆発し、ビリーはミゲルと殴り合いの大げんかを仕掛けてしまいます。

そこに突然鳴り響く銃声。
ハッとして周りを見回すと、なんとモーリーンが困惑した表情で脇腹を抱えているではありませんか!
そう、ミゲルの弟・ヘクターが持っていた銃が暴発し、モーリーンの体を貫いたのです!

そのままモーリーンは、長年一緒に過ごしてきた日々が嘘のようにあっさりと亡くなってしまうわけですが...

ageufbvdjsdzsv.jpg

その後はみなさんご想像の通り。
ビリーの転落人生のスタートです。

事件直後すぐに警察に呼び出されるビリーですが、会場にいた人たちは誰も銃を撃った人が誰なのかを話そうとしないし、当のビリーも事件当時のことを話したがらないから事件の捜査は全く進まず、犯人は野放しになったまま。

事件のショックからアルコールとドラッグにおぼれるようになったビリーは、夜な夜な犯人であるヘクターへの復讐を胸に、銃を持って街を徘徊するように。
仕事もしないから弁護士の費用、生活費、ローン、そしてモーリーンの葬式代などで支出ばかりかさみ、あっという間に豪邸をも差し押さえられてしまうほどの一文無しになってしまいます。

しかしある日、ついに自宅付近で大事故を起こしてしまったビリーは、裁判所から子どものそばにいるのは危険と判断され、レイラと離れ離れにされてしまったり。もう人生はどん底です。

さらに悪いことに、モーリーンの死の原因となった相手であるミゲルは、事件のことなどなかったかのようにスターダムへのしあがり、ビリー不在のボクシング界でチャンピオンとして君臨。
しかもそのマネージャーやクルーは、ジョーダンを含むかつてビリーを支えてきた仲間たち。
ビリーから搾り取ることができなくなった今となっては、新たな金のなる木であるミゲルに味方する方がよっぽど有益だというわけですね。

ここの流れ、ツッコミどころも多けりゃあありきたりすぎる展開も多いなあと思って残念だったの、やっぱ私だけですかね?

だって、「誰も証言しないから捜査もしません、今後誰のことも追求しません」って警察の捜査、いくらなんでもガバガバすぎだろ!
これって立派な殺人事件ですよ。いくら堕ちていくビリーと登っていくミゲルの対比を描きたかったんだとしても、これは理不尽を超えて不自然すぎでしょ!

なのにビリーは、「お前が短気なせいで奥さんが死んだんだ」と責められまくってるし。いやいや、まあ確かにそれもあるけど、それ以上にチャリティの席に突然現れて、「お前の女房犯すぜヒャッハー!」って執拗に絡んできたミゲルの方が良くないでしょ! ミゲルの方は誰からもお咎めなしの人気者になってく...って流れには違和感マックスでしたね、ええ。

そして家族も家も仲間も、とにかく全てを失ったビリーは、アマチュアボクサーのトレーナーを務めるティック・ウィルス(フォレスト・ウィテカー)の元を訪ねて自分をトレーニングしてもらうよう頼みます。

最初はお互いにピリピリした関係だったのが、一緒に時を過ごすに連れて信頼関係が生まれ、ビリーも次第に立ち直っていく...っていう、これまたお約束のパターンが始まるんですよ。

ティックのキャラクターが、最後までイマイチつかめなかったのが残念ですね。
将来を担う子どもたちを真面目に育てたい...っていう強い思いがあって、ジム内ではアルコール、ドラッグはもちろん、汚い言葉を使うことすら禁止している彼が、なぜ子どもたちを教えることにそこまで力を入れているのかが説明しきれてなかったというか。

ティックは出てきた5分後くらいにバーで泥酔して「お姉ちゃん、俺と結婚してくれ〜」としょうもない絡みをしてる姿が映されたと思ったら、「新しい習慣を始めたんだよ」と唐突にルールを破る発言するし(しかも理由は説明されない)、

あと、ビリーも最初は「ここで仕事をくれ」とティックに頼んで、だったら「ジム内の(トイレ含む)掃除をやれ」と言われ、そこで当然「この俺様にトイレ掃除をやれっていうのか!」とブチ切れるんですが、結局ティックとの対話を通じて心を入れ替え、掃除の仕事を受け入れることになるんですね。

ところが、ビリーが掃除をしてる姿は微塵も映されず、描かれるのはビリーがジムの子供たちと交流を深めながらトレーニングに励む姿のみ。どうせならトイレ掃除してる姿を映してやりゃあよかったんですよ。それを見て初めて、ビリーが心を入れ替える姿を見ることができるってもんだと思うんですが。

そして数週間が経ち、ティックの元で自身の怒りを制御する戦い方を学んだビリーは、妻の命を奪った間接的要因であるミゲルとのリベンジマッチに臨むことに。

ラストのバトルは確かに熱くて、ジェイク・ギレンホールの圧倒的な迫力で魅せる圧巻の演技力も合わさって、確かに感動的なんですよ。娘のために頑張る父親...っていう設定自体も、ありきたりではあるものの、やっぱり涙を誘われるじゃないですか?

でもこの映画の残念なのは、そこに至るまでの経緯がダイジェストチックでざっくりしすぎなところですね。
さっきのビリーが堕ちていく経緯にも、「どうしてこうなった?」的な要素が多すぎて、最初っから最後まではてなマークが頭の中を駆け巡りっぱなし。

ただ、ミゲルの同情しようのない悪役っぷりはむしろ清々しかったかもしれないですね。
特にラストの試合の時の彼のセリフは史上最強だったので、それだけご紹介して締めさせて頂きたいと思います。

「もうお前の女房(b**ch)は守ってくれねえぞ、B**ch!!」

いやいやいや! お前宇宙人か!!
お前が殺したようなもんなんだよ! あれか、「罪悪感」って言葉はお前の辞書にはないんか!

ミゲルくんのどうしようもない悪役っぷりは、この映画最大の魅力と言えるかもしれません...



関連記事
スポンサーサイト
Theme: 映画感想 - Genre: 映画

Comment

Leave a Reply


管理者にだけ表示を許可する

Trackback

2016/06/15 (Wed) 22:31

24日のことですが、映画「サウスポー」を鑑賞しました。 試写会、よみうりホールにて ボクシング世界チャンピオンにまで上り詰めたビリー・ホープ しかし自身が起こした乱闘騒ぎの結果 妻を死なせてしまう さらにチャンピオン称号も奪われ、娘も児童施設へと 自分を変え...

笑う社会人の生活 - http://blog.goo.ne.jp/macbookw/e/6adf9487c00d7321f0548f414587a942
2016/06/29 (Wed) 14:35

ベタベタであり、大方の予想がつく起承転結である。それで良し。それを求めて観に行った。そしてジェイク・ギレンホールは想像していた通り素晴らしかった。そうなるとはわかっちゃいたけど、鑑賞中は涙、涙。音楽も、その使い方も、定番ではあるけれど、すごくいい。世の中は恐らく、格闘技が好きな人とそうでない人に分かれ、格闘技が好きな人は大抵どのジャンルの格闘技も嫌いではないのだが、特別に好きなジャンルという...

ここなつ映画レビュー - http://tokokonats.exblog.jp/25690272
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。