スポンサーサイト

このエントリーをはてなブックマークに追加
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

64 (ロクヨン) -後編- ネタバレ控えめ/全開感想 贖いの日々。

このエントリーをはてなブックマークに追加

davnejadcvas.jpg

オススメ度



あらすじ


わずか7日で終わった昭和64年。
その年に、とある残虐な少女誘拐事件が起こった。雨宮美男(永瀬正敏)という男性の娘が誘拐され、犯人は身代金として2000万円を要求。

雨宮は犯人の要求に従って2000万円を渡したが、犯人は約束を守ることなく、彼の娘を殺害してしまったのだ。

「ロクヨン」と呼ばれたその事件から14年が経過し、未解決のまま時効が近づいていた。

「ロクヨン」当時は捜査一課特殊犯捜査係に所属し、身代金の受け渡し場所へ向かう父親の車を追尾する任務に就いていた三上義信(佐藤浩市)は、警務部秘書課広報室の広報官となっていた。

ロクヨンの時効を目前にした彼は再び事件解決のために動き始めるが、なんと見計らったかのようなタイミングで、「ロクヨン」を模倣したかのような誘拐事件が発生する...

ahsvdonsxzvhsdbsvd.jpg

感想


まあいろいろと言いたいことはあるんですが、とりあえず最初に一言いいですか?

「傑作」っていうのはなぁ、自称するもんじゃねーんだよ!

「傑作」っていうのは、映画を実際に観た観客たちによって定義されるべきものであって、まだ映画を観た人も少ない、公開前の宣伝文句の段階で自ら「映画史に残る傑作の誕生」とか言ってる作品のことなんて信じられませんよ。

ましてや、あの超退屈な前編を観せられた後に傑作を自称されたってねえ...

なーんて、不安が大きな気持ちを占める中観に行った今作「64 (ロクヨン) -後編-」は前編よりも壮大さ...いや、違うな。大仰さをマシマシにした作品となっていました。

「後編」というんだから、当然前編の続きから物語がスタートします。

そんで今作、「一応は」解決編となっているため、内容のどこに触れてもネタバレを避けられません。
ということで今回は、普段の私のスタイルではないのですが、ネタバレ控えめな感想と、ネタバレ全開の感想に分けて書いてみようと思います。

まずはネタバレ控えめな方から。

ロクヨン事件とはほぼ全く関係ない交通事故の加害者実名公表をめぐる記者クラブとの抗争を、被害者のおじいちゃんの身の上話で記者たちを感動させてふわっと解決した主人公の三上義信(佐藤浩市)のもとにビッグニュースが飛び込んできます。

「佐藤」と名乗る男性が、とある家庭の娘を人質にとり、身代金として2000万円を要求してきたという「ロクヨン」と全く同じ誘拐事件が発生したのです!

この事件、県警は総力を尽くして捜査に当たり、それに伴う記者会見が行われるのですが...

hadivaxjcZcabXkjxzc.jpg

もうキッパリ言いますね。
この記者会見のくだり、必要なかっただろ!!

「ロクヨン」を模倣したとしか思えないこの事件に関して、捜査本部は情報の開示を渋り、捜査一課の人間ではなく、事件の内容すらほとんど知らない二課の落合(柄本祐)という人間を会見の責任者に当てます。

しかし彼が言えることなんて「鋭意捜査中です」の一言くらいのもので、その一言で会見を終了させようとします。
被害者の名前の実名公表や、リアルタイムでの事件の捜査状況の詳細を求めてやってきた記者たちは当然大激怒。落合に対して「やりなおーし!」「お前は生きる価値なーし!!」と延々と怒鳴り続け、落合はだんだんと精神と身体のバランスを崩して行ってしまいます。

それを見かねた三上は、捜査の指揮をとる捜査一課の松岡(三浦友和)の元を直接訪れ、自らが捜査に参加、捜査の現場からリアルタイムの情報を会見場に伝える役割を担うことになります。

うーん、まず何がいけないかっていうと、記者会見のくだりが結局は事件の捜査や、その裏にあった「感動の」悲しい事情に全然結びついていなかったってことですね。最後まで観てから「結局前編の実名公表の揉め事とか、後編で長々とやってた記者会見はなんだったの?」って思わされてしまいましたもん。
これで、記者たちの熱い思いと迅速な記事の発表が犯人特定に繋がりました..とかっていうならいいんですけど、それも特にないですし。

それともあれでしょうか。事件の話だけじゃあ合計4時間にわたる前・後編を持たせられないと思ったから、あえて二本の物語を同時進行させようと思ったんでしょうか。
どっちにしてもこの映画、2本に分けなくてもいいでしょ、って思わざるをえないくらいにはテンポの悪さが目立ちまくりなんですが。

とにかく一つ一つの台詞回しに「自然さ」というものが欠片もありません。逆に自然さなんてものは求めてなく、あくまでもドラマチックにしたいという思いがあったのかもしれませんが。

にしても、誰もが相手が話し終わるのを待ってから微妙な間をおいて話し始めたりとか、なんか事前に打ち合わせでもしてんのか(いや実際してるけど)、っていうくらい、一つのクサいセリフを複数人で完成させるように回していったりとか、とにかく見ていて恥ずかしい演出のオンパレードだったような気がします。

ラスト50分ほどは原作とは違うラストに向かって進んで行ったらしいんですが、ああ、だからあんなにもワケわかんないシーンの連続だったのか、と妙に納得させられてしまいました。
だからこの映画、一本にまとめられt(略

ということでここからは、事件の詳細に触れていくのでネタバレ全開です。映画を観る予定の方はご注意を。

ewdsvsahjcasdf.jpg

*ネタバレ全開感想*

まず物語の冒頭、「ロクヨン」の被害者であった雨宮美男(永瀬正敏)が雨の中、公衆電話から、電話帳に載っている家に手当たり次第無言電話をかけまくるシーンが映し出されます。
カンのいい人は、この時点で彼が何をしてるのかわかっちゃった人もいるんじゃないでしょうか。

そう、彼は「ロクヨン」の犯人探しをしていたというわけなんですね。
前編で語られたことですが、県警は機材のミスにより、犯人の肉声の録音に失敗してしまったんです。

つまり、犯人の肉声を直接聞いたのは雨宮のみ。自分の娘を殺した男の声を忘れるわけはありません。
犯人と思しき声の主を見つけるまで、無言電話を延々とかけ続けていたのです。

じゃあ、今回の誘拐事件の実行犯は彼なのか?
いやいや、彼一人で起こせる事件じゃありません。一人の協力者がいました。

「ロクヨン」の時に事件の捜査に当たっており、録音ミスの現場にいたものの、警察のメンツのためにミスの公表を握り潰され、警察を追われた幸田(吉岡秀隆)です。

今回の模倣事件において「佐藤」を名乗り被害者に電話をかけたのは幸田の方です。
被害者は目崎正人(緒形直人)という男性。彼の17歳になる娘を誘拐したから、身代金である2000万円を言った通りの場所に運んでこい、というのが幸田たちの要求でした。

え、こんなことまでバラしちゃっていいのかって?
いいんですよ。だって幸田たちが犯人だってこと、映画が始まって相当序盤の方でバラされちゃってるんですから。この事件にミステリー要素なんて微塵もありません。

でもなんで、娘を奪われる辛さを知っている雨宮が、どうしてこんな事件を企んだのか...
それはもう、みなさんお分かりですよね。これも劇中の早い段階で描かれちゃうのでもう言っちゃいますが、なんと今回の被害者・目崎こそが「ロクヨン」の犯人だったからです。

今回の事件は、犯人を突き止めた幸田と雨宮による復讐劇、だったんですが...

とにかくもう、幸田の詰めの甘さに笑いが止まりませんでしたね。
最初はヘリウムガスを吸った状態で電話の指示を出していた幸田ですが、早めの段階でガスが切れてしまいます。

そこで焦りに焦った幸田は、ヘリウムガスのカンをぐっちゃぐちゃにカバンに詰めて、電話をかけていたホームセンターのトイレを抜け出し、それ以降は必死に作ったダミ声で電話をかけ続けます。

ホームセンターのトイレって、誰か来たらその瞬間に終わるだろ!
しかも自分の携帯からかけるってどんな間抜けだ! 元警察の人とは思えんわ! しかも、吉岡秀隆のあの声...捜査班に一発で「あの声は幸田です!!」ってバレてたじゃん!

なんかもう、いろいろとガバガバすぎて、笑いを超えて呆然とするしかありませんでした。これが本当に何年間もかけて練られた計画とは到底思えないんですよ。

そしてその裏、記者会見の会場では、捜査二課のかわいそうな落合くんが、体をボロボロにして目を白黒させながら、怒れる記者たちに「現在捜査中です!」と逆ギレし続ける絵を映し続けたりとかね。しかもこのやりとり、事件には全っ然絡んでこないんですよ? ほんと何なんだ、この時間。

この「64」は前編後編合わせて約4時間あるんですが、そのうち180分くらいは見なくても大丈夫なシーンが占めていました。
...あれ、ということは残ったの、1時間くらいしかないんじゃね? どうすればいいんだ、これ。

公開前から、自ら「映画史に残る傑作」を自称しちゃった今作「64」ですが、そういうのは観客から絶賛の嵐を受けてから初めて名乗っていいものなんですよ。

ちなみに以前、今作の監督を務める瀬々敬久監督が、会見で(冗談ですけど)こんなことを言ってたみたいなんですけど...↓

映画ナタリー - 「64-ロクヨン-」佐藤浩市や綾野剛に瀬々敬久が「もう君たちと映画は撮らない」

うん、もしかしたらその方がいいの...かも?



関連記事
スポンサーサイト
Theme: 映画感想 - Genre: 映画

Comment

Leave a Reply


管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。