Documentary of AKB48 存在する理由 感想 人生は続いてく。

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オススメ度 ★★☆



あらすじ


2015年12月に10周年を迎えた国民的アイドルグループ・AKB48

未だにCDの売り上げなどは衰えていないが、初期からの中心メンバーがほとんど抜け、2016年、ついにはAKB48総監督としてメンバーたちを支えてきた高橋みなみも卒業。今度こそ完全に、AKB48の第1章は終わりを告げたと思われていた。

毎年恒例のドキュメンタリー映画最新作は、初期メンバーのような個性的なメンバーが不足し、最近では失速を指摘されることも多くなったAKB48を支えていくべき若手メンバー、
そしてAKB48を卒業していったメンバーたちの現在の生活、つまりはAKB48のその後に待つ人生に密着した作品となっている。

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感想


毎年恒例のAKB48ドキュメンタリー映画ですが、毎年観てると確かにちょっとずつテーマが違うんですよね。

それもそのはず。若さも売りの一つであるアイドルにとって、在籍年数が長くなるとグループを「卒業」して次のステップに進むのは避けられないことなわけで、人気メンバーっていうのは常に入れ替わっていくものだから仕方ないということで。

だってみなさんご存知、AKBといえば! な存在だった前田敦子ちゃんが卒業したのって、もう4年も前の出来事なわけで。
今年2016年には、AKBの「総監督」と言われた高橋みなみちゃんが卒業、最近の総選挙ではこじはるまで卒業発表しちゃったり、正直一般人が知ってるメンバーって、今やすっかりHKTな指原くらいしかいないんじゃない? ってくらい、初期からの人気メンバーがほとんどいなくなっちゃいましたね。

そんなわけで今のAKBは、若手メンバーの中から個性のあるメンバーを見つけ出し、改めてかつてのような勢いを取り戻すことが目標の一つになってるみたい...っていうのが今作「存在する理由」を観て改めてわかりました。

メンバーの中でも、特に全盛期からの人気メンバーの間では結構な危機感があるみたいで、
「まゆゆ」こと渡辺麻友ちゃんや「ぱるる」こと島崎遥香ちゃんも劇中で言ってる通り、AKB48の「第2章」が始まってと言われて数年経つんですが、今でもまるで第2章が始まってないかのように「AKB第2章のヒロインが〜」とか「AKB第2章はここからスタートです〜」っていう声が後を絶ちません。

それってつまり、世間的なイメージとしては前田あっちゃんに大島優子がいた頃のAKBのイメージから脱却できてない、ってことで悩んでるみたいなんですね。

そこが今回のメインテーマだということは明らかで、作品序盤には先月6月18日に選抜メンバー入りした若手メンバーだったり、惜しくも選抜には入らなかったものの徐々に順位を上げ、これからの活躍に期待のかかる14期・15期あたりのメンバーにスポットが当てられています。

この映画ですごいなって思ったのは、劇場公開までほっとんど間のない総選挙の映像がいくつか挿入されて、その裏側や総選挙直後のメンバーの姿に迫ったインタビューまで入っていたことですね。
総選挙から映画の公開まで20日くらいしかなかったですよね? まあダイジェストチックにちょっと無理やり挿入されてた感じではありましたが。

巨大なグループになったAKB48の中でのし上がろうと奮闘する若手の姿を描きつつも、あんまり苦悩の部分や、普段の、いわゆる「カメラを意識してない」普段の姿があまり見られなかったのはマイナスポイントかも。

というのは今回の映画、5年ほど前からAKB48の姿を撮り続けてきた石原真監督が、自身のコメントを交えながらインタビュー形式で撮っているパートが多くて、多分メンバーも撮影用のコメントとして喋ってるんだろうなあ、って部分が垣間見られたので、せっかくのドキュメンタリー映画なんだからもうちょっと自然な姿を見たかったな、というのが正直な感想かもしれません。

今回は過去最大級の突撃インタビューを行って、ライバルであるモーニング娘。やももいろクローバーZのプロデューサーさんたちへのインタビューや、なんとAKB関連のスキャンダルを撮り続けている週刊文春の担当記者さんへのインタビューもやってるんですが、やっぱり映画だからなのかあまり踏み込んだ質問はできてないし、質問される側も「これ、映画で放送されるんでしょ」っていうのを分かった上で答えてるのがすっごく伝わってきちゃったっていうか。

文春の記者さんなんて、どうせならもっとゲリラ的に、例えばAKBのメンバーに張り込んでるところを捕まえて質問しちゃうとかしたほうが面白かったんだと思うんですよ。


あと、文春の説明がかなり笑えましたね。
「最近では『文春砲』『センテンス・スプリング』などと呼ばれ恐れられている週刊誌だ〜」みたいな監督の解説が入るんですが、

「センテンス・スプリング」はちょっと違うでしょ! あんな真面目なトーンで言われたら逆に笑い止まんなくなったわ!

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グループ内で現在のAKBを支えようとする人がいるのは当たり前だけど、グループを卒業したからってその人の人生までもが終了するわけではありません。

今作では、AKB48を卒業して芸能界でバリバリ活躍している元人気メンバーたち...ではなく、在籍時一般に広く知られたようなメンバーではなかったものの、卒業後に芸能界とは離れた別の人生を見つけ幸せを追っているメンバーたち、

そしてAKB48の中で行き詰まりを感じ、海外の姉妹グループに移籍して新たな道をつかんだメンバーたちにも注目しています。

個人的にはこっちのパートの方が興味深かったですね。
グループ在籍時から始めた焼肉店の経営で成功を手にした5期生の内田眞由美(一度センターやったこともある人です)や、現在は子持ち、普通の主婦として幸せをつかんだ7期生の小森美果だったりとか、一度夢見た芸能界に入ってみて、その中で別の道を見つけ、元目指していたものとは違う幸せを見つけられる、ということだったり、

海外に移籍したメンバーの中では、ジャカルタにあるJKT48に移籍、必死に言語を勉強して完全に現地に溶け込んで、日本では伸び悩んでいたものの、ジャカルタではソロでのテレビ出演や大量のCM出演などの大成功を手にした3期生の仲川遥香の姿に感動しましたね。今いる場所に限界を感じたら、先に待つ苦労に怯えずに飛び込めば、努力次第で想像もできなかった成功を手にできるよ...っていう姿を見ると、

「今、自分はここにい続けていいんだろうか...」なんて悩んでいる会社員や学生さんなんかはとっても勇気をもらえるんじゃないでしょうか。
確かに今いる場所はそこそこ守られていて居心地がいいけれど、そこでくすぶっている自分に気づいたら、安全地帯から一歩踏み出す勇気を持ってみることって、簡単なようでなかなか難しいものです。

「他のメンバーにも海外グループに出てみることを勧めますか?」と聞かれた時に、「勧めます! 日本で暇してるなら絶対に出てみたほうがいい!」と力強く答えたはるごんの姿が超絶かっこよくってしびれましたね。日本のメディアは「海外で成功した日本人」みたいのを紹介する時、一回は彼女の姿に密着してみるべきなんじゃないでしょうか。
あそこまでネイティブじゃない、それもセカンドランゲージですらない言語を勉強で身につけて成功できるって想像できないくらいすごいことですよ。マジで惚れたわ。

今回は監督の「俺はAKBのことを誰より深く知ってるぜ」っていう主張が前に出過ぎ?たせいなのか、ちょっとテーマが定まってなかったかな? っていうのが残念ではありましたが、メンバーたちの新たな一面だったり、すでに知っているメンバーたちの成功の裏を知ることができて楽しめた部分も充分にある作品でした。


P.S.

あ、ちなみに私、作品のポスターを見て、高橋みなみが去った後に総監督になった横山由依ちゃんが主軸に進んでいくのかなって思ってたんですが、彼女自体は劇中であまり出てこなったのでファンの方はご注意を。でもあれですかね、ゆいはんはこないだ情熱大陸やってたのでそちらをご覧くださいってことかもしれないですね!



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Theme: 映画感想 - Genre: 映画

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