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トランボ ハリウッドに最も嫌われた男 (Trumbo) ネタバレあり感想

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オススメ度 ★★★★



あらすじ


『恋愛手帖』で第13回アカデミー賞脚色賞にノミネートされ、着実にキャリアを積んできた映画脚本家のダルトン・トランボ(ブライアン・クランストン)。彼の脚本には天才的な才能があると、誰もから言われていた。

しかし、熱心な共産党員としてストライキなどの活動をしてきた彼は、第2次世界大戦後の冷戦下に起きた赤狩りの影響に会い、ハリウッドのブラックリストに載ってしまい、どこからも仕事がこない状態となってしまう。

それどころか、危険思想の持ち主として公聴会に呼び出され、そこでの対応がきっかけとなり刑務所に入れられてしまう。

釈放後、自分の名前を出して活動することができなくなった彼は、偽名を使って友人に脚本を譲ったり、B旧映画の配給会社に脚本を売ることによって、世の中に自分の脚本を送り出していく。

その過程で生まれたのは、世の中の誰もがその名を知る名作達だった...

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感想


一応映画ブログなんてやっちゃってる映画好きな私ですが、あんまり脚本家に注目することって少ないような気がするんですよね。
映画を観て「あっ、この俳優さんが出てるからこの映画はこんな雰囲気になってるな」「この監督さんならではの演出だな」って感じることは多いんですけど、「この脚本家さんだからこういう展開なんだな」って思うことは少ないというか...私だけですかね?

そんな感じで、脚本家さんは裏方さん的なイメージを持っていた私ですが、実際のところ映画っていうのは脚本が一番大事なわけで。やっぱり物語そのものが面白くなかったら意味ないですもんね。

今作「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」は、この世のほぼ誰もが知っているであろう「ローマの休日」を始めとする名作の脚本を手がけたダルトン・トランボという人物の半生を描いた物語。

彼の人生は、今回のように自らが映画の脚本となってしまえるほど、想像を絶する苦しい戦いに満ちた人生だったのです。

トランボはもともと才能に満ちた脚本家で、『恋愛手帖』がアカデミー賞にノミネートされるなど、彼のキャリアは順調...かのように見えていました。

ところが時代は冷戦半ば。熱心な共産党議員としてストライキなどの活動をしてきた彼は、ソ連の仲間であり、モスクワと直接のコンタクトを取っているんだ、などととんでもない説まで持ち出され、アメリカの敵としてハリウッドではブラックリストに載せられてしまうのです。

しかしそんな状況下でも彼は負けません。
共産党を支持する脚本家の仲間達とコミュニティを作り活動を続けていたのですが、

ついに彼と仲間達は公聴会に呼び出され、その時の対応が引き金となって刑務所送りにされてしまいます。
口が達者で賢かったトランボは、「イエスかノーで答えなさい。あなたは共産党議員なのですか。」という質問に対しても「イエスかノーがだけで質問に答えさせられるのは奴隷じゃないか」と反発して見せたのです。

トランボは非常に個性的かつ自己主張の強い人物だったということが映画を観るとわかります。
演じるブライアン・クランストンの演技は圧倒的で、自身の強いエゴを世の中に発信していく能力に優れているトランボの姿に心惹かれずにはいられなくなってしまうんです。

トランボはバスタブの中で脚本を書き、傍には必ずタバコとお酒を用意しているというのがかなり印象的に描かれているんですが、これはさすがに過剰演出なんだろうと思っていたら、以下の写真を見つけました。本当にお風呂で脚本を書いていたとはびっくり。

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そんな個性も相まってか、彼の書く脚本は天才的だとされ、ハリウッドでも有数の高級取りであった彼は妻のクレオ(ダイアン・レーン)と3人の子どもたちと共に、プライベートレイクのある豪邸で優雅に暮らしていたわけですが...

国家の敵として逮捕までされてしまった彼が、そんな優雅な暮らしをいつまでも続けられるわけがありません。
ハリウッドのブラックリストに載ってからというもの、彼には仕事が入らなくなり、さらには裁判の費用によってもお金が飛び、
トランボは名声を失い、一家は家を売却しなければならなくなってしまったのです。

引越しをした先でも、隣人にプールを汚され(動物の死骸を入れられたりと、非人道的なことまで)たりと、人間は自分の思想に合わないものに対しては徹底的に残酷になれるんだということが示されます。

でも、そんな状況下だって収入がなければ家族が暮らしていくことができません。
トランボは偽名を使ったり、友人の名を借りることで自身の脚本を売り出していくことを決めます。

かねてよりの仲間であるアーレン・ハード(ルイ・C・K)からはプライドのない、相手に勝ちを許している行為だとトランボの行為を非難しましたが、トランボは「私のやり方なら勝てるんだ」と自分のやっていることに完全なる自信を持っているようでした。

それからの彼は週7日、1日18時間を仕事に費やし、家族にも電話を取らせて仕事に没頭するのですが...

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家族を守ろう、そして脚本家としての自分のプライドを守ろうと奮起するあまり、大事な娘の誕生日の最中にも仕事に没頭、邪魔をするものはたとえ妻でも娘でも怒鳴り散らし、真に大切なものとはむしろ距離が生まれて行ってしまいます。

ありがちな話だと思います? たしかに。
でも真実って、意外とそんなもんかもしれません。誰もが似たような経験をして、だからこそ映画の脚本にも感情移入ができるってもんなわけで。

いや、むしろ私たちが観る映画のシナリオを書いている人たちがそういう経験をしているからこそ、そう言った「典型的な」サクセスストーリーは生まれていくのかな、と考えさせられます。

偽名を使い、自分の名前を出さずに執筆したのが「ローマの休日」をはじめとした名作だったわけですが、
ちょっとこの辺りは本人がすでに亡くなっていることもあってか不可能だったのかもしれませんが、彼の人生で起こっていた事件と作品の脚本の関連性とかをもう少し描いてくれていたらベターだったかもしれませんね。
この作品はバイオピックなわけだし、そんなにうまく人生と脚本がリンクはしてなかったのだとは思いますけれども。

そのユーモアと不屈の精神で、自分の脚本を書き続けてきた彼に待つ結末には、思わず涙をこらえられなくなってしまうこと間違いなしです。
その結末を私の口から語ることはしませんが、ただ一つ言えること。それは作中でも語られる通り、彼はハッピーエンドを好む人物だったということ。それだけです。

劇中ラストのスピーチは確かに感動的ですが、何よりもエンドロールで流れる、トランボ本人が苦悩の日々を振り返って語った言葉が何よりも感動的で、心を動かされてしまいます。

世界から愛される虚構の世界を作り出してきた人物が歩んだ、まるで映画のような人生は、それそのものこそが世界で最も語られるべき物語だったのです。



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Theme: 映画感想 - Genre: 映画

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