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シン・ゴジラ ネタバレちょっとあり感想 道は切り開くもの。

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オススメ度 ★★★★☆



あらすじ


ある日の東京で、東京湾アクアトンネルが崩落する事故が発生し、現場にはまるで血のように真っ赤な液体が噴出した。

未曾有の大事故を受け、首相官邸では緊急会議が開かれる。
内閣官房副長官・矢口蘭堂(長谷川博己)は海中に潜む謎の生物が事故を起こした可能性を指摘するも、そんなことはありえないと一蹴されてしまう。

しかし、矢口の意見が正しかったということがすぐに証明されてしまう。

海上に謎の巨大生物が出現し、街を破壊しながら都内を侵攻。たったの2時間で、品川の街は瓦礫の山と化してしまう。

その後、巨大生物は海に戻ったが、再び侵攻してきたら...なんとか対策を練らなければ、日本はすぐに崩壊してしまうかもしれない。

日本の防衛の中枢となる自衛隊、そしてアメリカの助けを得ながら、「ゴジラ」と名の付いた巨大生物を撃退するための大作戦が動き始めた...

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感想


公開されて以来、映画ファンの話題を集めに集めまくっているこの映画、観に行く前までは「私ごときが観に行くべきじゃないんじゃないのかな」とか、「観に行っても感想は書かない方がいいよなあ」なーんて思ってたんですよ。

だってこういったSF要素満点の怪獣映画だったりって、お詳しくて知識豊富な方々が「あのセリフ/BGMは〜年版の映画へのオマージュで〜」とか、「あの武器の成分は〜が入っているから、〜年版で明かされたこの怪獣の体内構造には非常に有効だとわかる〜」などなど、なんていうかこう...「濃い」会話を楽しむためのものだと、勝手に偏見を持っていたからなんですね。

そんな中、日本版ゴジラ映画を観たの記憶があるのは「ゴジラvsデストロイア」くらいのもんで、しかも当時幼稚園児だった私の記憶にはゴジラの細かい設定なんてほっとんど残っていない初心者、
それどころか2年前に観たハリウッド版が眠気しか誘わないひっどい出来だったもんですから、むしろゴジラ映画に悪い印象を持っていまして。

しかも私、庵野秀明監督の作品って全く観たことがなかったんですよ。
大学時代に友人から「とにかく見ろ!」と無理やり貸されたエヴァンゲリオンのDVDセット、結局一度も見ないまま返却しましたからね。

そんな私が観に行っても大丈夫か...と不安を抱きながら観に行ってみたところ...

なんとこれがびっくり。
12年ぶりだという和製ゴジラの新作「シン・ゴジラ」は、こんなダメダメな私でも楽しめる...と言ったら失礼かもですが、怪獣映画というよりも非常に政治的かつスリリングな、極上のパニック・スリラーに仕上がっているのです。

ど素人の私でも今作がすげーっ、となった最大の理由は、大怪獣が現れるというアンリアルな状況のはずが、なんだか非常にリアルに感じられて恐怖を煽られたということです。

物語の舞台はもちろん日本...なのですが、この日本には怪獣ものにはほぼ必ず登場するような怪獣特別対策用の秘密結社も研究所もありません。変な言い方かもしれませんが、私たちが今生きている、等身大の日本なのです。

しかも今作、思ったほどゴジラが出てきません。
いつもの流れだったら、最初はまるで恐怖の対象のように出てきたゴジラだけど、実は世界を恐怖に陥れようとする別の怪獣をやっつけてくれるヒーローだったのです!...という流れが定番(だと勝手に思っている)なのですが、

今回のゴジラは最初から最後まで人類を脅かす驚異の対象!
でもゴジラが何をするのかっていうと、劇中でも指摘される通りただ移動するだけ! いや、もちろんゴジラにも目的はあるわけですが。 ただ、あれだけ巨大で強力な力を持った生き物が街を闊歩するだけでも私たちの日常は一瞬で崩れ去ってしまうのですね。

突如目の前に未曾有の脅威が現れたとして、私たちの生きる日本はどうやって対抗するのか?
その裏側に迫ったヒューマンドラマをメインに描いた、怪獣映画というよりもパニックスリラーに近い展開の連続に、私も思わず痺れちゃいましたよ。

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物語冒頭、東京湾アクアトンネルが突然に崩落する事故が発生します。
現場には生き物の血のような真っ赤な液体が大量に確認され、海は謎の熱によって蒸発していました。
そんなとんでもない大事件を受け、首相を交えた緊急会議が開かれます。

今作の主人公である内閣官房副長官・矢口蘭堂(長谷川博己)は、民間人がインターネットにアップした映像などの証拠から判断して「不明生物が出てきたのではないか」と提言するも、会議にいるメンバーは彼の意見が非現実的だとして一蹴してしまいます。

この後に続くのは、会議に次ぐ会議。
最初は現場の状況を簡単に伝えるための会議、そのあとは有識者を集めて原因を探るための会議、その後やっと対策を考えるための会議...と、緊急の対応を要する事態にもかかわらず、現場の状況なんてほっとんどわからないような会議を繰り返しているんです。

しかも、劇中でのセリフでもあるように、「会議を開くためにも手続きが必要」なんですよ。こんな非常事態なのに。
こういう時にはいかに柔軟な対応ができるかが大切だと思うんですけど...

とかなんとか言ってるうちにまたも事件が発生。
今度は品川の街に謎の巨大生物が現れ、ビルというビルを片っ端から破壊しながら侵攻しているというではありませんか。

この巨大生物こそがゴジラです。今回のゴジラは完全な生命体という設定で、短期間の間にどんどん進化していきます。
しっかし第一形態、正直めっちゃ気持ち悪ぃ!! 変なドロドロの赤い液体を体から撒き散らしながら、焦点の合わない目で地面をずりずり這っていく姿を見た時は、正直こいつが今回ゴジラが戦う悪役怪獣かと勘違いしてしまったくらいです。

そこで救世主となるのが主人公の矢口というわけですね。だって結局は矢口の意見が正しかったわけですし。
彼は仕事上の身分や出自などに関係なく、事件の解決に有用な策を生み出せる実力あるスタッフを集め、事件の真相へと迫っていきます。

普段ははみ出し者とされている人々が、しかも私たちが実際に生きている世界にあるものを駆使して未知の脅威に挑んでいく姿には熱く込み上げてくるものを感じます。

SF要素の強い怪獣ものでは、現実には絶対ありえない謎の化学物質を使って怪獣に立ち向かったりするものですが、今作はかなりのリアル志向...だったんですよね? ごめんなさい、理科と数学が昔から大の苦手だった私は、劇中で話していた作戦の具体的な化学物質の効果やらなんやらが全然頭に入ってこなかったんですが...

し、しかし! それがちゃんと頭に入ってこなくても充分に楽しめるというのが今作のすごいところです!
長回しというほどでなくとも、登場人物たちがリアルタイムで動いている様子が伝わってくる臨場感満載のカメラワークに、早口で進みつつも内容が詰まった、まるで「ソーシャル・ネットワーク」や「スティーブ・ジョブズ」のパニック映画版とでも言えそうなマシンガントークバトルは決して観客を置き去りにせず、むしろ現場に自分もいるかのような錯覚を起こさせてくれます。

そしてBGMの使い方が抜群なんですよ、これが。
ゴジラに対して自衛隊が戦いを挑むシーンには昭和っぽいBGMが当てられているんですが、これはきっと往年のゴジラファンにはたまらないんでしょう。素人の私が見ても大興奮したくらいですから。

そして各所で言われていますが、「3.11」後の日本でこそ描くべきテーマに真摯に向き合っているな、という印象も強い作品です。
あんまり書くとネタバレになっちゃうので避けますが、ゴジラは海に不法に投げ込まれた放射能に順応して生きるために進化した生物っていう設定で、食料が詰まった核施設を狙って動いてますよー、っていうのが目的だったりするみたいで。

これを核批判と取るのは簡単だと思うんですが、それ以上に、大きな力は正しい使い方をしましょうね、さもないと...っていうメッセージに、私には見えました。

そして突如として危機が迫った時、日本はどれだけ柔軟に、そして即座に対応することができるのかっていうことを問う映画でもあって、日本の補助としてアメリカからカヨコ・アン・パタースン(石原さとみ)という特使が送られてきて、矢口と一緒に活動していくこととなるんですが...(この英語でネイティブ名乗ったら怒られるんじゃないか、っていうツッコミは置いておいて)

彼女は矢口に、「(アメリカでは)どう動くかは大統領が決める。あなたの国ではどうなの?」と問うのですが、
先の会議に次ぐ会議の流れを見せることによって、日本では一つの物事を決めるためにやたら段階を踏みたがるけれど、こう言った非常事態にはズバッと物事を決められることだったり、「有識者とされる人物がどうだ〜」「〜界の権威がどうだ〜」とやたら肩書きにこだわったりせず、現場で使える人材を集めてくるくらいの度胸も必要なんじゃないの? という問題提起のようにも思えます。

いやあ、まさかこんなにも政治的でメッセージ性に溢れた映画だなんて予想もしていませんでした。
この「シン・ゴジラ」は、2016年の今に製作され、今の日本人が観てこそ意味のある、時代にマッチした、「新」でもあり「真」でもありそうなゴジラ映画に仕上がっていると思います。

すでにインターネットで様々な意見が飛び交っており、そのどれもが私ごときの長ったらしい感想なんかよりずーーーっと深くて濃厚なので、今更私が言うことはないのかもしれませんが...

ただ一つ言えることがあります。

この映画、必見ですよ!



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Theme: 映画感想 - Genre: 映画

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2016/08/09 (Tue) 22:40

少々出遅れてしまったが先週8/2火曜日の最終上映で「シン・ゴジラ」を見てきた。 普段から普通の人以上にカイジューだトクサツだと喧しい私が初日(7/29)に行けなかったのは残念としか言いようがないのだけど、結果的にはまあまあ良い席でゆっくり見ることが出来たので良かったなとは思っている(しかも当日は妻を伴って人生初の「夫婦50歳割引」を適用しての初鑑賞。これがシンゴジになったのはなん...

You talkin' to me ? 2nd_新たなる驚異を求めて - http://4696show.blog45.fc2.com/blog-entry-1785.html
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