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ルドルフとイッパイアッテナ ネタバレちょっとだけあり感想 世界は広く。

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オススメ度 ★★☆



あらすじ


黒猫のルドルフ(井上真央)は大好きな飼い主のリエちゃんと一緒に平和で幸せな日々を過ごしていた。

でもリエちゃんはいつも一人で出かけてしまって、ルドルフは外の世界を見たことがない。彼が知っているのは、家の庭という小さな世界だけだ。

そんなある日、リエちゃんが開けた玄関のドアが少し開いていることに気づいたルドルフは、リエちゃんを追いかけて、初めて家の外へ出てしまう。

しかし初めて見る外の世界は怖いことばかり。
偶然ぶつかった魚屋さんに追いかけられたルドルフは、必死に逃げた末、停車していたトラックに逃げ込んで難を逃れる。

しかしトラックの運転手が積み込んだ荷物にぶつかって気を失ってしまい、目が覚めたら見たこともない場所にいた。

なんとかしてリエちゃんのいる家に帰らなければと走るルドルフ。
そこに現れたのは、トラのような柄をした大きな体のネコ。

彼に名前を尋ねると、「イッパイアッテナ(鈴木亮平)」という。変な名前だなぁ。

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感想


ルドルフと、イッパイアッテナ...おぼろげにだけど、小さい頃にどこかで聞いた記憶があるなあ...
と思ったら、1991年にテレビアニメがやってたみたいです。どうりで。私はちょうどその年の生まれなので、両親と見た気がしますね。なんかでかい猫はスッゲー意地悪そうな顔してんなあ、と子供心に印象的だった記憶があります。

で、そのアニメ自体も児童文学作品を映像化したものだったらしいんですが。
約25年の時を経て今風の3Dアニメとして帰ってきた今作は...なんだろう、「ほんとは深い児童文学」みたいな要素を押し出そうと頑張った結果、最終的に何を言いたいのかわからない作品になってしまっていたような?

主人公のルドルフは、どこにでもいる幸せな飼い猫。
大好きな飼い主のリエちゃんとの幸せな日々を満喫していました。

そんな彼には一つだけ悩みがありました。
それは、生まれてこのかた外の世界に出たことがない、ということ。彼は何でも知っているかのように振る舞いますが、その実知っているのは家の庭にある池とチューリップ畑くらいのもの。

でも屋根の上から見える景色はとっても広くて、どこまでも広がっているように見えるんです。
そんな外の世界に、リエちゃんはいつも一人で出かけて行ってしまう。ボクもついて行ってみたいのに...

しかしある日、ルドルフに大チャンスが訪れます。
リエちゃんが出かけて行った時、いつもの家の門がちょっとだけ開いていたのです。
ボクだってリエちゃんが見ている世界を見てみたいとばかりに、ルドルフは外の世界へ飛び出してしまいます。

でも、初めて出る外の世界は怖いことばかり。
人がたくさんいて踏まれそうになるし、大きな何かがものすごいスピードで走ってきてボクにぶつかりそうになるし、早くリエちゃんを見つけないと...

角を曲がったら、ようやくリエちゃんの姿が。思いっきり走って行ったら、そこでまたも車に轢かれそうになり、さらには魚屋さんの展示台にぶつかって結果的に魚を盗む形になり、魚屋さんから追われてしまいます。
怖くて怖くて必死に逃げたルドルフは、目の前に見えたトラックに逃げ込みます。ああ、一安心...と思いきや、トラックの主が積んできた荷物にぶつかり気を失ってしまいます。

目を覚ますと、そこはさっきと全然違う場所。
ここにもまた人がたくさんいて、さっきよりも道は狭くて入り組んでて、いったいここはどこ? 早くリエちゃんを探さないと...

そこでルドルフの前に現れたのはトラ柄の大きな猫。
ルドルフがくわえている魚を見るなり、「その魚を置いていけば見逃してやる」なんて上から目線なことを言ってきます。
ボクの魚だからあげないよ、と反抗するルドルフですが、その猫はなおも怖い顔で驚かせてきます。

そんなに欲しいなら置いていくよ! と吐き捨てるようにその場を去ろうとするルドルフに、「オレのことが怖くないのか」と尋ねる大猫。
それに対してルドルフは、「怖いから置いてくんだろ!」ととっても素直な気持ちをぶつけます。

素直なルドルフに惹かれたのか、大猫はルドルフがまたも車にひかれそうになっているところから救い出し、さらにはなんと、彼が家に帰るのを手伝ってくれることになりました。

ルドルフが大猫の名前を尋ねると、「オレか? オレの名前は... いっぱいあってなぁ」という答えが。
それを聞いたルドルフは、「イッパイアッテナ?? 変な名前...」と勘違いしてしまいます。そこから世間知らずな子猫と野良としてたくさんの名前を持つ経験豊かなイッパイアッテナの不思議な共同生活がスタートするのですが...

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イッパイアッテナはかつては飼い猫だったところ、飼い主が彼を置いてアメリカへ旅立たなくてはならなくなったために野良猫として生きていくこととなったらしく、
そのためか彼は生きるために必要な術を身につけていました。食べ物をくれる近所の人間たちに顔を覚えてもらい、自宅にいる時間やお店で餌をくれる時間を見計らったり、何よりも一番の楽しみは、近所の小学校でシチューが出る日を覚えてもらいに行くこと...

ってあれ? 何で猫ちゃんがそんなこと分かるんですかね?
ここがイッパイアッテナを特別な猫たらしめているところです。何と彼、人間の文字が読めるんですね。

一人で生きていくために必要だろうと飼い主さんは、イッパイアッテナにひらがな・漢字・さらには英語までをたたき込み、彼は1年間で新聞くらいなら読めるレベルに達したのです。新聞読めるレベルって相当だぞ、とかいうツッコミは置いておきましょう。多分この映画、年間に100本も200本も映画観てブツクサ文句を言う人たちに向けては作られてないぞ!

イッパイアッテナは当然、ルドルフにも文字を教えます。
彼は口癖のように「〜なんてのは教養のない奴がすることなんだ」と口にするのですが、その対象はいつも大抵決まって偏見を振りかざして差別的な言葉を言われてしまった場合に対して、自分がそれを真に受けて落ち込んだりしないように言い聞かせている言葉のように響くんですね。

他にもたしかに名言っぽいセリフはたくさんあって、映画全体としても「新しい世界に臆せず飛び込んで、好奇心を持って生きることが人生を豊かにするよ!」っていう、この映画がターゲットにしているであろう子どもたちにぜひとも聞いてほしいメッセージが詰まっている、とは思うんですが...

なんだろう。その細々としたいいエピソードを合わせると、どこか整合が取れてなくて盛り上がりに欠けちゃうというか。
もしろいろいろなものを登場させすぎた割に、一つ一つの要素がダイジェストっぽくなっちゃってるというか。

この映画、上映時間が89分とかそこらの割に、いろんなエピソードが進行してるんですよね。
①ルドルフがリエちゃんの元に帰ろうとする話
②イッパイアッテナがルドルフを立派な野良に育て上げる話
③イッパイアッテナvsデビル(まさかの古田新太)の因縁の話
④イッパイアッテナの飼い主の話
...とかね。それらをちゃんと一つの話にまとめあげたのは素晴らしいと思うんですが、結局全部をまとめるとどういう話だったのか、っていうのがイマイチ見えてこなかったのはちょっと残念でした。

あとは...これを言ったら怒られるかもしれませんが、映像のクオリティも正直そこそこ、って感じだったかな、と。
っていうのは、最近はディズニーやらユニバーサルやら外国の映画がおっそろしいほどハイクオリティで綺麗な、本当にその世界に行ってみたいと思わされてしまうほどに美しいCGアニメをどんどん送り出している中、

今作は最初から「動きがカクカクしてんなぁ」とか「なんかちょっと不自然だなぁ」と思わされちゃった部分が散見されたのも個人的には残念。日本産だから、っていうだけで手放しで喜ぶことができない自分、何て虚しい奴なんだ。死んだほうがいいな。

とは言いつつも、物語は暖かくて優しく、夏休みにお子さんと一緒に観るにはぴったりなアニメ映画になっているし...と言いたいところですが! ですが、ですよ!

ラストのあの展開はあまりに残酷で、衝撃的でしたね〜。私も思わず「へっ!?」と声に出して言ってしまいましたよ。
確かにああいうこともある...んですかねえ。昔ペットを飼ってた自分、彼女が亡くなってからは家族揃って「もう一生ペットは飼えないね」なーんて言ってた中、ああいう家庭もあるのかな。

ラストの展開は解釈が分かれる部分だとは思うんですが、今ペットを飼っている人にとっては、自分がもしこの映画のような状況に陥ってしまった時、どうすることが自分にとっての正解なのか、考えるきっかけになる映画といえるかもしれません...



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Theme: 映画感想 - Genre: 映画

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2016/11/29 (Tue) 03:45

きままに生きる 〜映画と旅行と、時々イヤホン〜 - ルドルフとイッパイアッテナ ネタバレちょっとだけあり感想 世界は広く。

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