ゴーストバスターズ (Ghostbusters) ネタバレあり感想 ゴーストはいた!

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オススメ度 ★★★☆



あらすじ


名門・コロンビア大学で教鞭をとる素粒子物理学博士のエリン・ギルバート(クリステン・ウィグ)は心霊現象を科学的に解明するための研究を行っていた。

大学での終身雇用を得るための試験を間近に控え、気合いを入れ直していたエリン。
しかしそこに、思いもよらぬ邪魔が入ってしまう。大学の教授に、自分がかつて幽霊の存在を実証するための研究をしていたばかりか、本まで出版していたことがバレてしまったのだ!

でも、あの本はもう手に入れることもできないはず...どこでその本を手に入れたのかを尋ねると、なんとAmazonで電子書籍として売り出されているというではないか。

物理学の教授が「非科学的」の最たるものである幽霊を信じているなんて知れたら、クビだって免れないかもしれない。

まずは本のこれ以上の流出を止めないと。
エリンは共同執筆者でありかつての友人アビー・イェーツ(メリッサ・マッカーシー)の元を訪ねる。

アビーは今も原子力エンジニアのジリアン・ホルツマン(ケイト・マッキノン)を新たな研究パートナーとし、幽霊の存在を証明するための研究を続けていたのだった。

幽霊の目撃情報を頼りに向かった先で本物の幽霊と遭遇したエリンはかつての夢を思い出し、再びアビーたちとともに研究へと乗り出す。

その過程で地下鉄職員のパティ・トーラン(レスリー・ジョーンズ)を仲間に加えた一行は、新たに「ゴーストバスターズ」と名乗り、街の幽霊たい時に乗り出すのだが...

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感想


期待以上に信じられないほどの批判が、しかも「キャスト発表」なんていう始めも始めの段階から寄せられた映画も珍しいのではないでしょうか。

往年の名作シリーズ「ゴーストバスターズ」のリブート作となる今作は、主人公が4人とも女性に切り替わったことが発表された途端、とんでもない数の批判が寄せられ、YouTubeに予告編が公開されるやいなや、高評価の数倍もの低評価がつけられました。予告編の第一弾の時点で、ですよ。

映画が公開される1年以上前となる2015年1月末の時点で、映画に対する性差別的な発言をまとめたサイトが作られるくらいですし↓
12 Sexist Reactions To 'Ghostbusters' All-Female Casting & Thoughtful Responses To Put Each Concern To Rest

誰もが知ってるクラシックが元になってるだけに、あまりにファンすぎて「俺のゴーストバスターズを崩すな!」と怒りたくなる気持ちもわからなくはないんですが、時代による変化を「過激なフェミニズムだ」とかとんでもないこじつけで糾弾するのも変な話だと思うんですよね。

こういうのは、批判するならちゃんと映画を観てからにしないと。
だって今作において何が一番良かったかって、批判の的にされ続けた4人の主演女優たちだったわけですから。

今回はリブート作とあって、これまでの作品からの続編というわけではなく、今までの設定は一度なかったことにして、まっさらな状態からのスタートとなります。

名門コロンビア大学で物理学を研究している大学教授のエリン・ギルバート(クリステン・ウィグ)が、終身雇用をかけた試験を間近に控え気合いを入れていたところ。

しかしそこに、思いもよらぬ横槍が入ります。他の教授から「君の書いた本について話したいんだけど」と話しかけられたエリン。
必死にとぼけますが、本の実物を見せられてしまっては言い逃れができません。
その本の内容とは、幽霊の存在を実証するために製作された本。物理学の教授が、「非科学的」という言葉の頂点に君臨しそうな幽霊の研究をしていたなんて知れたら、大学から追い出されてしまうかも...

でももう手に入れることのできないはずのこの本、いったいどこで手に入れたのかを尋ねると、なんとAmazonで売ってるというではありませんか。

これ以上拡散されてしまってはかなわんわと共同執筆者でありかつての友人アビー・イェーツ(メリッサ・マッカーシー)のいる大学を訪ねるエリン。

しかしいざ行ってみれば、アビーは本の販売を取りやめるつもりがないどころか、原子力エンジニアのジリアン・ホルツマン(ケイト・マッキノン)を新たな研究パートナーに迎え入れて、幽霊の存在を証明するための研究を続けていたではないですか!

昔、一緒に夢を追いかけた親友が今も二人の夢を追い続けているという事実にちょっと心を痛めながらも、今まで積み上げてきた努力を全部崩すことはできない。
なんとか本の差し止めをお願いしたいエリンに対し、私たちの手伝いをすれば本を差し止めることを、もしかしたら...考える...かもしれない! と力強く返したアビー。

エリンが持ってきたゴーストの目撃情報を聞くや否や、ジリアンとともに開発した、幽霊をやっつけるための秘密装置を持ち出し、早速噂の幽霊屋敷へGo!

噂の幽霊屋敷にやってきたエリンたちは、なんともあっさりゴーストに遭遇!
ゴーストは本当にいたんだ! あまりの感動に、幽霊に緑色のゲロを盛大にぶっかけられたことも忘れ、ジリアンの持っていたカメラに叫ぶエリンでしたが...

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なんとその映像はあっさりとYouTube行き。
当然のごとく大学の教授人にもそれがバレ、エリンは大学を追い出されてしまいます。

YouTubeに不利益な情報流出っていう最近はやりのギャグ、劇場ではすっごく受けてましたねえ。
この辺りの時代を読んだギャグと、ゲロネタっていう往年の、いかにもアメリカらしいギャグが程よくミックスされているのはポール・フェイグ監督の魅力だと思うんですが、

やっぱり扱ってる作品が作品だけに、いつもより下品なギャグは控えめでしたね。
同監督の代表作「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」や「SPY/スパイ」なんかだとスッゲー生々しいゲロが写ってたり、ウェディングドレス姿で汚く下痢してたりとかお食事中には見せられない絵面も多かったこともあってか、アメリカでは大ヒットしたのに日本ではDVDスルーになってたりしたんですが、今回はまあまあ安心です。

でもそれだけに、ポール・フェイグ監督の持つ下品だけど圧倒的に冴えた笑いが薄まってしまってた部分も無きにしも非ずだったかな。いつものとんでもない悪口合戦も見られなかったですし。

大学を追われたエリンは、再びゴーストの存在を実証するという夢を追いかけるべく、アビーたちとともに事務所を設立し、幽霊を捕らえるための研究を始めます。

そこに、地下鉄で働いていたところゴーストに遭遇し恐ろしい思いをしたという理由から地下鉄での仕事を辞めてきたパティ・トーラン(レスリー・ジョーンズ)を仲間に加え、ゴースト討伐へと赴くわけなんですが...

ちょっとメインキャラたちの過去の話をひっぱりすぎてテンポが悪くなってるかな、という部分も否めないですかね。
今回の悪役ローワン・ノース(ニール・ケイシー)の目的は、昔からゴーストが見えるという特殊な能力を持っていたせいで常にいじめられてきたために、今度は自分がゴースト達を使ってみんなをいじめてやるんだ! ってものなんですが、まあまあそんなに掘り下げる気もないならもうちょっと単純に世界征服とかにしてくれちゃった方が良かったのかな、とか思っちゃいます。

もうどうせならバスティングのシーンにもっとフォーカスしたり、もしくはくっだらない笑いに力を注ぎ込んでも良かったのかなあとも思うんですが、監督にとっては往年のクラシックのリブートはプレッシャーだったのかちょっと頑張りすぎちゃったのか、バスティングのシーンも最新の映像技術を使おう使おうとするあまり、ラスト付近の戦闘シーンはゴーストが飛び交いすぎて、肝心のメインキャラが何をしてるのかわからない部分もあったりとか。

その辺りがちょっと残念だった感はどうしても拭えません。
だって主演の4人の女優さんたちの演技は最高に素晴らしかったので。

最近のポール・フェイグ監督作品ではほぼレギュラー化しているクリステン・ウィグとメリッサ・マッカーシーは、いつもよりも思いきったギャグができるわけではない状況下においても振り切った演技で笑いを届けてくれるし、
アメリカで人気のコメディ番組「サタデー・ナイト・ライブ」で培った実力のあるレスリー・ジョーンズとケイト・マッキノンが大画面で暴れまわる姿は一挙一動が新鮮です。

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そしてこの作品で忘れちゃいけないのが、「ゴーストバスターズ」の事務所で事務員を務めることになったケヴィン(クリス・ヘムズワース)の存在ですね。

見たらわかると思うんですが、彼は電話もまともに取れないようなおバカちゃんなんですけど、見た目は超イケメンなんですね。だってクリス・ヘムズワースだから。
エリンが劇中で言うように、彼はほとんど「観賞用」に雇われたような感じで、事務所ではわけのわからないミスを繰り返しまくるんです。これって男性が主人公の映画では女性が当てられてることが多い感じの役じゃないですか? 見た目がセクシーなら観賞用に、おバカでいい、みたいな。

過激なフェミニズムがどうだとさんざんわめかれた前評判に対して更に煽ってくるようなこのキャラ、驚くほどに憎めなくて、むしろもっと見ていたくなっちゃうんですよ。物語後半にかけて活躍の場を増やしてくるキャラクターですし、今やってこそ意味のあるキャラだったと思いますね。特にエンドロールは、彼のファンなら必見です!

過去作の主演陣もカメオ出演してたりとか、前評判に言われていたような昔の作品をバカにしたような作品では全然ない、むしろ過去の作品をリスペクトしつつ、2016年の今だからこそ作れる作品にしっかり昇華してくれてるんですよ。

男性が主人公だから、女性が主人公だから、ではなく、大事なのは作品の根幹にある心臓部分をどう受け継いで、それをどう今の時代に受け入れられるように変えていくか。懐古主義に陥るんじゃなく、どうやって前に進んでいくか。

新たに迎えられた4人の女性主人公たちはまさにそれを体現してくれているかのような活躍っぷりを見せ、新しい「ゴーストバスターズ」を愛さずにはいられない作品にしてくれているんです。

そしてこの作品は、ラストのラストまで必見なので、エンドロオールが始まっても席を立たずにお願いします!
今、この世の誰よりも大きな笑いを届けてくれる女性たちの活躍に、今後も期待大です!



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  • 2016/08/17 (Wed) 19:12
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2016/10/22 (Sat) 23:47

2日のことですが、映画「ゴーストバスターズ」IMAX を鑑賞しました。 コロンビア大学の物理学者エリンは旧友アビーとその相棒ジリアンとなぜか幽霊騒動の起きた屋敷を調査する羽目に 3人は幽霊に遭遇し共に喜ぶが その映像が元で大学を解雇される 行き場をなくした3...

笑う社会人の生活 - http://blog.goo.ne.jp/macbookw/e/09402b09f5d53fa4d2621a6af643919c