ペット (The Secret life of Pets) ネタバレあり感想 ペットのひみつ。

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オススメ度 ★★★★



あらすじ


ここはニューヨーク。いろんな人たちの夢が集まる街だ。
犬のマックス(ルイ・C・K)は、捨て犬だった自分を拾ってくれた飼い主のケイティと、世界のどんな犬よりも幸せな生活を送っていた。

ところがある日、ケイティが大型犬のデューク(エリック・ストーンストリート)を家に連れてきたことから、マックスの幸せな暮らしは一変してしまう。

保健所からケイティに引き取られてきたデュークは乱暴な犬で、「今度こそ居場所を失うわけにはいかない。俺とお前のどちらかが出ていかなければいけなくなるのなら、それはお前だ!」とマックスに意地悪をする。

このままでは自分の居場所を失い、何よりも大好きなケイティの愛情を奪われてしまう!

お互いに邪魔をしあい始めたマックスとデュークだったが、ある日の散歩時間に起こした喧嘩がきっかけとなり、家への帰り道を見失ってしまう。

そこに、ペットとして生きることを嫌い、人間に復讐を誓うウサギ、スノーボール(ケヴィン・ハート)の思惑も絡んできてさあ大変。

果たしてマックスとデュークは、無事にケイティの元に帰ることができるのか...

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感想


過去にペットを飼った人ならば共感していただけると思うんですが、ペットたちって、私たちが家にいない間は何してるんだろうって考えたこと、ありません?

私は8年くらい前まで犬を飼っていたんですけど、彼女が若い頃は外の犬小屋で、年取って病気しちゃってからは室内で飼ってたんですね。
外で飼ってた頃は、近所の悪いオス犬が誘惑しようと遊びに来てたりしたみたいなんですけど、
室内犬になってからは、家を出る時は必ず玄関までお見送りに来てくれて、帰ってくるとずーっとそこで待ってたのか、必ず飛び跳ねて喜びながら迎えてくれたんですよ。

だからあの子、こっそりお出かけもせずに私たち家族の帰りを待っててくれたのかなぁ...それとも実は秘密のテクニックで外に出る手段を持っていて、私たちの知らないペットたちの世界を持っていたりしないかなぁと、ちょっとファンタジックな空想をしてたこともありました。

今作「ペット」はそんな私の...いや、ペットを飼ったことのある方みんなのための映画です。
大ヒット作「怪盗グルー」シリーズと、その派生作品である「ミニオンズ」の監督・脚本家陣が再結集し、最初から最後まで超ハイテンション、ノンストップで転げるように進んで行くプロット。
そこに可愛すぎて愛さずにはいられないキャラが加わり、とにかく楽しくて楽しくてたまらない映画になっているんです。

もしかしたらあまりのテンションの高さに「ちょっとタンマタンマ!」と言いたくなる瞬間もあるかもしれません。
でも、数々のアニメ作品をメガヒットさせてきた製作陣はプロです。一見ただのハイテンションコメディに見えるこの作品には、思わず喉の奥がキュッとなってしまう暖かい要素だって満載なんです。

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主人公はジャックラッセルテリアのマックス(ルイ・C・K)
彼は夢の集まる街ニューヨークで、捨て犬だった自分を拾ってくれた優しい飼い主のケイティと、これ以上ないほど幸せが続いていた。

そんな彼の唯一の悩みは、毎朝ケイティがどこかへ出かけてしまうこと。
僕はずっとケイティと一緒にいたいのに...

朝になったら、人間の飼い主は仕事、学校...様々な用事でペットたちを家に残して出かけなければなりません。
それはケイティだけでなく、他の家でも同じこと。

ペットたちは飼い主が去った後の家で、例えばテレビゲームを自ら起動して遊んでみたり、冷蔵庫を勝手に開けてディナーをつまみ食いしたり、さらにはミキサーを人間顔負けの巧さで使い、自分の体を各用途に使ってみたり、意外なくらい悠悠自適に過ごしているんです。

さらには、高貴な家で優雅な暮らしをしているプードルのレナードなんて、飼い主が去った瞬間にオーディオから流れるクラシックをデスメタルに切り替えて、狂ったようにヘドバンしてますからね。
この辺りの意外性や笑いの安定感はさすが。

そんな中、マックスは何をしているんでしょう? ここで、皆さんが予告編で飽きるほど見たシーンの登場です。

同じマンションに住んでいるポメラニアンのギジェット(ジェニー・スレート)は、ケイティが去った後のマックスに今日の予定を尋ねます。

それに対し、「すごく大事な予定がある。今日いちにちここに座ってケイティの帰りを待つんだ」と答えるマックス。忠犬!!!

やっぱりわんちゃんって、人間の帰りを健気に待っててくれるんだなあ...って言いたいところなんですけど、それじゃあ何にも起こらず話が終わっちゃうので。

ある日、いつものようにケイティの帰りを大喜びで迎えたマックス。しかし、その瞬間、マックスの平和な日常は崩壊してしまいます。
なんとケイティが、新しい犬を連れてきたのです!

ずんぐりとした体型のデューク(エリック・ストーンストリート)というその犬は性格もかなり横暴で、「俺かお前のどちらかが家を出なければならなくなるなら、それはお前だ!」と言ってマックスをベッドから追い出してしまいます。

このままでは慣れ親しんだ家で自分の居場所がなくなってしまうどころか、何よりも大好きなケイティの愛情を奪われてしまう!

これではいかんと考えたマックスは、デュークへの反撃を開始。
「ケイティは僕がこんなことしないってわかってるから、きっとやったのは君だって思うだろうね」と家の中のものを手当たり次第壊して回り、罪をデュークになすりつけようとします。

マックス、実はとんでもねー奴だな、って思うじゃないですか? そこも彼の魅力の一つになっちゃってるのが素晴らしいんですよね。
冒頭のシーンで、自分より体のかなり小さな虫にすら吠えるくせに、実はかなりのビビリだってことが示されています。
でも、自分を助けてくれたケイティに対する思いは本物...っていうのが涙を誘うんですよね。犬を飼ってた経験のある人なら、よりぐっときちゃうんじゃないでしょうか。

物語の終盤、マックスはあるキャラクターを深く傷つけることを、あくまで無自覚にやってしまうんですが、それだってペットは自分の大好きな飼い主と一緒にいてこそ幸せだ、ということが心に刻み込まれているからこその行為だったんですよね。ああ、なんて愛おしいんでしょう。

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熾烈な縄張り争いを繰り広げる二頭でしたが、その戦いは新たな局面を迎えることとなります。
アルバイトの散歩やさん、そして近所の犬たちと一緒にセントラルパークへ出かけたマックスたち。家での一件からすっかり優位に立ったと思い込んでいたマックスは、デュークに遊ぶための枝を取ってこさせようとします。

しかしデュークはそこで反撃に出ます。「こっちに見せたいものがあるから来てくれよ」とマックスを呼び出し、彼を連れ去って家にけれないようにしてやろうとしたのです。
ただそんな作戦がうまくいくはずもなく。マックスをうまく路地裏へ連れ出すことに成功したデュークでしたが、そこで百戦錬磨のノラ猫の集団に遭遇。

それだけでも十分まずいのに、さらに保健所の捕獲員たちまで現れてさあ大変。
必死で逃げたマックスとデュークでしたが、結局保健所の車に乗せられ、ケイティの家まで帰る道を失ってしまったのです。
ここから仲の悪い二頭が協力して家路を探す...という物語に入っていくわけですね。

この映画、私たちが思う「こうだったらいいな」という願望をそのまま映像化してきてくれたかのような夢に溢れる展開が続くところがとにかく素晴らしい。

マックスに思いを寄せるギジェットは、近所のペットたちや地域一帯のペットたちを束ねるドンのような犬、さらには小型犬なんかは人のみで食べられてしまいそうなタカまでの協力を得てマックスを探す旅に出るんですが、

ここで描かれるのは、人間たちが去った後の家で思いっきりパーティーを楽しんでいたり、人間では絶対通れないパイプの中をスライダーのように滑ったり、工事現場の資材に乗って空中を移動したりと、とにかく楽しそうに過ごすペットたちの姿。

いや、リアリティはかけらもないですよ? でも、こういうアニメには夢を見させてもらってナンボじゃないですか。
自分の家のペットも、自分が見てない間は友達と、人間の自分じゃあ絶対に見られない景色を楽しんでいるんだなあって思ったら、なんだか自分のペットがより愛おしく思えてくるような気がするんです。

あと忘れてはいけない存在が一羽。
この映画がアドベンチャーものである以上、悪役というのは必要なものでして。
今回その役を担うのが、シロウサギのスノーボール(ケヴィン・ハート)

人類滅亡という恐ろしすぎる野望を抱く彼は、自分が愛していた飼い主から捨てられてしまったという悲しい過去の持ち主。自分と同じような境遇の動物たちを集めて、地下で怪しげな計画を立てているんですが、

彼を必要以上に悪の存在として描くのではなく、彼を見た目とギャップがありなんでも万能にできてしまう、ちょっとおバカだけどかっこかわいいキャラとして描いてたのは好印象ですね。最後にはマックスたちと協力し合う姿も見られたりとか。悪役でありつつも、本当に悪いやつではないよ、という描き方が絶妙です。

マックスとスノーボールたちの追いかけっこの中では時に恐ろしくてダークなシーンも見受けられるのですが、それ以上に最高にハッピーな映画なんです。

特にラスト、ペットたちがそれぞれの家で、大好きな飼い主たちを迎えるシーン。劇中では人間たちの日中の生活が描かれることはあまりないですが、人間たちもペットたちもそれぞれがドタバタな生活を送る中、家に帰ればお互いに愛を注ぎあって幸せを分け合うことができるんですよね。

ペットとの関係って、もしかしたら「無償の愛」っていう関係に一番近いものなんじゃないでしょうか。
ただただハイテンションなおバカ映画っていうだけではない映画、私はちょっと泣きそうになっちゃいました。
皆さんもきっと、喉の奥がキュッとなるほどの幸せを味わえる作品になっているはずです。



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Theme: 映画感想 - Genre: 映画

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