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君の名は。 ネタバレ控えめ/全開感想 ずっと、探してた。

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オススメ度 ★★★★★



あらすじ


1,200年に1度に訪れる彗星が、1か月後にやってくる。

山々に囲まれた田舎町に住む女子高生の宮水三葉(上白石萌音)は、町長である父との関係や、家系の神社の風習に縛られている、何もない町での人生にうんざりしていた。

来世では、東京の大都会に生きるイケメンに生まれ変わってやる! そんな風に思っていると...
ある日目覚めた三葉は、自分が男の子になっていることに気づく。「たき」という名前らしいその男の子は、自分が夢見た東京のど真ん中に暮らすシティボーイ。

彼の生きる世界は何もかもが刺激的で、自分の生まれ育った町にはないカフェやオシャレなレストランでのアルバイトでの新しい出会いを満喫した三葉は、その日のことをブログに記して眠りについた...

その翌日目を覚ましたのは、本物の立花瀧(神木隆之介)
周りから「昨日のお前は変だった」と言われ、不思議に思いながら自分のブログを覗くと、見覚えのない日記が書き加えられていた。

その日、眠りについた瀧が翌朝目覚めると、なんと自分が田舎町に生活する少女になっているではないか。

これってもしかして、私たち/俺たちは、夢の中で入れ替わってる!?
起こり得るはずのないことが、なんでかはわからないけれど、実際に起こってる。

これを受け入れることにした瀧と三葉は、お互いの生活を壊さないためのルールを決めた上で、お互いの人生を知っていくことになる...

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感想


映画を観る時、いい映画かどうかの判断基準に「明確なメッセージ性があるか」とか「社会派かどうか」っていうのをなんでか自然に含んじゃうことって多い気がするんですが、

実際そういう理屈なんて抜きにして、今生きているこの世界から抜け出して、私たちの今いる世界と似ているようでどこか違う、夢の別世界に紛れ込んでしまえるような美しい映画もまた素晴らしいものだと思うんです。

なんの話をしてるかって、この夏最大の話題作と言ってもいいほどの注目を集めるアニメ映画
「君の名は。」のことなんですけど。

新海誠監督らしさ全開の美しい風景をうまく生かした巧みなプロット運びに、むしろ今までの監督らしくない、等身大な高校生たちの姿が非常に爽やかが混じり合い、
一度飛び込んだら二度と戻ってきたくなくなってしまうこと間違い無しな世界を我々に見せてくれる、今年最高のSFファンタジーにして最高の恋愛映画となっているんです。

実は私、この映画を観て以来、あまりにこの映画が大好きになってしまったもので大興奮。もうこの映画の素晴らしさは言葉じゃ言い表せないよ...なんて思ってもいたんですが、
いつも浅い感想しか書けないとはいえ私もブロガーの端くれ。なんとかこの気持ちを文字に起こさなければと一念発起したわけです。

しかしこの映画、前半と後半で話がガラッと様相を変え、一気に加速していく後半の話に触れないわけにはいかないのですが、そこは何を語ってもネタバレになってしまうサンクチュアリだということに気づきまして。

ということで今回は、物語の前半までを語ったネタバレ控えめ感想と、後半部分の物語にも触れたネタバレ全開感想に分けて綴っていこうと思います。後半部分は本当に物語の核心に触れるので、絶対に鑑賞後に読んでくださいね!

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今作の主人公は2人。

1人目の主人公・宮水三葉(上白石萌音)は、自然以外何にもない田舎町に暮らす女子高生。

仲良しの友だち・てっし(成田凌)さやか(悠木碧)といる日々は楽しくはあるものの、狭い町だからか人間関係には閉塞感があるし、実家の神社に伝わる風習の跡取りとして生きるのが自分の運命のようになっているし、さらには町長である父親との因縁もあり、なんだか毎日が鬱屈としているのでした。

来世は東京のイケメンにしてくださーーい!!と山の上から叫ぶ三葉でしたが、その願いは来世と言わず、意外なほどすぐに叶ってしまうのでした。

ある日、いつものように目を覚ました三葉。
けれど、なんだか周りの様子が変。どう見たって自分の部屋じゃないところにいるみたい。
ていうか、ここって男の子の部屋じゃない!? えっ、鏡に映ってるこれ、誰!!??

そう、これが予告編でやってたやつです。
三葉は男の子に、そして三葉が入ってる男の子は、逆に三葉の体に...ってああ、文字に起こすとややこしいな!
つまりは謎の逆転現象が起きてるってわけですね。

これは夢であることには違いないけど、何はともあれ憧れのシティボーイになれた三葉は、大都会・新宿での生活を満喫。

超がつくほどの田舎から、初めて都会を見た三葉の見る世界があまりにも美しくて、そこでも一気に涙を誘われてしまいます。

東京に住んでいる人なら見慣れすぎて飽き飽きしているかもしれない高層ビルの群れがあんなにも輝いて見えるなんて。

ここは新海監督作品の大きな魅力の一つだと思います。
「秒速5センチメートル」「言の葉の庭」などでもそうでしたが、画面に映るもの全てが愛おしくなってしまうほどに美しい背景。でもその多くはファンタジーではなく、実は私たちのすぐ近くで見ることのできる景色...っていうのが胸を熱くさせてくれます。

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じゃあ三葉が入った方の男の子は誰なのよ、と気になるところですよね。
彼の名前は立花瀧(神木隆之介)
新宿近くに父親と2人で暮らす、絵が得意なシティボーイです。

授業が終われば友達とカフェに行って時間を潰し、夜は高級レストランでのバイトに明け暮れる...ってなんてお洒落な生活なんだ。
バイト先の超美人な先輩・奥寺ミキ(長澤まさみ)に淡い恋心を抱いちゃったりなんかして、都会での青春を満喫してたわけですね。

この奥寺先輩がね、圧倒的美人なわけですよ。超セクシーでかっこよくて、男の夢なわけですよ。
それを演じる長澤まさみ...長澤まさみ!!??最後のエンドロールでその名を見てビックリでした。演技うますぎでしょ! プロの声優さんかと思ったわ!
昔の清純派なイメージから脱皮して、「海街diary」や「アイアムアヒーロー」のようなかっこいいお姉さんキャラが板についてきましたね。

しかし彼にも逆転現象が起きて、彼は目覚めると三葉の体に。
自らのおっぱいを揉んでみたり...と、まあ男ならやっちゃうよね、というお約束をやったりしながら、彼は彼で飛騨の田舎暮らしを彼なりに楽しんで見せるわけです。

瀧の体に入った三葉は元来の細やかな気遣いや優しさで、
三葉の体に入った瀧は、ちょっとお調子者で喧嘩っ早いところをいい方向で発揮して、
お互いが本当はこうしたいのに...と思っていたところを実現させることで、お互いの生活に少しづつ影響を与えていきます。

主演2人の演技もまたたまらないですね。
神木隆之介くんは相変わらず実写も声優も変わらない、自然で雰囲気のある演技。三葉ちゃんが入ってる時の女の子演技と、通常の瀧くんを演じている時の男っぽさのギャップまで完璧!

上白石萌音ちゃんのまっすぐな演技もまた胸を打つんですよ。特に後半シーンでは彼女の演技に泣かされっぱなしなんですが、そこは何を言ってもネタバレになってしまうサンクチュアリなので、触れないことにしておきます。

何をしたか、ということをブログや携帯のメモ機能に残し、お互いに伝えるべきことを記録していくのですが、
お互いのしたことを迷惑だと口では言いつつも、どんな人なんだろう、会ってみたいという気持ちを少しづつ強めていく気持ちを、RAD WIMPSの楽曲に乗せて爽やかに、そしてあっという間に過ぎていく日々をスピーディに描き出した演出がまた青春らしくてたまりません。

会ったことのない2人が文字を介して会話する様子がこんなにもリアルで密接な会話に聞こえてくるのはもはや魔法のよう。
その締めとなる「お前/あんただって彼氏/彼女いないくせに!」からの「俺は/私は、いないんじゃなくて作らないの!」というセリフのあの愛しさったらもう! ああ〜ええわぁ〜

...ってあれ? 私今回「たまらない」とか「ええわぁ〜」とか、いつも以上に抽象的で小さい子どものような感想しか言ってないですね。
でも、そうなんですよ。この映画、自分の中の若さを呼び戻してくれるというか、もうただただ感性的に好きにならずにはいられない映画なんですよ。

「このシーンは〜って映画のオマージュで〜」とか、「このセリフは3.11以降の日本のここに言及してて〜」っていう要素だって、詳しい人はいくらだって語りたくなっちゃうところも満載なんです。
でもそれ以上に、瀧くんと三葉ちゃんの向かう先をずーっと見ていたい。観ていてこんなにも幸せな気持ちを与えてくれる映画はないよ...

そう、思っていたんですが。

2人が入れ替わり、三葉が取り付けた奥寺先輩とのデートを瀧が満喫...してもいなかったある日、
三葉ちゃんが瀧くんに残した一文を機に、物語は様相を変えてしまいます。

「デートが終わる頃には、彗星が綺麗に見えるね。」


*ここからは後半部分のネタバレ全開です。鑑賞後にご覧ください。

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*ネタバレ感想


その日をきっかけに、2人の逆転現象は起こらなくなってしまいました。
もう三葉の世界を見ることができないのか...寂しさと、三葉に実際にあったら伝えたいことがある、と決意した瀧は、自分が見た景色を基にして描いた絵だけを頼りに、三葉のいる高山へと向かうのですが...

ところがどっこい、高山の地を歩きに歩いてたどり着いた地で、三葉の住む町である「糸守」という地名をようやく見つけたかと思ったのも束の間、なんと糸守は3年前に起きた彗星の落下により町のほぼ全てが崩壊、500人もの犠牲者を出した大事件になっていたというのです。

嘘だ。ついこの間まで三葉と自分は入れ替わっていたし、その証拠に、三葉がつけたブログだって...
しかし、瀧が事故によって死亡した人のリストを見ると、そこには間違いなく「宮水三葉」があり、そのあと、三葉がつけたブログは、今までのことがまるで嘘のように、瀧の眼の前であっけなく消え去ってしまいます。

そう、なんと瀧は3年前、隕石が起きる直前の糸守に生きる三葉と入れ替わっていたのです。

ということは、もう一度三葉と入れ替わり、住民や、誰より三葉自身を隕石の落ちなかった高台にある学校へと避難させれば、三葉は死ななかったことになるのでは...

瀧は、三葉の神社が守り続けてきた御神体へ向かい、もう一度三葉とつながることに成功します。

しかしそこからまたも不思議な現象が起こります。
瀧と三葉の2人は、自分には大事な人がいて、しなければいけないことがあるとわかりつつも、お互いの名前を思い出せなくなってしまうのです。

ああ〜なんつー悲しい運命なのでしょう。
それでも、2人は1つの目的、約束を胸に、何よりもまた会いたいという思いを抱き、前を向いて進み続けるんです。
市民を学校に避難させるために山火事を起こしちゃったりとかの無茶な方法を取ったりするのもまた若さか。もう涙が止まりませんよ。

終盤の三葉ちゃんのシーンではずっとRAD WIMPSの曲が流れっぱなしで、ヴォーカルが入っているもんだから結構意識持ってかれちゃうよ! っていう意見もあると思うんですが、あの音楽がなかったらあそこまで壮大でファンタジックな雰囲気は作れていなかったかな、と私は思います。

そして私が一番泣いちゃったシーン。
黄昏時、御神体の前で初めてお互いの姿を見た瀧と三葉は、もうお互いの名前を忘れないようにと、油性ペンでお互いの手に名前を書きあいます。結果的に三葉が瀧の手に書こうとした瞬間、黄昏時は終わってしまうんですけど。

瀧の名前を手に書いてもらった三葉は、彗星の落下からみんなを救うために走ります。ひたむきに走ります。
そこでお約束、やっぱり坂道で転んでしまうんですけど(ここの転び方、細田守監督版「時をかける少女」にそっくりでしたよね)、そこで自分の手を開いてみると、書いてあったのは...

「す き だ」

ベタだなぁ〜!!
でも、なんでだろう...「これじゃあ、名前わかんないよ...」と笑顔で涙を流しながら再び走り出す三葉の姿にもう涙が止まらなかったんです。隣のカップルに横目で見られるくらい、「まぅぇ、ウクゥ!」とかわけわかんない音だしながら泣いたよ!

たしかにこの映画はプロットの進め方がものすごく巧みなんです。
私みたく全然映画に詳しくなく、大枠でしか作品を見られない人にもわかりやすいくらい前半でばらまいた伏線を全部回収して、それを感動へとつなげていってるのは本当に見事だったり。

でもそれ以上に、瀧くんと三葉ちゃんの2人を好きにならずにはいられない。
この2人には最後、絶対に幸せになってほしい...と心の底から願ってしまう、最高の恋愛映画になってるんですよ。

そしてラスト。
「ずっと何かを、探してる」という2人の気持ち、そして観客である私たちみんなが日常で抱える悶々とした気持ちの全てを見事に代弁し、その答えを教えてくれる結末に、心震えること間違いなし。

日本で今、こんなにも心を動かされ、その世界に夢中になってしまう、行ってみたくなる映画を観られるという事実にただただ感想いたしました。

物語の初めに語られる、2人が彗星を見た時の感想
「それは、まるで夢の景色のように、ただひたすらに、美しい眺めだった」
それはまさしくこの映画そのものを指していると言って、間違いないのではないでしょうか。



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Theme: 映画感想 - Genre: 映画

Comment

  • 2016/10/20 (Thu) 18:22
    45才男子 #cS8w9rco - URL
    No title

     こんにちは。初めまして。😌


    『君の名は。』 関連のワードでググったら、あなたのブログが5番目にヒットして、その素敵なレビューに惹かれブックマークさせて頂きました。


    〝この2人には最後、絶対に幸せになってほしい...と心の底から願ってしまう、〟 と書いておられるように、私も、最後の結末を観て、

    「あ”ぁ"ぁ"ぁ"ぁ、良がった~、良がった~!!(←心の中でね)」と感涙し、

    あなたと同じく「この2人にはホントに幸せになって欲しいな。」と願わずにいられない気持ちになりました。


     それで、家に帰ってからもその余韻が覚めないんだよね~。

    (こんな感情移入できる映画初めて。)




     あなたの書く文章なかなか面白そうなので、また遡ってちょこちょこ読ませてもらいますね。






  • 2016/10/22 (Sat) 20:13
    UC #- - URL
    Re: No title

    45才男子さん、コメントありがとうございます!

    そんな風に言っていただけるなんて、私もブログやってる甲斐があります...ほんとにありがとうございます!
    「君の名は。」は他では味わえないほど感情移入できる映画ですよね、設定はアンリアルなものなのに。それぞれのキャラクターが個性的で魅力的だからですね、きっと!

    ラストは同監督の「秒速5センチメートル」を観ていた身としては救われた気持ちで感動してしまいました... 2人には幸せな未来意外に合いませんね!

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2016/09/14 (Wed) 14:01

1,000年に1度のすい星来訪が、1か月後に迫る日本。 山々に囲まれた田舎町に住む女子高生の三葉は、町長である父の選挙運動や、家系の神社の風習などに鬱屈(うっくつ)していた。 それゆえに都会への憧れを強く持っていたが、ある日彼女は自分が都会に暮らしている少年になった夢を見る。 夢では東京での生活を楽しみながらも、その不思議な感覚に困惑する三葉。 一方、東京在住の男子高校生・瀧も自...

R.U.K.A.R.I.R.I - http://ririkaruriko.blog62.fc2.com/blog-entry-1719.html
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