スポンサーサイト

このエントリーをはてなブックマークに追加
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

四月は君の嘘 ネタバレ少なめ感想 音楽が、自由なの。

このエントリーをはてなブックマークに追加


candjlzczdc.jpg

オススメ度 ★★☆



あらすじ


正確無比な演奏で、幼少の頃から天才ピアニストと呼ばれてきた有馬公生(山崎賢人)
しかし彼は、とあるきっかけからピアノを弾かなくなっていた。

高校2年生になった彼は、幼なじみの澤部椿(石井杏奈)渡亮太(中川大志)を通じて、渡のことを好きだという天真爛漫な少女・宮園かをり(広瀬すず)と出会う。

初めて4人で遊びに行くことになったその日、公世たちはかをりが参加するバイオリンのコンクールを見に行くことに。
かをりの演奏は譜面の指示とは外れた、コンクール向けの演奏とは程遠いもの。けれど、不思議と心に響く演奏なのだった。

かをりの演奏に心を打たれた公生。
そんな折、彼はかをりのコンクールの2次審査のための伴奏に、半ば強引に指名されてしまう。

公生は過去のトラウマを乗り越え、再びピアノを弾くことができるのか。

一方、かをりはある秘密を胸の内に隠していて...

ubjadfsdfd.jpg

感想


涙を流すっていう行為には、たまったストレスを洗い流す効果があるんだそうです。

やっぱり定期的に涙を流して心をすっきりさせることってみんな大好きじゃないですか。だから日本の映画やテレビドラマは「泣ける」を最強の宣伝ワードとして使うんだと思うんですけど。

で、やってきましたよ、2016年秋、最も「泣ける」映画の大本命、500万部以上を売り上げた大ヒットコミックを、今最も勢いのある2人の男女を主演に据えて実写化した「四月は君の嘘」が!

泣ける映画って言われたら、どんな要素を思い浮かべますか?
「純愛」 「病気」 あとは「死」とか、やっぱりそのあたりですかね。

みなさん、ご安心ください! なんとこの映画、
その全てが一度にギュギュッと詰まってます!!

主人公の有馬公生(山崎賢人)くんは幼少の頃から神童と呼ばれてきた天才ピアニスト。けれど彼は、子どもの頃のとある経験が引き金となり、今はピアノを弾くことができなくなってしまっていました。

そんな彼には2人の幼馴染が。
ソフトボール部に所属する澤部椿(石井杏奈)と、サッカーに夢中な渡亮太(中川大志)

イケメンでモテる渡くんと、ちょっとツンデレ、でもどっからどう見たって公生くんを好きだっていうのがダダ漏れな椿ちゃん。

物語は公生くんが、学校のピアノを使ってピアノの譜面を音に起こすというアルバイトをやっているところから始まります。
それを隣で見ている椿ちゃんは、「ピアノ、弾いてんじゃん...」と、弾くことはできるのに、昔のようにピアノを楽しもうという気持ちを失ってしまった公生くんにもどかしさを感じている様子。

そこにタイミングよく現れるのが渡くんです。
サッカー部の練習の合間に、汗びっちょりの状態で「あっち〜!! 4月だってのになんでこんな暑いんだよ!!」と、信じられないくらいのオーバーリアクションで床に倒れこみます。

すでに映画を観た方、このシーンでいきなり心をざわざわさせられませんでしたか? 私の心は超★ざわ...ざわ...しましたよ。
今時午後1時半のメロドラマでもこんな分かりやすいオーバーリアクションとらせないでしょ。

aeudbfjavdsa.jpg

いや、でも待てよ。きっとそれぞれがどんなキャラかを印象付けるために、最初だけわざとこんなオーバーリアクションにしてるんだよ!

...と、必死に自分に言い聞かせたのですが残念賞。
この映画、最初っから最後まで、ほとんどすべてのキャラが些細なことにもとんでもなくド派手なリアクションを取り続けて進行していくんです。なんてこったい。

それもみんな、心の中に隠している思いをどんどん大きめな独り言として吐き出していって、その多くが偶然にも一番聞かれたくない相手の隣にいる時とかに言ってしまってどうしよう〜!! みたいな展開もあるくらいなんですよ。
見ててすっごく恥ずかしかった。これは青春の甘酸っぱさとは違いますよ。

特に私の顔から火を吹かせたのは、椿ちゃんを演じた石井杏奈ちゃんの演技でしょうか。
いや、俳優さんの演技を褒めるのはよくても、ダメ出しするのは「そんなこと言うならお前、あれよかいい演技できんのかよ!?」ってキレられたら何も言い返せない素人なのでやっちゃいけないことだと思ってるんですけど、でも、あれはさすがにちょっと...いや、これ以上言うのは控えておきます...

で、さらに恥ずかしさを煽ってくるのは、お前らどこの宇宙人だよ! とツッコミたくなるほどポエティックなセリフの応酬。
予告編でも見られる、「答えは女の子が教えてくれるさぁ...」とか「君は...自由そのものだね」なんて序の口ですよ、序の口!

マンガというものをほとんど読まない私は、例によって原作を全く知らない状態で観に行ったわけですけれども、多分これらのセリフって、原作における「名セリフ」にあたるものたちなんじゃないのかなあと思うんですけれども、

これらのセリフも自然な演技の中に組み込むことができればもっとカッコ良く、心に響くように聞かせられたのかもしれませんが、何しろ上述のように、ほぼ全ての演技がオーバーリアクションなものですから、「どうだ、いいこと言ってるだろ? お前らこういうのが欲しいんだろ?」という監督のドヤ顔が浮かんでくるようでした。せっかくいいセリフもいっぱいあったのにね。もったいない!

huaedjk.jpg

はい、というところで悪いところばかりつつくのは終わり! こっからはいいところを探していきますよ!

ある日、椿ちゃんは公生くんにとあるデートの付き添いを依頼されます。
というのは、椿ちゃんの知り合いの女の子が渡くんのことを好きになっちゃったので紹介してあげることになったのだと。

ということで約束の日、気乗りしないまま集合場所に向かった公生くんは、公園の丘の上で子どもたちと信じられないくらいに楽しげにアコーディオンを弾く女の子を発見。その子の様子がなんだか心を強く刺激するのです。

その女の子が宮園かをり(広瀬すず)
天真爛漫な彼女は、まるで人生に怖いことなどないかのように明るく、何に対しても積極的で楽しげ。今の公生くんが失ってしまった気持ちを補完してくれるかのような存在に見えます。

実は彼女は天才的なバイオリニスト。
コンクールに出るというのに譜面の指示を無視しまくった自由な演奏を披露し、頭の固い審査員を心の底からイライラさせちゃったりしつつも、聴くものすべての心をグッと掴む演奏ができるという類稀な表現者なのです。

かをりちゃんの演奏を聴いた公生くんは、心の奥に眠っていた音楽への愛情を少し思い出していきます。
そして最初は公生くんのことを知らないふりをしていたかをりちゃんでしたが、同年代の演奏家で知らない人はいないというほど有名な公生くんのことは当然知っています。

コンクールの2次審査で、公生くんを勝手に伴奏者に任命してしまいます。
こうして半ば無理やりではありますが、公生くんは自身のトラウマとも向き合っていくことになるんですが...

広瀬すずちゃんは「若さ」を全身で体現できるナチュラルなスーパースターですね。あんなに輝くオーラをまとった女優さん、他に今いないんじゃないでしょうか。それでいて、微妙な心の動きまでを完璧に表現する確かな演技力も素晴らしい。
その自由な振る舞いの裏に、儚さを感じさせるかをりちゃんに姿がなんとも切なかったです。

そして今回のMVPは、主演の山崎賢人くんではないでしょうか。
彼の演技がダメっていう声も多いみたいなんですけど、今作の彼はすごかった。
表情の演技だけであんなに人を泣かせられるものですか。少し鈍くて無感情にも見える公生くんが静かに涙を流す瞬間とかたまらなかったですよ。
少しうじうじしてるようだけど、本当は誰よりも優しくて他人の心の動きに敏感な公生くんの姿を目で追わずにはいられませんでした。

この映画、正直セリフも演出も、9割は「ヤバい」と思います。EXILE的な意味での「ヤバい」とは別の意味の方です。

ただそれでもラストに向かうにつれ、登場人物たち、特に主人公2人にすっかり感情移入してしまうのは、主演2人の若手俳優さんたちの頑張りのおかげだと思います。あの二人の今後に期待大!

え、そういえばかをりちゃんの隠してる秘密って何かって?

それはもう、予告編を見ていただくとわかる通り、実はかをりちゃんの病気、ちょっと悪いみたいで...

彼女と公生くんは、愛の力で病気を乗り越えられるのか? そこは脚本家の気持ちになって、「観客を泣かせるにはどうしたら良いか」を少し考えてみると、ネタバレするまでもなく見えてきちゃうかもしれませんが、まあそこは劇場でのお楽しみということで...



関連記事
スポンサーサイト
Theme: 映画感想 - Genre: 映画

Comment

  • 2016/09/16 (Fri) 16:32
    ぱやし #- - URL
    No title

    いつも楽しく拝見してます。僕はアニメから入った口なのですが、あのポエムはアニメで、しかも設定が中学生だから許されたんだなと実写を観て改めて思います…題材的には実写化可能なんですが、実は全然実写化に向いてない作品ですね…ちなみにアニメはとても良いですよー!

  • 2016/09/16 (Fri) 22:25
    UC #- - URL
    Re: No title

    ぱやしさん、ありがとうございます!

    原作の漫画とかアニメは面白いって聞きますよね... っていうか原作だと中学生なんですか! 実写化するとキャストの年齢的にどう考えてもダメな設定ですよねえ... 今度アニメも見てみようと思います!

  • 2016/09/19 (Mon) 00:51
    おっちやん #- - URL
    No title

    映画の感想ありがとうございました。 わたしはGoose house の「光るなら」という曲が好きで、この曲が君嘘のアニメの書きおろしで作成されたことから、アニメをみはじめたのですが、中々素晴らしい作品で23作を3回ぐらい見てしまいました。 今回の映画が、還暦前のおっちゃんが一人で映画館にいく価値のあるものなか、観てがっかりしかも恥ずかしい思い出になるのか、あなたのブログが非常に参考になりました。

  • 2016/09/19 (Mon) 09:49
    UC #- - URL
    Re: No title

    おっちやんさん、コメントありがとうございます!

    Goose HouseってYouTubeの人たちですか? オリジナル曲あったとは存じてませんでした。

    原作やアニメ版を知らない私にとっては微妙な感じでしたが、元を知ってる方が観ると違うかもしれません。
    何はともあれ、観ずにする後悔より、同じ後悔なら観てからする後悔の方が楽しいかもしれませんよ! いや、観たら絶対後悔するって意味ではないですが!

Leave a Reply


管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。