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BFG: ビッグ・フレンドリー・ジャイアント (The BFG) ネタバレ感想 夢を見よう、一緒に。

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*注意: 作品の結末をネタバレしています!

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オススメ度 ★★★



あらすじ


ロンドンの孤児院に暮らすソフィー(ルビー・バーンヒル)は、好奇心の強い10歳の女の子。

寝付きの悪いソフィーが窓から夜の街を見ていると、見たこともないほど大きな何かが街を歩いている!
ベッドに隠れたソフィーだったが、その巨大な生き物はソフィーを連れ去って何処かへ行ってしまった。

ソフィーを連れ去ったのは、身長が7メートルもある巨人。

前にいた人間は彼のことをビッグ・フレンドリー・ジャイアントと呼んでいたらしく、ソフィーはBFG(マーク・ライランス)と呼ぶことにした。

最初こそ人間の世界へ帰るために抵抗していたものの、ソフィーは優しいBFGに心を許すようになる。
そして、子供たちに夢を吹き込む仕事をしているBFGと一緒に、ソフィーは夢の国へと向かったりと、巨人の世界を楽しむようになっていった。

しかし、巨人の世界は楽しいことばかりではなかった。
BFGよりももっと体の大きい巨人たちは、体の小さいBFGをいじめて楽しんでいるだけにとどまらず、人間が大好物。

BFGの家にソフィーの匂いを嗅ぎつけた巨人たちは、部屋中を壊しながら捜索を始めるが...

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感想


スティーブン・スピルバーグが不朽の名作「E.T.」を世に送り出してから、早くも34年ほどが経ったらしいです。公開当時はまだ産まれる気配すらなかったであろう私ですら観たことがあるし、周りの映画を観ない友人たちですら「E.T.」はほとんどの人が観たことあって言うんです。こんなことってなかなかないですよ。

そんな彼が2016年、「E.T.」の脚本家メリッサ・マシスン(昨年ガンで亡くなってしまいました。素敵な作品たちをありがとうございました)と再びタッグを組んで送り出す「BFG: ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」は、派手ではないけど、とっても優しくて大きく笑えるファミリー向け映画となっています。

主人公のソフィー(ルビー・バーンヒル)は好奇心旺盛な10歳の女の子。
ロンドンの孤児院に暮らす彼女は、「魔女の時間」と呼ばれる夜中に院の中を歩き回って本を読むのが大好きです。

そんな彼女がある日、言いつけを破って寝室のカーテンを開き、窓を開けてベランダに出てみると...

そこには、この世のものとは思えないほど大きな何かが暗がりで動いているではありませんか。
怖くなってベッドに隠れたソフィーでしたが、努力虚しくその何かに布団ごと連れ去られてしまいます。

ソフィーが連れ去られた先は、食べ物や家具など全てが大きな家。
そこに暮らしている人...つまりソフィーを連れ去ったのは、身長が7mもある巨人でした。

「わしのことを見たからには、一生ここで暮らしてもらうぞ。だって帰してしまったら、みんなにわしのことを言って回るでしょ?」

巨人にソフィーを家に帰すつもりはないみたい。別に襲ってきたり食べようとしたりするわけではないみたいだけど、やっぱり家に帰りたいと思うっちゃうじゃないですか?
ソフィーは家の中を駆け回って逃げ出そうと試みるのですが...

その日の夜、巨人が眠っている間に家の外へ出ることに成功したソフィーでしたが、なんと待ち構えていた巨人に食べられてしまったのです! うわー!

...って、これはある特別な能力を持ったBFGが、警告のためにソフィーに見せた夢だったわけですが。

でも、これは100%ウソの話じゃないんです。

BFGの家の外に住む、マルノミ、ガブリン、ニクスキーなど「いかにも」な名前がついた巨人たちは人間が大好物!

BFGの家にソフィー匂いをかぎ取ると、みんなで押し掛けてきては家の中をめちゃくちゃにしてしまうんです。
しかもBFGよりも体の大きい彼らは、BFGのことも「チビ」と悪口を言って、さらには暴力を振るうどころか、彼をおもちゃにして遊んだりするとんでもない意地悪な奴らなんです。

巨人たちの使う言葉は人間たちのものと少しだけ違って、巨人たちは人間たちのことを「人間マメ」と呼んでいます。
これは英語で「人類」を意味する"Human Being"を"Human Bean"と間違えているという言葉遊びなんですが、巨人たちから見たら私たち人間なんて、確かに豆粒みたいなもの。言い得て妙なギャグですね。

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でも、心やさしいBFGは彼らに逆襲したりやっつけたりすることよりも、自分の、まさに「夢のある」仕事に精を出す方が好きなんです。
彼の仕事は夢の国へ行って、優しいものも怖いものも全部含めて、人々が寝ている間に見る「夢」を集めること。

そして集めた夢たちを、寝ている人間たちに吹き込むことなんです。序盤でソフィーに怖い夢を見せることができたのもこのおかげ。
これってまさに、ロマンチックで優しく、中に残酷で怖いイメージをうまく盛り込んで、最終的に夢に溢れた映画を撮り続けているスピルバーグ監督の信念・信条を完璧に表したメタファーと言えるのではないでしょうか。

夢の国でのカラフルで幻想的な特殊効果もまた美しい。
作品を通して言えることですが、美術と映像が本当に素晴らしいのですよね。異世界での冒険を描いたファンタジーものではいかに観客に「この世界へ行ってみたい」と言わせるかが勝負だと思うのですが、さすがはスピルバーグ。見事に達成していましたね。

CGによって幻想的な世界の住民への変身を遂げたのは、メインの登場人物となる巨人たちも同じ。
中でもBFGは演じたマーク・ライランス(「ブリッジ・オブ・スパイ」でオスカー助演男優賞を受賞したお方です)のモーション・キャプチャーによって生まれた巨人さんなのですが、顔が本人そっくりでありつつ、別世界の住民であるということの描き分けまでしっかりできていましたよね。

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それだけに惜しいなあと思ったのは、終盤の展開ですかね。

いじわるな巨人たちの暴力的な振る舞いに対抗するため、ソフィーとBFGはイギリスの女王様に協力を要請しに行きます。
自分の存在が人間たちに知られたら、すぐさま巨人狩りが始まるのではないかと恐れていたBFGは、勇気を出して女王様の前に姿を現します。

ここも朝日とともにちょっと感動的な風に描かれているんですが、なんだろう。見せる相手が女王様っていう唐突に出てきたキャラだったからなのかな。あんまり「勇気を出して頑張ったね!」とは感動できなかったというか。

BFGの存在を受け入れ、一緒にいじわるな巨人たちをやっつけるために兵を出すことを決めます。
でも、これを信じた理由が私にはわからなかった。というのも、女王様が兵を出すことを決意したのは、側近のメアリーがとある新聞の記事を読んだからなんですよ。

その記事とは、最近多発している、数多くの少年たちがまるで神隠しにあったかのように次々と失踪している事件について。
これを読んで、「人食い巨人は本物だ!」と信じることになったわけなんですが...

あれれ、こんな話、物語の中で出てきてましたっけ? 人間が大好物な彼らなんだから、まあ人間の世界に行って食料として子どもたちを捕まえていたって不思議ではないんですけど、なんかどうにも唐突すぎません? だったらあそこまでソフィー1人に固執する必要なんてなさそうなもんだしなあ、なんて。
でもまあ、その辺りは気にしちゃいけないか。

劇中最大の笑いは、巨人との戦いに挑むための決起集会の場で起こります。
特に、巨人たちが大好きな、泡が上ではなくて下方向へ落ちていくという不思議な炭酸(?)飲料の「プップクプー」を飲むんですけど...

炭酸飲料を飲むと、喉の奥から空気砲が出てきちゃうものじゃないですか?
だったら、泡が下に向いている炭酸飲料を飲んだら...それは劇場でのお楽しみ!

こういったファンタジックでオリジナリティに溢れた、子どもにも安心して見せてあげられる要素がたっぷり詰まっていつつも、巨人たちの最後の戦い、なんだかちょっと一方的なイジメっぽい感じがしちゃったのも残念だったかも。
だって、網で巨人たちを捕まえて、一生どこにも行けない島に落としてっちゃうんですよ。

いくら人食い巨人だからって、確証のない事件の犯人...「だと思う!」くらいの認識でここまでやらんでも...って思っちゃった私はどっちの味方なんですかね。ああ、もう。

それでも、優しくて暖かくて、まるで本当に自分のおじいちゃんみたいに感じられるBFGさんの魅力は本物。
全てが大きくて夢に溢れたこの世界に行けば、BFGさんにお別れを言うのがきっと切なくなること間違いなしです。おじいちゃーん!

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Theme: 映画感想 - Genre: 映画

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