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FitEar MH334 レビュー

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MH334top.jpg


須山補聴器さんによるミュージシャン用/音楽鑑賞用のカスタムIEMブランドFitEarから,

MH334

のレビューをさせて頂きます。

シェル:

MH3342.jpg

シェルは他のメーカーと比べても群を抜いて綺麗です。透明度が高くて中の作りがクッキリはっきり見えます。
そして内部に樹脂が充填されているおかげか,他のカスタムIEMと比べても遮音性が高いように感じます。

MH3341.jpg

こんな風に内部のドライバの型番までクッキリ。一応型番がFitEarのオリジナルになってますが,
高域はSonion2389,中域Sonion3300,低域Knowles CIで間違いないはず。

シェルの大きさは他社と比べてコンパクトなのですが,耳に吸い付くようにぴったりハマるその造形技術は補聴器製作で養ってきたものなのでしょう。




かれこれ2年弱くらい使用しているこの機種ですが聴いていていつも思うのは,平凡なように見えて実はかなり特徴的な機種であるということです。
そこについても触れながら,音のレビューに移っていきましょう...

全体の音量バランスなど:

音量バランスは中域≧低域≧高域で,ヴォーカルがかなり前に張り出してきます。そのためもあってか,音場は中央に凝縮されていて少々狭め。ただし全体のバランスは良好で,どの帯域も過不足なく鳴っています。

しかしその中でもローミッド〜ミッドローにかかる辺りは33とCIの担当帯域を意図的に被せているのか分厚く,少しウォームな印象を与えています。

音の質感はニュートラルか,もしくは少しやわらかめ。FitEarの他の機種は試聴でしか聴いたことがないのであまり突っ込んだことは言えませんが,どの機種も音の質感が似ている感じ。この微妙に柔らかくて音楽的なところとニュートラルなところの中間をいく感じがFitEarサウンドということなのでしょうか。

そして感じるのは,あまりBAっぽくないということ。
帯域ごとのつながりの良さもありますが,それ以上に中域の粒立ちや,微妙にウォームで絶対に刺さらないマイルドな高域,そしてCIによる深くて硬い低域は,マルチBAというよりも密閉型のヘッドフォンのように聞こえます。

BAの,聴く人によっては悪い特徴に思えてしまう,人工的な感じや金属っぽさをうまく隠して生音に近づけているように感じます。これならBAが苦手だという人でも大丈夫なんじゃないのかなあ,なんて思わされる特徴的な音作りです。


高域:

個人的にSonion2389の魅力はBAにありがちなジャカジャカした金属っぽさが薄く,自然に聴きやすいところだと感じていますが,それを見事に活用してみせてくれた感じです。

伸びはそれなりですが,他の帯域の分厚さと比べると若干細くて弱い感じがしたり,少々抜けが悪いような感覚は否めないかもしれません。

言い換えればその分絶対に刺さらないので,高域が刺激的すぎて疲れちゃうなんてことはありません。これをメリットととるかデメリットと取るかは,聴く人の好み次第かと。


中域:

音像のど真ん中に大きく位置し,音楽の一番いいところである中域を抜群の解像度で存分に奏でてくれます。
しかしそのためか全体の音場が若干狭めに感じられ,また音源によっては中域の存在が強すぎて圧迫感を感じてしまうこともあるかも。

全体に厚めですが特にローミッドのあたりはかなり分厚く,男性ヴォーカルのリアルさは目を見張るものがあります。分厚さと粒立ちの良さを両立しつつ,なおかつ質感は若干ウォームで柔らかめ...というのはBAというよりもダイナミックっぽい特徴で,よくBAでこの音が出せたなと感心させられてしまいます。


低域:

ぶっとく芯があり,そして固いこの低域は,まぎれもなくKnowles CI22955によるもの。
FitEarさんの他のCI使用機種を聴いていても,大体のモデルでCIの特徴をそのまんま素直に出した低域が特徴に感じられる音作りになっているように感じるので,須山社長ってもしかしてCI大好き男なんだろうか,とか勘ぐっちゃうくらいですね。


総評:

中域の張り出しの強さによる若干の圧迫感や,高域の微妙な抜けの悪さなど気になる点もいくつかはありますが,
全体的には多くの人に愛されるであろう優等生バランスな音作りです。ヴォーカル重視の邦楽には特に合っているような気がします。

シェルの出来栄えも一級品。他のメーカーでは何回リフィットに出してもぴったりにならない!っていう経験をお持ちの方もいらっしゃるでしょうが,そんな方にもこのFitEarはオススメかも。
インプレッションを採取する際にも「〜の部分が合いづらい」とか「どこに痛みが出やすい」とか相談しながら作れるっていうのは日本産ならではの特権といえますしね。

また繰り返しになりますが,BAの人工的な感じや金属っぽさが薄くてどちらかというとヘッドフォンで聴いているような音を出してくれる,ちょっと特徴的なイヤホンでもあります。

現在のバランスでもなかなかいいとは思うんですが,現在は兄弟機のMH335DWのStudio Reference版に準じるようなアップグレードを鋭意開発中(?)みたいなので,そちらにも期待ということで。

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