Ultimate Ears In-Ear Reference Monitors (UERM) レビュー

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カスタムIEMメーカー最大手,Ultimate Earsから

Ultimate Ears In-Ear Reference Monitors

のレビューです。


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こんな感じの大きめなキャリーケースに入ってきます。ミュージシャンがツアーなどに持っていく用途を前提としていると思うので,あまり普段使いには向かないかも。
小さいケースもありますが追加注文になるので注意。


シェル:

RMシェル

シェルの綺麗さはそこそこなんですが,忙しいときなんかに注文すると濁ってたりするときがあるので注意が必要かも。っていってもそれはメーカー都合なのでカスタマーの立場からはどうもできないんですけどね。

造形としては外耳道に入る直前くらいのところを思いっきり太くして,他は少し余裕をもたせた作りになっています。カナルも短め。
そのため全体の圧迫感は少ないし,内部の密着感が少ない分音の抜けの良さや広がりにも貢献していると思うのですが,太くしている部分には痛みが出やすいかも。




全体のバランス:

音量バランスは高域≒中域≧低域という感じで,低域だけちょっと少なめ。高域と中域はほぼフラットに出ています。
よく「完全なフラット」とか言われるこの機種ですが,低域を意図的に若干少なくして高域と中域を目立たせ,その分見通しをよくしているためにそのように感じるのではないでしょうか。

あとは帯域ごとのつながりが良いのも特徴の一つ。
各ドライバごとが担当する帯域のほとんどどこにもかぶっている部分は見つけられず,しっかり3wayしています。
そこが濁りのなさやスッキリさと情報量の多さを両立させた音作りの秘訣となっているように感じれらます。

音の質感は硬くもなく柔らかくもなくニュートラル。中高域寄りなイヤホンにありがちなシャキシャキしすぎた感じがなく聴きやすいです。


高域:

ここがUERM最大の売り。
レンジの広さが尋常ではなく,伸びの良さは他のカスタムから明らかに頭一つ抜けています。
高域のレンジの狭さが弱点の一つと言われているBAイヤホンですが,これを聴くと間違いなく印象が変わるはず。

Sonion2389の良さを凝縮したような音で,金属的な不快な音は皆無で優しめ。しかし粒立ちの良さは抜群で,また超高域まで素直にストレートに伸びていきます。


中域:

音像の中心に位置し,スケールもそれなりに大きめ。ですが圧迫感が少なく,むしろ一つ一つの音ごとの距離をはっきりと感じさせてくれるくらいに透明感があり,スッキリしています。

「モニター」と名前が付いているだけあってドライなのかと思いきや,ヴォーカルあたりは意外にも瑞々しくて気持ち良いです。ハイミッド〜ローミッドまでどこが強調されているでもなく,男性ヴォーカルも女性ヴォーカルもどちらもいけます。

カスタムIEMにはハイミッド〜ローハイあたりが凹んでいるせいでこもった感じに聞こえてしまう機種が多いですが,この機種ではそのあたりまでフラットに出ているので,抜けが良く明るめなトーンに聞こえます。


低域:

他の帯域と比べて少なめですが,CIを使っているだけあってちゃんと芯があって深い低域です。
質感としてはちょっと固め。量感が少なめなので目立ちづらいですが,サブローの深いところまでしっかり出ています。

タイトで制動が効いているので他の帯域を邪魔しません。この辺りも全体のクリアさに貢献しているのは間違い無いでしょう。


総評:

総じて不満の出にくい機種で,「とりあえずこれを買っておけば間違い無い」と言ってもいいのではないかというくらいです。

特に中〜高域のクリアさは数あるカスタムIEMの中でも抜群で,高域の伸びも手伝ってレンジの広さは随一です。「ドライバが多い方が高性能だろう」なんて思っている人はこれを買ってみると考え方を根底から覆されるような機種と言えるのではないでしょうか。

唯一不満が出るとすれば,他の低域重視なカスタムIEMに慣れていたりすると低域が物足りないと感じてしまう場合もあることでしょうか。
私個人の感想だと,電車の中だったりすると少々物足りなく感じてしまいますね。室内だとちょうどいいんですが。

とにかくクリアな音が聴きたい! とか,低域寄りな機種は聴いてて疲れる! なんて人には特にオススメの機種です。

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