GANTZ: O ネタバレあり感想 必ず、帰るよ。

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オススメ度 ★★★



あらすじ


高校生の加藤勝(小野大輔)は、唯一の家族である弟の誕生日、帰り道で通り魔にあって殺害されてしまう。

しかし、彼は、マンションの一室で目を覚ます。あれ、俺、死んだんじゃ...

彼を出迎えたのは、鈴木良一(池田秀一)という中年の男性、冷たい目で周りを寄せ付けない西丈一郎(郭智博)、そして人気アイドルのレイカ(早見沙織)の3人。

彼らが言うには、加藤は他のみんなと同じくすでに死んでいるが、あることをこなすことによって第二のチャンスを与えられるのだという。

その条件とは、部屋にある黒い球体・GANTZが彼らに課すサバイバルゲームで勝利し、敵を全て倒して生き残り、100点を取ることだ。

そんな話をしている間に、今回のゲームの内容が明かされる。
今回のゲームの大ボスは、有名な妖怪の「ぬらりひょん」だという。

まだ何も飲み込めていない加藤だが、ゲームは容赦なくスタートする。
舞台は、すでに戦いが始まっている様子の大阪だ。

何をすれば良いのかも全く分かっていない加藤の前に、伝承で見る妖怪たちが次々と襲いかかってくる。
果たして加藤はゲームをクリアし、無事に弟の元へと帰ることができるのか...

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感想


やっぱり男の子に生まれた以上、一度は憧れると思うんですよ。特殊スーツを着て、スーパーパワーを使って立ちはだかるモンスターをちぎっては投げちぎっては投げ、共闘する女の子と恋しちゃったりして。あ、欲を言えば巨大ロボットを操縦して怪獣と戦えちゃったりしたら最高ですかね! でも、全部いっぺんに、ってのはさすがに欲張りかなあ...

そんな大きなお友達のみなさま、お待たせいたしました。来ましたよ。私たちの夢を一挙に、それもたった96分間で叶えてくれる映画が。

2,100万部を売り上げたという大人気コミック(実写でもたしか2回くらい映画化されてましたよね? 観てないですけど)をフル3Dアニメ化した今作「GANTZ: O」は、とにかくかっこいいアクション! バトル!! バトル!!!な超イケイケ映画に仕上がっています。

主人公の高校生・加藤勝(小野大輔)はとっても正義感の強い男の子。
今日は、両親を亡くした彼にとってういいつの家族である弟の誕生日! ケーキも買ったし、早く帰らないと...と思っていた矢先、加藤くんがいた新宿駅の地下鉄のホームで通り魔事件が発生。おじいちゃんが被害にあって苦しそうです。

他の人間が逃げ惑う中、加藤くんはおじいちゃんを助けるために駆け寄ります。
そこに現れた通り魔。加藤くんは滅多刺しにされて殺害されてしまいます。弟が、家で待ってるのに...

もう終わったと思った瞬間、加藤くんは謎のマンションの一室で目を覚まします。

そこにいたのは、鈴木良一(池田秀一)という中年の男性、
冷たい目で周りを寄せ付けない西丈一郎(郭智博)
そして人気アイドルのレイカ(早見沙織)の3人。

彼らの話によると、やっぱり加藤くんは死んでるんですって。
でもここが単なる死後の世界だったら、ここで話が終わっちゃいます。彼らには生き返るためのセカンドチャンスが与えられたらしいんです。

その条件は、部屋の真ん中にある黒い球体・GANTZが彼らに課すサバイバルゲームに勝利して、最終的に100点を取ったらご褒美として生き返ることができるらしいんです。

全く事情が飲み込めないまま、最近最強のリーダーがゲーム中で亡くなってしまって大幅な戦力ダウンを食らったチームと一緒に戦いに挑むことになる加藤くん。

「さあ、とにかくスーツを着て!」とわけも分からず強制されるこの感じ、ポリゴンの絵も合わさって、まるでテーマパークのアトラクションに乗る直前みたいでワクワクしますよね!

皆さん、いよいよゲームの始まりですよ!

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GANTZに転送されてたどり着いた先は大阪。
ここで何をするんだと思っていた加藤くんの前に、本でよく見るのっぺらぼうみたいな妖怪が!
そう、この大阪は今、こいつみたいな妖怪の姿をした「何か」の襲撃を受けて、一般人にまで被害が及ぶ大騒動になっちゃってるといわけです。

加藤くんたちに課せられたミッションは、大ボスの「ぬらりひょん」を含むすべての敵を殲滅すること。
敵を殲滅すればゲームクリア、逆にゲーム中に死んでしまうと、彼らは永遠に消滅してしまうとのこと。

弟の待つ家に何としてでも帰るため、初めてのゲームを何としてでも生き延びないと...加藤くんは自分のいる東京チーム、そして地元の大阪チームとともに、妖怪殲滅戦に挑みます。

そこからはとにかくバトル、バトル、バトルです。

日本の3Dアニメの限界に挑むような美しい映像が戦いを盛り上げます。少し湿気の強そうな夜の大阪の街がとてもリアルで、ちょっとチープな看板が立ち並ぶ繁華街の街を、まるで加藤くんたちと一緒に歩いているような、でもどこに妖怪がいて襲われてもおかしくないという緊迫感もうまく演出されていました。

バトルシーンの迫力は言うまでもなし。
アニメーションだからこそできる圧倒的なスピード感と、どこから撮ったらそんなにかっこよく、一つ一つの動きを捉えられるんだ、というほど近くて臨場感あるカメラワークが素晴らしい。

言い方が悪いので誤解されちゃうかもしれませんが、今の据え置きゲームって本当に映像が凄いじゃないですか?
私自身は据え置きゲームって全くやらないんですけど、動画サイトなんかで宣伝映像を目にすると、まるで吸い込まれてその世界に入って行きたくなっちゃうくらいリアルな映像が広がってたりとか。それが映画館の大きなスクリーンの上で展開されているような感覚でした。

さらにはお待ちかね、道頓堀川から突如として巨大怪獣が現れた時には、ゲームを7回もクリアしているという味方最強の岡八郎(ケンドーコバヤシ)が、「パシフィック・リム」よろしくなロボットを操縦して戦うなど、とにかく男のオタク心をくすぐる演出が続き、世の男の大部分はエクスタシーで体もビクンビクンしてくる頃。

ラスボス・ぬらりひょんのラスボス感もハンパなかったですね。
形態を何度も変えていくところなんて、テレビゲームのラスボスそのまんまだったじゃないですか。特に最終形態の悪魔感ね。たまらん。

ていうかケンドーコバヤシ!! 声を聞いた瞬間に一発でわかるあの特徴的な声、どんなゴリメンが出てくんのかと思いきや、めっちゃ容姿端麗な美形男子が出てきてびっくりしたのは私だけですか。あの美形が、何万本のタバコを吸えばこんなダンディな声になるのかと。女子の皆さんはあのギャップに萌えること間違いなし...なのか?

「GANTZ」が何者なのか、とか敵が何者なのか、という根本的な部分には(ほぼ)全く触れることなく、とにかく不条理な世界の中で一筋の希望を目指して戦う人々の姿を描いたコンセプトは良かったですね。

だってこれ、この世と同じですよ。誰もが必ず誰かの部下であって、「なんでこんなことさせられてるのか」という根本の部分については考える暇なんてない。ただ自分に課せられたミッションをこなして、自分を、そして自分の大切な人を守るためになんとかして生き延びないと、ってもはやサラリーマンだって変わらないわけじゃないですか。だからこそ感情移入できちゃう部分もあるのかな、と思ったり。

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その一方で、プロットや物語の進行自体はかなりグダグダだったような気もします。

加藤くんは正義感が強い性格から
「誰かがやらなきゃいけないんだ」
というどこかで聞いたようなセリフを連呼しながら、敵の殲滅以上に逃げ惑う一般人を助けに行く道を選びます。

でも、初めてのゲームだから慣れていない、というのもありますが、やっぱり巨大な敵には怖気付きながらガタガタ震える手で銃を撃ったりすることになるわけです。その結果、助けに行った自分がピンチになることがしばしば。

でも彼がピンチになるたび、必ずと言っていいほど毎回、味方チームの強い新キャラが助けに入ってきてくれて助けてもらっちゃうので、加藤くんが何かしてる感が最後の方まですごく薄かったです。
だって何かやろうとするたび、

チームの女子たち:「やめとこうよ、強い人たちに任せよう!」
加藤くん: 「誰かがやらなきゃいけないんだ!」
強い人たち: 「ヒャッハー!! ポイントゲットォォォ!!!」

-加藤くん、傍観-

の流れがほぼテンプレみたいに繰り返されて、結局、加藤くんが本当に「誰かがやらなきゃいけないんだ」なシチュエーションに追い込まれるのは、他の強い人たちがみんなやられちゃった後だったというのがね。デビュー戦とはいえ、もっと頑張って! 主人公!

そしてみなさん、またまたお待ちかね。可愛い美女と加藤くんの恋愛パートもスタートですよ!
大阪チームの女の子・山咲杏(M・A・O)は自分が助かるためのゲームで他人を助け続ける加藤くんに興味を持ち、常に行動を共にすることを決めます。

23歳という若さでシングルマザーという苦労人な彼女は、「君、なんで一般人を助けようとするん?」「絶対アホやわぁ〜」などと甘い声で言い続ける彼女も、ゲーム開始から1時間が開始する頃には、「うち、君のことが好きや!」と、コミュ障オタクな私には理解できないスピードで恋に落ちます。
そういやリア充御用達の顔出しNG系ヴォーカルグループ・GreeeeeNも歌ってましたね、「くぉうぃ(恋)にうぉちる(落ちる)=時間じゃゎな〜ぅい」って。

加藤くんの方も、「帰ったら、君の子どもと俺の弟と、4人で一緒に暮らそう!」とかものすごいことを言い出します。高校生って怖いもの知らずだな。

この恋が、いまいちよくわからなかった。確かに1時間30分の物語に綺麗な起承転結をつけるために必要な要素だったんでしょうけど、このグダグダな恋愛パートを中途半端に挟んじゃったせいで、物語が若干失速しちゃってた感が否めませんでしたね。

とはいえ、男の子の夢を全部叶えたような、ありふれた表現ですがおもちゃ箱をひっくり返したようなこの映画、この世の大きいお友達なら必見...かもしれないっ!!




UCの野暮すぎるネタバレツッコミ


ゲームを終えてなんとか生還した加藤くんたち、100点を取った加藤くんはまあ当然のごとく自分の生還を選ばないわけなんですが、ああ、じゃあ彼はこれからも弟に会うために戦いの運命をたどることになるんですが...

その時、なんと西くんが普通にマンションを出て、家に帰ってしまったではありませんか!

加藤くん 「帰れるんですか!?」

私: 「帰れるんですかっっっ!!!!」

あんまりにびっくりしたから普通に声に出して言っちゃって、前の席に座ってた人に振り返って見られちゃいましたよね。いやいや、普通に帰れるんかいっ!! 心配して損したわ!

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