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チャッピー (Chappie) 感想

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オススメ度: ★★

あらすじ:

2016年の南アフリカ。増加する一方の犯罪に対し,警察は戦闘用ロボットを補助として導入することを発表。
銃撃戦などでも傷つくことのないロボット警察官たちの活躍によって,南アフリカにおける犯罪率はたちまち減少していった。

そんなロボット警察官を開発したディオン(デヴ・パテル)は,自宅で密かに人工知能(AI)の開発に勤しんでいた。
ついに完成を見たその日,ロボット警察官の一体にAIを組み込もうと車を走らせていたディオン3人組のギャングから誘拐されてしまう。

ニンジャ(同名),ヨランディ(同名),アメリカ(ホセ・パブロ・カンティージョ)と名乗るその3人組は,ロボットを調教して彼らの犯罪を手伝うようにプログラムしろと迫る。

しかし起動したAIは,何も知らない無垢な赤ん坊のようだった。
ディオンとヨランディはロボットにチャッピー(シャールト・コプリー)と名付け,言葉や芸術など様々なことを教えていくのだが...

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こんなに一貫性のない映画,なかなかありませんよ。

「第9地区」で鮮烈なデビューを飾ったニール・ブロムカンプ監督は確かにアイデアの人で,今作でも「自分の考えを持ったロボットが生まれたらどうなるか」から始まって,「そんなロボットを生まれた瞬間から犯罪者として育てたらどうなるか」とか「人間の意識はデータ化できるのか」など普通の人間には思いもよらないような設定を次々と繰り出してくるのですが...

そのうちのどの描写も中途半端すぎて,物語に入る込むのが困難でした。

とにかく最初っから最後まで何をしたい映画なのかがサッパリで,
純粋無垢なチャッピーに萌えればいいのか,ギャング達とチャッピーの家族物語に涙すればいいのか,
それともエゴにまみれた人間たちに対しての皮肉を込めたメッセージ性を伝えたかったのか,はたまたなんとなーく始まる爆撃ゲームに興奮すればよかったのか。

それだけ様々なことを詰め込んだ割に,むしろ予告編やポスターで大々的に取り上げていた,「人工知能の発達によって,人類の存亡が脅かされるかもしれない」という,ジョニー・デップの失敗作「トランセンデンス」を彷彿とさせるテーマはほぼ全く出てこなかったのも疑問。
日本版ではR指定を取るためにいくつかのシーンをカットしているらしいので,それに起因する部分もあるのかもしれませんが。

そして最後の方ではそれまでチャッピーをいいように使って騙してきたニンジャ達を仲間思いのヒーローっぽく描いてるのには違和感を隠せませんでした。
「第9地区」でのエビたちと同じように,ただ静かに生きたいだけなのにエゴにまみれた人間たちに振り回されるチャッピーに対する愛情を向けているように見えたそれまでのストーリー展開を,急に,それも不自然に覆して見せたこのシーンには思わず苦笑。
それに続けて脈絡なくニンジャとヨランディの愛の深さを示すシーンを放り込んでみたり,観ていて「これって何の話だったっけ?」と思わず考え込んでしまうような展開が続きます。あれって,Die Antwoordの2人が実際に結婚していることを知ってる人くらいしか感動できないんじゃないですかね...

ただ,カット割りが多くテンポ良く画面が高速で切り替わっていくカメラワークだったりCGの美麗さだったり,世界観の作り込み具合はさすがとしか言いようがないほどに完璧だったし,

ヒュー・ジャックマンの悪役っぷりも意外と似合っていたし,デヴ・パテルは「スラムドッグ・ミリオネア」の時と比べて大人になったなあ...とその成長ぶりに思わずため息。

ビュジュアル的な要素だったり演者たちの表情豊かな演技だったり楽しめるところもあるのですが,やっぱり映画はストーリーがちゃんとしていないといけないよね,ということを再確認させてくれる映画になっています。

実はなんと3部作として予定されていたというこの作品。もし本当に次回作があるなら,その時はちゃんとテーマを一つに絞って,筋の通った映画になることに期待したいところです...

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Theme: 映画感想 - Genre: 映画

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