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オケ老人! ネタバレあり感想 好きなことは、思いっきり楽しみたいじゃないですか。

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オススメ度 ★★★★



あらすじ


数学教師の小山千鶴(杏)は、働く高校のある梅が岡という小さな町の文化会館で、アマチュアのオーケストラによる見事な演奏を耳にして感動。

大学時代までバイオリンを弾いていた彼女は、その演奏にかつての情熱を思い出し、演奏を聴いたその日の夜に楽団に電話。入団させてもらえないかと尋ねてみたところ、なんとあっさり「ぜひ宜しくお願いします」との返事が返ってきた!

楽団から指定された練習の日、集合場所に行ってみた彼女の目に飛び込んできたのは、なぜか老人ばかり。それも、みんな楽器を持っている。

代表をしている野々村秀太郎(笹野高史)に話を聞くと、なんと彼女が入団してしまったのは、梅が岡交響楽団であり、文化会館で演奏していたのはエリート楽団として知られる梅が岡フィルハーモニーだったというのだ!

一緒に練習に参加してみると、誰も音程もテンポ合わせていないし、それどころか指揮者を見てすらいない。挙げ句の果てに、曲の途中まで演奏して「ここまで来たのは新記録ね!」と言ってみたり。

とんでもない間違いを犯してしまった。早く退団したいと考える千鶴だったが...

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感想


「若いうちしかできな無茶をやろう」みたいな、若さの特権を存分に見せつける作品は数ありますが、今の若者は早い段階で自分の限界を悟っていろいろ諦めちゃったり、やれるのに失敗が怖くてやらなかったりすることも多いということは、意外と理解されてないなあと思うんですが。

逆に、若い頃は国のために一所懸命に働いて、何かをしたいという野心や気力はあったのにそれをする機会に恵まれず、物質が充実した今になってからやりたいことをやり始めた、っていう元気な老人さんたちも多いと思うんですね。
その姿を見て、私たちの方こそ挑戦していく精神や、好きなことは困難があってもがんばろうっていう精神を学ぶべきだなって思う時もあるわけです。

同名小説が原作の今作「オケ老人!」はまさにそんなお話。
自分たちの好きなことをとことんがんばるおじいちゃん、おばあちゃんの姿に元気と勇気をもらえる、心温まる物語となっています。

主人公は、高校で数学教師をしている小山千鶴(杏)
大学を卒業してから目標や熱中できるものを失っていた彼女でしたが、とある楽団のオーケストラを聴いて、一瞬にして即発され、大学時代夢中だったバイオリンに、もう一度挑戦してみようと思い立ちます。

その楽団とは、梅が岡交響楽団
アマチュアなのにその実力は凄まじく、この楽団でぜひ演奏してみたい! と心に火がついちゃった千鶴ちゃんは、その日の夜に楽団に電話して、「入団したいんです!」とお願いしちゃったりするわけです。すごい行動力と勇気がある人物なんだなあ。

でも、そんな実力ある楽団なんだから、きっとオーディションとかも厳しいんだろうなあ...なんて思っていたら、「ぜひよろしくお願いします!」とあっさり入団許可がおりちゃった!
でも、もし自分が千鶴ちゃんの立場だったら、それをおかしいと思うよりも喜びと興奮の方が勝っちゃうはずじゃないですか?

それで後日、指定された集合場所に行ってみると...

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集合場所の集会所に現れたのは、クラブ活動よりも病院が良いの方が似合っていそうな老人たちばかり。
これは一体どうしちゃったんだろう...間違った場所に来ちゃったのかなと思って見ていると、なんとその老人たちは楽器を抱えているではありませんか。

で、心配になってもう一度掲示板を見てみると、ここは間違いなく梅が岡交響楽団の集合場所。

代表者で指揮者をしているらしい野々村秀太郎(笹野高史)に話を聞いてみると、この間演奏をしていたのは梅が岡フィルハーモニーであり、梅が岡交響楽団とは全く無関係だったというのです。

そ、そんなぁ〜、と膝から崩れ落ちる千鶴ちゃん。
梅が岡交響楽団の演奏は実際ひどいもので、音程もリズムもバラバラなどころか、一つの曲を最後まで演奏したことすらないというではありませんか。

「梅響」の老人たちにはちゃんと音楽をやろうという気持ちが少し欠けていて、練習後は必ず、反省会という名の宴会を開いていたり、音楽をやることがファーストプライオリティではないように感じてしまうんですね。
でも、本当は彼らだってただ集まることが目的なわけではないはずなのに。

早いところ退団の意思を伝えないと...と思いつつも、野々村さんからは「あんたのような若い人が我々に入団してくれるなんて...」と強い感謝の意を示されちゃったりとかしてさあ大変。

なんだか梅が岡「交響楽団vsフィルハーモニー」には因縁があるようで。それもあってかなかなか言い出せず、ずるずると引きずってしまう千鶴ちゃんなのでした。

一方、学校では一人の女子生徒からナメられちゃって大変。
寝こけているところを注意し、数学のグラフの意味を答えさせようとしたところ、「タレパイ!」と言われ逆に自分が恥をかいてしまったり。

その女子生徒の名前は、野々村和歌(黒島結菜)
苗字の通り、野々村さんの孫娘です。彼女にも「梅響」を辞めようと思っていることを伝えると、「あんたがやめたらおじいちゃんが倒れちゃうでしょうが!」と引き止められたり。野々村さんは心臓があまり良くないんですって。

しかしある日、野々村さんの心臓が悪くなって、もう指揮どころか楽器を弾くことすらドクターストップがかかってしまいます。それをきっかけに、千鶴ちゃんは指揮をお願いされてしまうのですが...

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そんな折、梅が岡フィルハーモニーが新メンバーの募集を開始します。
なんと「梅フィル」は今度、世界的に有名なフランスの指揮者を迎えた演奏会を開くので、そのコンサートで演奏するためのメンバーが必要だというのですね。

本気で音楽をやりたい、という気持ちを捨てられない千鶴ちゃんは、梅響と掛け持ちで梅フィルのオーディションを受け、「技術的には正直厳しいですけどぉ!?」と嫌味を言われつつ、なんとか合格。二足の草鞋を履くこととなるんですね。

でも、そこで気になるのは梅響と梅フィルの間にある因縁ですね。
実は梅フィルはもともと梅響だったメンバーたちが脱退して作った楽団で、今の梅響に残ったメンバーは、取り残されちゃった人々なんだそうで。

クーデターを企てたのは、コンマスだった大沢義郎(光石研)
しかも大沢は、地域で最も大きな家電量販店を営んでおり、野々村さんの家業である小さな電気店を潰して自分たちの土地にしようとも企んでいます。だから彼らの間には因縁があるというわけです。

野々村さんには申し訳ないと思いつつも、梅フィルで認められるために昼夜問わず練習を重ね、家に防音室まで取り付けて睡眠時間を削り続ける千鶴ちゃん。

演じる杏ちゃんは映画初主演ということなんですが、テレビドラマで見る彼女のイメージと何も変わらず、好感を持てずにはいられないまっすぐで頑張り屋さんなキャラを好演。セリフの間の取り方の自然さや、言葉を発する時のちょっとのぎこちなさまでが完璧。それでいて大きな笑いをかっさらっていくコメディエンヌっぷりがたまりません。

そんな彼女は、梅フィルの練習で人がつぶれることも厭わずにお金や膨大な人材力を使っていい演奏を作り出そうとする姿勢を知り、それについていこうと必死になりつつも少しずつ精神的に追い込まれて行ってしまいます。

ある事件をきっかけに音楽に疲れきり、梅フィルを追い出されたばかりか、梅響をもやめたい、という意思を改めて野々村さんに伝える千鶴ちゃん。しかし野々村さんの言葉を聞いて、やっぱり好きなことは自分の思う通りに堂々とやりたいじゃないか、と思いを新たにします。

その野々村さんのセリフがまた心に染みるので、ぜひとも劇場で確かめてみていただきたいところ。
人生でたくさんの経験を重ねてきた老人だからこそ、その言葉が響くんですね。

梅フィルの大沢さんなどはわかりやすい悪役として描かれつつも、心に欠片の同情心もない悪魔としてまでは描かれていないところもまたいいところですね。一般の社会でもありそうなレベルに止められているというか。

たしかにこの映画、設定にアンリアルなところも多いんです。
例えば、梅フィルに招かれたフランス人指揮者が「梅フィルのやり方ではいい音楽は生まれない。私はあなたたちが気に入った!」と梅響に全面的に協力的な態度を示してくれちゃったりとか、
梅響のメンバーももともとは今の梅フィルのメンバーと一緒に演奏してたのに、そんなに下手で演奏もまともにできないっていうのは無理があるんじゃないか、とか。

でも、そんなところに目をつぶってでも、それぞれのキャラクターを愛せずにはいられない、彼らの努力と交流の軌跡をずっと眺めていたくなる、そんな魔法がかかったような2時間を味わうことのできる映画なんです。

老人×若者が出会ってお互いを刺激していく話のおきまりのパターンである、「病気→余命わずか」、みたいなお決まりな泣かせではなく、ちゃんとお互いがそれぞれのいいところを吸収しあって、「好きなことは、周りなんて気にせずに楽しもう!」というメッセージをストレートに伝えてくれる、素敵な作品なんです。

楽曲のチョイスも作品のメッセージにマッチしていますね。
自分たちの好きなことを思いっきり楽しんで演奏できる。だからこその「威風堂々」っていうチョイスには思わず感動しちゃいました。

最初から最後までずっと笑顔で観ることができて、最後には思わず涙がほろり。そんな幸せな「オケ老人!」を観たら、皆さんも明日から、何か忘れかけていた情熱を思い出せるかもしれませんね!



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Theme: 映画感想 - Genre: 映画

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