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ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅 (Fantastic Beasts and Where to Find Them) ネタバレ極力控えめ感想 不思議な世界へ、もう一度。

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オススメ度 ★★★★☆



あらすじ


イギリスの魔法動物学者ニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)は、とある目的のため、アメリカはニューヨークを訪問する。

ある日、銀行の前で魔法動物が逃げ出してしまい、マグル(魔法の使えない人間)であるジェイコブ・コワルスキー(ダン・フォグラー)という男性に、魔法動物も魔法を使うところも目撃され、しかも忘却呪文をかけようとする途中で逃げられてしまう。

それを見張っていたアメリカの魔法議会のティナ・ゴールドスタイン(キャサリン・ウォーターストン)とともに、逃げ出した魔法動物たちを捜索することになる。

しかしそれと同時に、ニューヨークでは「オブスキュラス」という謎の現象が、恐ろしい被害を巻き起こしていた...


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感想


みんな大好き「ハリー・ポッター」シリーズ、家族みんなが魔法の世界へと迷いこむことのできる最高のファンタジー作品であったと同時に、アウトサイダーたちが不寛容な世界に立ち向かっていく話でもあったことは、きっと多くの人が感じていたことなんじゃないのかなあと思います。

そんな「ハリー・ポッター」シリーズの前日譚となる「ファンタスティック・ビースト」5部作の第1章「魔法使いの旅」は、フランチャイズの生みの親であるJ.K. ローリングその人が脚本を手がけたとあってフルスロットル。

舞台をアメリカに移し、メッセージ性もファンタジー性もさらにパワーアップした魔法の世界へと私たちを誘ってくれる、この冬、ご家族で楽しめるオススメの一本に仕上がっています。

新シリーズの主人公は、ホグワーツを退学させられてしまったニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)
彼は魔法動物の収集/研究と、とある別の目的のため、人生で初めてイギリスを出て、アメリカはニューヨークにやってきました。

今の時代では、とある大人気ゲームのために、モンスター収集のために世界中を旅することはそんなに珍しいことでもないのかなあと思いますが、映画の舞台となった1920年代はきっと、海外旅行という概念自体が珍しく、戦争だって起こっていた時代。

ニュートは初めて辿り着いた外国の地で、外国人に対する根拠のないヘイトや、国内でも初めて歩いたニューヨークの街中では、大きな銀行の前で魔女狩りの運動を促進するスピーチをしている女性と遭遇するなど、アウトサイダーに優しくない世界を体感させられてしまうわけです。

こういった下地があるからこそむしろ新たなキャラクター達との出会いがより一層素敵なものに見えてくるのだということを、J.K. ローリングさんは完璧に理解しているというわけですね。いやあ、素晴らしい。

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街中を歩いていた時、銀行の前で、トランクの中で保護していた魔法動物のうち、光り物が大好きな、小さなアリクイのような魔法動物のニフラーが逃げ出してしまったからさあ大変。ニュートは必死で追いかけます。

このあたりの描写、驚くほどコミカルで、何よりとってもキュートなんですよ。
魔法動物って、「ハリポタ」のイメージからもっとキツめな見た目の生き物ばっかりなのかなあと思っていたのですが。ここも家族で観るのにオススメできるポイントの一つですね。

その過程でニュートが遭遇するのが、自分のパン屋を開くため銀行に融資をお願いしに来た一般人のジェイコブ・コワルスキー(ダン・フォグラー)

彼に魔法を使っているところも、魔法動物の見た目も見られてしまったニュート。「マグル(魔法の使えない人間)」には魔法のことを知られてはならないという魔法界のルールに従って忘却呪文をかけようとしたところ、なんと手違いから魔法動物たちの住むトランクを持ち去られてしまいます。

で、自宅に帰ったジェイコブがトランクを開けてみると、中にいた魔法動物たちが逃亡。ニューヨークの街はパニックに陥ります。

銀行でニュートを見つけたアメリカ魔法議会のメンバー、ティナ・ゴールドスタイン(キャサリン・ウォーターストン)の助けを借りながら、魔法動物たちを捕まえる...っていうのが物語の大まかな概要です。

魔法動物たちをトランクの中に回収すべく、町中を駆け回るっていうストーリーとか、わざわざ外国に来て動物の収集を...っていうプロットが、これは完全に今は流行りの「Pokemon GO」なんじゃないかという鑑賞後感想もよく見かけますね。

有名なウェブサイトのDigital Spyでも以下のような記事が出てるくらい↓
Have we got this wrong, or is Fantastic Beasts and Where to Find Them basically Pokémon Go?

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↑ポケモントレーナー?

大小問わず、それぞれが個性的な特徴を持った魔法動物たちを傷つけないようにと様々な方法で魔法動物たちを捕獲していく様子は、たしかにポケモンっぽく見えるかも。

けれど、3D効果をフルに生かした美麗な映像が、スマートフォンの小さな画面ではなく映画館の大きなスクリーンで観ることの意味を与えてくれています。

この映画の3D映像、本当にすごいんです。魔法で吹き飛んだガラスの破片、瓦礫などが、画面の外で観ている私たちの本当に目の前まで飛んできて、ついつい目をつぶって避けようとしてしまったり。満員の映画館の中で飛んでくるガラスの破片とかを避けるのは大変でしたよ。横の人も避けようとするもんだから、危うくぶつかりそうになっちゃったりとかね。

そして、映画への没入感を与えてくれる大きな要素はもう一つあるんです。
今回なんと、マグル(アメリカでの呼び名は「ノー・マジ」ですが)として初、冒険の中心人物として大活躍してくれるジェイコブさんです。

ニュートのトランクの中に広がる、まるで動物園...いや、動物たちの生態を理解するため、ジャングルや砂漠の世界を本当に再現した広大な世界を目の当たりにしたジェイコブが言う、「俺にはこんなの(魔法動物たち)、思いつかないさ」というセリフは、きっと私たち観客の心の声を素直に表現してくれたものに違いありません。

舞台が「ハリー・ポッター」シリーズのように完全なる別世界ではなく、私たちの生きる現実の都市へと移ったことも、「もしかしたら、夢のような魔法は日常の中に潜んでいるかもしれないよ」という期待と夢を与えてくれるよう。

彼が物語の主要人物に加わることによって、私たち「ノー・マジ」も一緒に魔法の世界を冒険しているような感覚を味わうことができるんです。

最初はジェイコブに対してあまり特別な感情を抱いていなさそうだったニュートも、ジェイコブと触れ合っていくうちに友情を意識していく様子が分かりやすく描かれているのもグッド。

魔法使いの世界であるホグワーツの中でもアウトサイダーとして友達付き合いの無かったニュートのことを受け入れ、ノー・マジでありながら魔法世界のことを怖がって攻撃しようとするのではなく、素直な気持ちで感動し、楽しむことのできるジェイコブ。

きっと彼は、J.K.ローリングの「私たちみんながジェイコブのようであれたら、きっと世界はもっと平和で楽しい場所になる」という願いを体現しているキャラクターなのではないでしょうか。だからこそ、観客みんなが好きにならずにはいられないキャラクターとなっているのでは。

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でもこうやって書いていくと、結局ニュートのドジで街がパニックになって、それを回収していく自業自得な話なんじゃないの? と思う方もいらっしゃると思います。

でも、ご安心ください。本当に街をパニックに陥れていたのは魔法動物たちではなく、「オブスキュラス」と呼ばれる謎の存在。
いったいどんな姿をしているのかすらわからず、ただ暴風のように吹き荒れて全てを破壊していく謎の脅威。

ニュートたち、とりわけ元「闇祓い」だったティナはオブスキュラスの謎に立ち向かう必要が出てくるわけですが、

ティナが所属する魔法議会において、物語序盤でティナがニュートを通報しようとした時には、「今あなたの話を聞いている場合じゃないの。クビになった人はとにかく出て行って。」と冷たく突き返した議会の長官が、

オブスキュラスによる被害が悪化した時初めて、ニュートの魔法動物たちが逃げ出したという事態を知った時、「こんな事態になるまで通報しないとはどういうつもりなの」と、まるですべてがティナの責任かのような発言をしたりするのは、現代での政治の体制や企業活動の闇にも言及しているようにも思えます。議会の長官が黒人女性だったのも現代的ですね。舞台は1920年代ですが。

そして肝心のオブスキュラスの正体には、もう少し救いがあっても良かったんじゃないのかなあという思いが拭えないのは唯一残念だったポイント。ですが、そこまで含めて作品のメッセージだったのかと思うと...うーん、複雑です。次回作以降では、物語の黒幕の意図も含め、どういう展開をしていくのかが気になるところ。

深読みしようと思えばたくさん気付かされるポイントも多く設定されているのはさすがJ.K.ローリング本人による脚本のなせる技かと思いますが、それ以上に可愛らしくてかっこいい魔法動物たちが、画面いっぱいどころか3D効果によって画面を飛び出して大暴れする様子を、大人も子どもに返って楽しむことのできる、純粋に「楽しい」エンタメ作品となっているという印象が強いです。

原題となった「Fantastic Beasts and Where to Find Them」はこれからハリーがホグワーツで勉強することとなる本のタイトル。果たしてそれがどのように生まれたのか? そのオリジンストーリーである今作、そしてここから続く5部作から目が離せません!



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Theme: 映画感想 - Genre: 映画

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