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疾風ロンド ネタバレ控えめ感想 ゲレンデが溶けるほど「愛」したい。

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オススメ度 ★★★★



あらすじ


大学の研究施設の違法生物兵器「K-55」が盗難に遭い、さらに国民を人質に身代金3億円を用意するよう脅迫メールが届く。どこかの雪山の中に隠した「K-55」を放って、大量殺戮を行おうというのだ。

犯人はわかっている。「K-55」を開発したものの、マッドサイエンティストと糾弾されて研究所を追い出された葛原克也(戸次重幸)だ。
突然の事件にパニックに陥った研究所所長の東郷雅臣(柄本明)は、葛原の元上司であり主任研究員である栗林和幸(阿部寛)に責任をなすりつけ、事態の収拾を押し付けようとする。

しかしその直後、衝撃のニュースが。
なんと、犯人の葛原が事故で車にはねられて死亡。ウィルスの隠し場所の手がかりは、送られてきた写真のみ。

地元のスポーツショップ店員の情報から、隠し場所のゲレンデが野沢温泉スキー場であると突き止めた栗林は、所長の命令で回収作業にあたることとなる。

しかし、ウィルスは放っておくと、あと4日間で起動してしまうのだという。栗林は、スノボが得意な息子の秀人(濱田龍臣)とともに、野沢温泉スキー場へと向かう...

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感想


※これはミステリーではありません。

...えーっと、公式宣伝のポスターに「衝撃」の「衝」を雑に消して「笑」に帰られているところでお分かりかと思いますが、この「疾風ロンド」、かなりコメディ方面に寄ったサスペンス映画です。

超スピードで100万部を突破したという東野圭吾さんの原作、申し訳ない話、私は名前すら聞いたことがなかったのですが、原作もこれくらい軽いノリで読める作品なのでしょうか?

というのもそもそもこの映画、某事情により犯人が不在なんです。

危険な生物兵器「K-55」を開発したものの、その成果を「マッドサイエンティストが!」と糾弾されて研究所を追い出された葛原克也(戸次重幸)が、その腹いせに「3億円渡さないと、K-55をばらまくぞ!」と研究所を脅迫。

生物兵器を開発させていて、なおかつそれを国に報告もせずに研究所に保管してたなんてバレたら大変だと、研究所所長の東郷雅臣(柄本明)は自分の保身のため、主任研究員である栗林和幸(阿部寛)に責任をなすりつけ、事態の収拾を押し付けようとするわけです。

「わしは知らん! わしは知らん! わしはs」と延々連呼する所長に対し、「いっぱい人が死にますよ」と、大事なことだから2回言った阿部ちゃんの一連の流れはちょっと笑いを狙いに行きすぎだと思いましたが、ギャグのソフトさはさすが、NHKで「サラリーマンNEO」や「あまちゃん」を撮ってきた吉田照幸監督というところでしょうか。

ところが、犯人である葛原さんは、事件の最中に交通事故であっさり亡くなってしまい、「K-55」の場所は闇の中...

と思いきや、葛原さんの遺品の中に、生物兵器をコントロールしていると思しきテディベアが、どこかの雪山の中に置き去りになっている写真を発見。しかもそのテディベア、4日間で電池が切れてしまうので、それまでに見つけないとどのみち生物兵器は爆発してしまう...

なんとかそこが野沢温泉スキー場だということまでを突き止めた栗林さんは、所長の命令で生物兵器を探しに行くことになる...というのが物語の概要です。

ということで今回は、殺人事件が起きたりもしませんし、生物兵器の成分を解析して如何の斯うのという化学実験のような謎解きがあるわけでもありません。普通のおっさんが、普通にスキー場に危険すぎるテディベアを探しに行くという話です。

でも、原作が東野圭吾なので、そこそこドラマを挟み込んできます。

栗林さんの家は、愛する奥さんが亡くなって以来は父子家庭。息子の秀人くん(濱田龍臣くん、大きくなりましたよねえ。私もおっさんになるはずだわ)は中学生の複雑な反抗期真っ最中。家での会話は全然弾まないどころか、挨拶すら返してくれないくらいです。

そんな秀人くんは、スノボが大得意。せっかくの機会だし、秀人くんを家に置き去りにもできないし、事情の一部だけを説明した上で、一緒に来てもらうことになります。

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スキー場に着いてからの栗林さんは、やったこともないスキーに大苦戦。

CMでも散々やってましたが、「アァ!! アァアアア!!!」と叫びながらド下手なスキーでこける姿は、大画面で見ても普通に笑ってしまいます。カメラワークがそこだけ普通のホームビデオっぽい映像になってるからリアルなんですよ。初めてやるスキー/スノボって全然スピード出てないのと叫び続けてる人のギャップが面白いですよね。

その後、秀人くんには「好きに滑ってろ」なんて言ってしまってまた嫌われ、一人で滑走禁止エリアに行っては特製レーダーでテディベアを探し、その中で雪にズボッと埋まってしまったりと、とにかくシリアスな状況に置かれているとは思えないほどのゆるさ。こんなにカジュアルな気持ちで見られるサスペンスもなかなかないでしょうね。

けれど、ただおっちゃんがスキーをしながらテディベアを探すだけの話を見せられたって面白くありません。
雪山で栗林さんを追う、不審な男が一人。ワダハルオ(ムロツヨシ)と名乗るその男性は、栗林さんが雪に埋まる姿を眺めていたかと思ったら、今度はゲレンデにあるレストランで突然話しかけてきて一緒に食事を取ろうとしたりと怪しさ全開です。今はやりのムロツヨシさん、相変わらず気持ち悪い演技しますねえ(褒めてます)。

テディベアも見つからないまま時間は過ぎ、タイムリミットが近づいてきてしまいます。
そこで、スキー場のセキュリティをしている根津昇平(大倉忠義)と、その「友達以上恋人未満」な、スノボでオリンピックを目指すプロ選手・瀬利千晶(大島優子)ちゃんに、彼が探しているのは難病の子どもを治すためのワクチンだと嘘をついて協力を依頼することになります。

元AKB48の大島優子ちゃんは今回スノボでのアクションに自ら臨んだとどこかで読んだ気がしますが、だとしたら素直にすっごく上手でかっこよかったです。元々スポーツ万能なイメージでしたもんね。
彼女にはちゃんとスノボでのアクションを使った見せ場が用意されていて、そこでのカメラワークはリアルにスノボをしている人を追いかけたようなものになっていたのがよかったです。この映画の中で必見なシーンの一つですね。

そして、栗林さんの息子・秀人くんは地元の中学生たちと触れ合ううちに、地元に根付いた、人間関係の深い闇と触れ合っていくことになり、そこがまた事件をややこしくしていくわけです。

この映画、やっぱり東野圭吾なので、クライマックスシーンではそこそこいいことを言って、そこそこ泣かせてくれます。

ちょっとくだらない感じに進めてきた話の中に、栗林さんと秀人くんの親子関係がどうしてこじれてしまったのかの理由を盛り込み、事件を通して栗林さんがその原因に気づいていく...という流れは多くの人が納得できるでしょうし、
「映画を見るならそんなにシリアスで怖い話は観たくないけど、でもやっぱり泣かせてほしい!」という人にはぴったりの作品となっているのではないでしょうか。

果たして栗林さんはテディベアを見つけ、秀人くんとの関係にも活路を見出すことができるのか?
笑って泣ける、新感覚のサスペンスをぜひお楽しみください!



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Theme: 映画感想 - Genre: 映画

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  • 2016/12/07 (Wed) 20:53
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