ポッピンQ ネタバレあり感想 もう逃げない。

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オススメ度 ★★



あらすじ


もうすぐ中学校を卒業する小湊伊純(瀬戸麻沙美)は、自分の気持ちも知らないで、両親が地元を出て、東京で起業しようと計画していること、そして過去のある事件がきっかけとなって、鬱屈とした日々を過ごしていた。

そしてやってきた卒業式の日。どうしても出たくなかった伊純は、学校とは逆の方向の電車に乗り、今まできたことのない遠い街に来てしまう。

ところがそこで、後輩から「青春って、意外と短いんですよ」と言うメールをもらい、思い直して卒業式へ向かうことに。
ICカードを改札にタッチすると、突然辺りが光り出し、気がつけば不思議な世界に迷い込んでしまっていた。

そこにはかわいらしい見た目をした「ポッピン族」という民族が待っていた。
そのうちの一人・ポコン(田上真里奈)と名乗る男の子が言うには、彼らが住む「時の谷」では「キグルミ」という悪者たちのせいで、伊純たちが生きる世界の時間が崩壊させられてしまうかもしれないという危機に陥ってしまっているのだという。

世界を救うたった一つの方法は、同じく時の谷へ導かれた日岡蒼(井澤詩織)友立小夏(種崎敦美)大道あさひ(小澤亜李)と心を一つにし、「奇跡のダンス」を踊ることだ。

そして、ダンス経験者の都久井沙紀(黒沢ともよ)が現れるが、 彼女は過去の経験から、誰かと心を通わせることができない。

果たして伊純たちは、世界を救うことができるのか...

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感想


東映アニメーション60周年記念作品として、「オリジナル作品」として製作された今作「ポッピンQ」ですが、

なんだろう...どこかで見たような設定をギュウギュウに詰め込んだ結果、結局なんの話だったかよくわからない物語になっちゃった感のある、ちょっと悲しい映画になってしまっていました。

主人公・小湊伊純(瀬戸麻沙美)ちゃんは、現在中学3年生の女の子。地元が好きで、イケメンのおじいちゃんのように漁師になって暮らしたいと思っているのに、両親は東京に出て起業することを決意。私の気持ちなんて、全くわかってくれてないんだ...と思春期っぽい悩みを抱えています。

そんな彼女は、まるで世界の全部が敵みたいに感じられています。卒業したら東京に行かされるわけだし、学校の友だちともなんだか素直に付き合えない...うーん、まさに思春期!

だから卒業式には出ないことを決意し、学校とは逆方向の電車に乗って行っちゃうわけですね。仕事が嫌になったサラリーマンみたいだな。

今まで来たことのない駅に着いてから、携帯を見ると後輩から「知ってますか? 青春って、意外と短いんですよ」というメールが。それを見て一瞬で思いを翻した伊純ちゃんは、一瞬にして卒業式に出るために駅を出ることに。
しかしそこで、突然何かが光り出したっ!! ここ、ちゃんと見てなかったんですが、何かの欠片を拾ってたんですね。この辺り、今後登場してくる他の登場人物たちの話がちょろっとずつ出てきてたりとか、伊純ちゃんの話も忙しめに進んでいくので、細かい部分にあんまり目がいかないんですよね...ってここ、あんまり細かい部分ではないですけど。

光が消えた直後、伊純ちゃんが目をさますと、なんとそこは見慣れない世界。
そこはまるで着ぐるみを着たようなちっちゃくてかわいい動物・ポッピン族たちが暮らす「時の谷」という場所。

ポッピン族たちはいつもダンスの練習をしているんですが、これはダンスを踊ることによって、彼らが世界の時間を進めているということなんだとか。ここで「なんじゃそりゃ」って思っちゃいけませんよ。

ですが時の谷は、とある悪者の存在に悩まされていました。
「キグルミ」と呼ばれるそいつらは、ポッピン族を次々と掃除機で吸い取って...あれ、何が目的なんでしたっけ?

なんかもう、悪役の目的がイマイチ明確じゃないんですよね。長老さんのお話から、キグルミたちは時間を崩壊させようとしてるっていうことはわかったんですけど、ポッピンたちを集めるとなんで時が崩壊しちゃうんでしたっけ。踊れなくなっちゃうから?

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そして伊純ちゃんは、同じく時の谷へ連れてこられていた日岡蒼(井澤詩織)友立小夏(種崎敦美)大道あさひ(小澤亜李)という3人の女子中学生たちと一緒に、「奇跡のダンス」を踊ることができれば世界を救うことができるということが明らかになります。

あ、「なんじゃそりゃ」はまだとっといてくださいね。

伊純ちゃんの「同位体」だと名乗るポコン(田上真里奈)たちの導きと厳しいレッスンによって、なんとかダンスを形にしていこうとする伊純ちゃんたち。
けれどダンス初心者、性格もバラバラ、それぞれ私生活での悩みを抱えて精神が不安定になってしまっている彼女たちは、なかなか心を一つにしてダンスを踊ることができずにいます。

そんな時、伊純ちゃんはレノ(内山昂輝)という謎の男の子の導きによって、時のパワーに満ちた洞穴へと案内されます。

そこで明らかになったのは...

なんと、今まで両親のことや地元を離れることで悩んでいたのかと思いきや、実は伊純ちゃんの一番の悩みは、陸上部のレースで、同じ学校のライバルに負けてしまい、そのライバルに「怪我してたから負けたんや!」とひどい言いがかりをつけてしまったということだったんです!

はい、みなさん用意は良いですか? せーの、

なんじゃそりゃあ!!!

これまでと話が全然変わっちゃったじゃないですか。もうなんだったんだこの話。

ということでここからは、伊純ちゃんがレースで負けちゃったことへの公開から、レノの「ほかの人たちが持っている石を持って来れば、このレースをやり直させてあげるよ」という誘いへの葛藤や、正々堂々と戦って負けたレースに、ひどい嘘をついて相手を傷つけてしまったということをどう克服していくか、という話にシフトしていきます。

そして、「ラブライブ!!」よろしくアイドルソングっぽいポップソングに乗せてダンスを踊れば世界を救えるという、ちょっと平和っぽい話だったのに、途中からは主人公4人(+1人)がなんと魔法を使えるようになり、ダンス関係なく魔法少女ものらしいバトルを展開したり、

挙げ句の果てにはラスト、それまで「勇気のダンス」を踊るのにみんなで長い時間をかけて頑張ってきたというのに、突然初めて聴いた「奇跡のダンス」をみんなでバッチリ完璧に踊るよ★っていう驚きの超展開があったりとか、もう話に感動するよりも許容できないツッコミどころが続きすぎて、最後の方はだんだん疲れてきちゃうんですよね。

話そのものだったり、キャラの可愛さは小さい子どもを連れた家族で観にこられるような優しいものなんですが、それにしては女の子たちの造形とか、エンドロール後のおまけ映像とかは完全に二次元の女子に恋する大きいお友達に向けられたものになってたり、とにかく誰に向けて製作された映画なのかが最後まで定まっていなかった感を強く感じさせられちゃったのが辛かったですね。ていうかラストのアレ、マジで誰得なんだ。声優さん好きな人とか?

そしてエンドロール後、さらに衝撃の事実が明らかになります。
なんとこの映画、シリーズの序章であり、主人公たちが高校生になったところから真の物語が始まる...つまりこの映画は、2時間かけた盛大なる番宣だっということなんですね! ふざけんなああああ!!! それまでは「ちょっと退屈な映画」くらいの感想だったのに、エンドロール後にここまで怒りを掻き立ててくる作品も珍しいかもしれませんね。

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Theme: 映画感想 - Genre: 映画

Comment

  • 2017/01/10 (Tue) 17:33
    にとり #X.Av9vec - URL
    No title

    いやぁ、ラスト衝撃すぎましたね。

    ただ擁護するわけではないのですが、彼女の悩みが「走ること」だというのは
    ・冒頭からタイムにこだわってる
    ・部活の後輩の伊純に対する陰口
    ・唯一の味方(?)の後輩ちゃんとのやりとり
    ・登場人物全員がコミュ障
    等から地元にこだわりがあるわけではない、かつライバルに負けたことに関係する事案というのは察することが出来ます(特に陰口のくだり)

    いや、本作のカオスさはそこではないんですけどね…
    あれは一体何だったんだ…

  • 2017/01/13 (Fri) 15:44
    UC #- - URL
    Re: No title

    にとりさん、コメント返信遅くなってすみません!

    うぉう、私、そういう細かいとこに全然目がいってませんでしたね。ちゃんと観られてもいないのに、変なことばかり言っててすみません...

    いろいろごちゃまぜな映画でしたね。闇鍋的な。

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