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ラ・ラ・ランド (La La Land) ネタバレあり感想 夢を、見ていた。

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※ラストのネタバレをしています。

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オススメ度 ★★★★★



あらすじ


ハリウッドのカフェでアルバイトをしながら女優を目指すミア(エマ・ストーン)は、精力的にオーディションに参加しながらも落ち続ける日々。

ある日、ルームメイトで同じく女優を目指す友人たちに誘われていったパーティの帰り、ピアノの音色に導かれるようにとあるジャズバーに入る。

そこでピアニストのセバスチャン(ライアン・ゴズリング)の演奏を聴き、演奏を褒めるために声を掛けるも無視されてしまう。

セバスチャンは売れないジャズピアニスト。ジャズの歴史を尊び、本物のジャズを演奏するために自身のジャズバーを持つことを夢としているが、自分を認めてくれる雇い主に出会えず、資金集めに苦労していた。

ある日、ミアは別のパーティ会場でプールサイドで不機嫌そうに1980年代のポップスを演奏をするセバスチャンと再会。
二人は瞬く間に恋に落ちていくが...

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感想


YouTubeなどの動画投稿サイトが全盛の今、若い人たちにとって音楽+映像の組み合わせを眺めている限界なんて、言ってもミュージックビデオの平均4分間くらいなのかなあとも思うんですが、

そんなみなさんにこそ観てほしい、そして知ってほしい。2時間続くミュージカル映画の楽しさというものを!
その入門編として、自信を持ってお勧めしたい映画ができました。

はい、もう私ごときが説明するまでもない大傑作。「セッション」でもその実力を見せつけた、弱冠32歳の監督デミアン・チャゼル監督による最新作
「ラ・ラ・ランド」
でございます。

カメラワークの動きやキャストのダンスの躍動感から、普通のミュージカル映画よりももっと舞台のミュージカルに近い感覚で楽しめるのに、しかし映画ならではのカットの使い方などを上手く活かして、映画館の大画面で観てこそ楽しめる要素も満載と、まさに魔法のような映画なんです。

そしてもちろん見逃せないのが、ライアン・ゴズリングと、今作の演技からオスカーで主演女優賞を受賞したエマ・ストーンが見せるチャーミングなカップルの燃えるようなラブロマンス。

売れないジャズピアニストとオーディションに落ち続けの売れない女優の卵が、夢の街ハリウッドでそれぞれの夢を叶えるためにもがき続ける姿は驚くほどスタイリッシュでありつつ、ほろ苦さも感じさせるオトナの恋愛に身を焦がす姿が魅力的。

2人のハッピーエンディングを願わずにはいられないほど魅力的なカップルですが、そこはデミアン・チャゼル監督。32歳にして人生の全てを悟ってしまってるのではないかと思うほど、生きることが一筋縄ではいかないことが完璧に描かれているのです...

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主人公であるミア(エマ・ストーン)セバスチャン(ライアン・ゴズリング)の出会いは最悪で、でも見ている私たちにとっては最高なものでした。

太陽が照りつける道路のど真ん中、渋滞でまったく動かなくなった車の中で汗を流しながら気分はイライラ。
しかし突然、みんなが車を飛び出して歌い踊り、これが夢の街ハリウッドに生きるということの一部だよ!と声高らかに"Another Day of Sun"をパフォーマンスする様子は、まさに映画の本場に遊びに来てしまったような至福感を味あわせてくれることでしょう。

そんな渋滞の中、今日も次のオーディションに向けてセリフの練習をしていたミアは、渋滞が少し動き出したことにも気付かず夢中。
その後ろの車に乗っていたセバスチャンはイラついて、クラクションを鳴らしてから走り去っていき、それに対してミアは中指を突き立てて見せるという。いいですねえ。アメリカンですねえ。

なんて失礼な人なのだろうと思いながら、バイト先であるワーナースタジオ内のカフェへ向かったミアは、有名な映画女優が優雅にコーヒーを買いに来る姿を目の当たりにし、いつか私も...と、ハリウッドに夢見るその他大勢の女の子と同じように夢物語を願っています。

でも彼女のオーディションの結果はいつも散々。審査員はスマホで何やらメールを打ちながら、自分の姿を見てすらいなかったり、取引先からの電話を取るために早めにオーディションを終わらせられてしまったりと、もはや土俵にすら上がらせてもらえないような感覚ばかりを味あわせられてしまっていたのです。

そんな日常から解放され、もしかしたら自分を夢のステージへ押し上げてくれるかもしれないパワーを持った男性を見つけられるかも? というルームメイト達からの誘いを受けて出かけたパーティでのミアの葛藤がまた胸に刺さるものがあります。

予告編でも取り上げられている楽曲"Someone In the Crowd"の途中、ハリウッドでの夢に酔いしれる人々の中、一人その喧騒の中に「自分が本当に探しているのは『人ごみの中の誰か』なの? / きっとどこかに、自分がなりたい人になれる場所があるはず」と鏡に問いかける姿には、今の自分にどこか息苦しさを感じつつ、でも自分がいるべき場所がどこなのかを明確には見つけられていない多くの人々からたくさんの共感を得ていることでしょう。

パーティが終わり、車がレッカーされていることに気づいてもう踏んだり蹴ったりだわとと思いながら夜の街を歩いていたミアは、とあるバーから流れるピアノの音色に誘われて中に入ります。

そこでピアノを弾いていたのが、セバスチャンというわけですね。

セバスチャンは売れないジャズピアニスト。
自分の愛するジャズがだんだんと大衆に迎合したり、伝統を重んじなくなってきている現状を嘆きつつ、将来は自分のジャズバーを経営し、ピュアなジャズだけを演奏できる場所を作りたいと夢見ている中年男性です。

その夢を叶えるため、いや、生きていくためには、自分の嫌な仕事だって引き受けなければいけません。
敬愛するミュージシャンがかつて演奏した場所を小洒落たバーに改装し、自分に「ジングルベル」だのカジュアルで聞き流すのに最適なBGMだけを演奏させるマスター(J.K. シモンズは相変わらずプライスレスな魅力に溢れてますねえ)の言うことを聞いておとなしく演奏する... つもりでしたが、音楽に身をまかせるうちに、自分の弾きたい音楽を弾かずにはいられない衝動に駆られ、自然と体が動いてしまう。

そんな情熱的な演奏を聴いたミアは、思わず夢中になって聞き惚れてしまったのです。

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その後、夏に行った別のパーティで2人はまた再開。安っぽいコピーバンドでA-haの音楽を嫌そうに弾かされていたセブをミアはからかい、それに対して「シリアスなミュージシャンに対してあの振る舞いはないだろう」と怒るセブ。

セブはこう言った嫌な仕事も、いずれ自分の夢を叶えるために仕方なく引き受けてやっていることだと、まだ反抗的で野心的な精神を持っていたのです。
対してミアも、女優になるためにオーディションを受け続け、夢を叶えるための努力を怠らない、行動力のある女性。

2人はたちまち、まさに「落ちる」という言葉がぴったりなほど瞬く間に熱い恋に落ちていく2人。
しばらく経って同棲を開始した彼らは、お互いに刺激を受けあって、今までの暮らしに変化を迎えていきます。

ミアはセブの助言に従い、オーディションに落ち続ける日々を脱して、自らが脚本を書いた自費公演を行うための準備を始め、そしてセブは...

ミアが両親に、セブと付き合い始めたことの報告をしている電話の声が、図らずも聞こえてきてしまったのですね。
「彼は将来、自分のジャズバーを始めようとしているの。 今は安定した仕事はないけれど... でもきっと貯金だってしているはずよ! 彼ならきっと大丈夫!」という内容だったのです。

それを聞いたセブは、やはり安定した仕事に就かなければという、一種の強迫観念のようにものに取り憑かれてしまいます。旧友で、ジャズを現代風に、ポップにアレンジした"The Messengers"というバンドをやっているキース(まさかのジョン・レジェンド!!)のバンドに加入、気が進まないまま、自分が嫌いだと言っていた「ピュアではない」ジャズを演奏することを生業とすることとなります。

瞬く間に成功を収めた"The Messengers"でしたが、それに伴ってセブとミアは会えない日々が続いてしまいます。
その姿を見たミアは、セブに「このバンドはいつまで続けるの?」と問いかけます。それに対してセブは、「このツアーが終わったら、また次のアルバムを作って、それを引っさげてのツアーが始まるから終わりはない」と答えます。

でもミアは納得ができません。だってセブがこのバンドを始めた理由は、自分のジャズバーを開く資金を集めるためだったはずで、そもそも「あなたは、今やってる音楽が好きなの?」

セブは、「君がバンドに入ることを望んだんだろ! それに今、やっとみんなから好かれる音楽をできていて、安定した職業にも就けて...」と言いますが、もともとセブは、大衆に受けるよりも、自分の愛する音楽だけをやりたいからこそ自分のジャズバーを持ちたいと願ったはず。これでは、本末転倒になってしまっているのです。

同監督の前作「セッション」では、ドラマーとして真に実力をつけるため、主人公は自分から好きになって告白した女の子に「ドラムに集中したいから別れよう」と言ったり、だんだんと目から優しさや余裕が消えていったりとか、「自分の夢を叶えるためには人間らしさをどれだけ犠牲にしなければいけないのか」をリアルに描いていましたが、

今作では同じテーマをもっと大人な視点から描いており、「大人になるためには夢を妥協して生きていかなければいけないのか、また、夢を叶えるために払わなければいけない代償とは」をハリウッドの華やかさの中に隠しきれない切なさがより強調されていると思います。

それが顕著に表れているのが、おそらく多くの方が涙したであろうラスト約10分間ですね。
お互いの夢を叶え、有名な映画女優になったミアと、憧れの場所にジャズバーを開いたセブ。

でも、今ミアの隣にいるのは、セブではない別の男性。
幸せな家庭を築き、かわいい娘を授かったミアと、愛する音楽を追求する仲間に囲まれているセブ。

確かにそれぞれの幸せを掴んだはずなのに、セブのバーで偶然の再会を果たした彼らの眼の前には、「もしあの時こうしていれば、今も一緒に入られたかもしれない」という、「こうなっていたかもしれない、そして、こうなっていて欲しかった」もう一つの未来。

5年前、数々の衝突を乗り越えて、「これからもずっと愛している」と誓った2人だったのに、それでも夢を叶えるため、いつの日にか別々の道を歩き始めなければいけない時がやってきてしまったのですね。

きっと大人になれば誰にでも訪れる、「あの時こうしていれば」という甘く切ない後悔。でも、それも含めて人生は楽しくて、「この人とずっと一緒にいられたら」が美しい思い出に変わってしまう、そんな悲しみがあってこそ人生が輝くんだと教えてくれる作品です。

映画館を出た後も、この映画のことを考えずにはいられない。思わず空を見上げて物思いにふけったり、もう一度、諦めた夢に向かって行動してみようかな、なんて希望をもたせてくれる、本当に魔法のような映画です。

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Theme: 映画感想 - Genre: 映画

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2017/07/22 (Sat) 23:39

24日のことですが、映画館「ラ・ラ・ランド」を鑑賞しました。 オーディションに落ちて意気消沈していた女優志望のミアはピアノの音色に誘われて入ったジャズバーでピアニストのセバスチャンと最悪な出会いをする そして後日 ミアはパーティ会場のプールサイドで不機嫌そ...

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