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シング (Sing) ネタバレあまりなし感想   

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オススメ度 ★★★



あらすじ


とある劇場を運営するコアラのバスター・ムーン(マシュー・マコノヒー)だが、取り扱う演目はどれも時代遅れで観客に見向きもされず、借金まみれで今や差し押さえらる寸前の状態だ。

このままでは、父が自分のためにしてくれたすべての努力を水の泡にしてしまう...
以前は活気のあった劇場に輝きを取り戻すべく、歌唱コンテストをプロデュースしようと考える。賞金は現在劇場にある全財産、$1,000に設定する予定だった。

しかし、秘書のミス・クローリー(ガース・ジェニングス)の間違いで、賞金が$100,000に設定されてしまい、その情報が街中に知らされてしまう。

高額すぎる賞金に街じゅうは大騒ぎ。オーディションにはたくさんの動物たちが訪れた。

償金額の間違いに気づいていないムーンは大喜び。果たしてこの計画は、劇場の救世主となるのだろうか...

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感想


映画と音楽はこれ以上ないくらい密な関係にあるとは思いますが、最近は特に、ディズニー以外でも半ミュージカルなアニメ映画が増えてきたなあと思います。

例えば、アメリカで大ヒットした「トロールズ」は歌って踊れる小さな民族たちが、物語の内容に添ったポップソングを、センスのよろしいマッシュアップなども交えて歌いながら物語が進行していくという、それこそまさにミュージカル風な映画でしたが、

ユニバーサルが送る今作「シング」はそのタイトル通り、ミュージカル調というよりは、「歌うこと」を物語の軸として、個性的な登場人物たちの人生がちょっとだけポジティブに変わっていく様子を描いた物語となっています。

直球なタイトルの映画の主人公なんだから、さぞかし歌がうまくて、「実は彼こそが天使の歌声を持ったシンガーでした!」なーんて人物像を想像しちゃいますが、実は今作の主人公本人はシンガーさんではありません。

バスター・ムーン(マシュー・マコノヒー)は、ロサンゼルスによく似た街で劇場を営むコアラ。お父さんが洗車の仕事で頑張って稼いでくれたお金で運営している劇場で、子供の頃に自分が感動したようなショーをたくさん上演し、街のみんなを楽しませたいと願っていました。

しかし現実はそううまくいかず。彼の劇場で上演する演目はどれも時代遅れと言われ、誰にも観てもらえずいつも赤字。今や借金まみれ、毎日銀行からは取り立ての電話が鳴り響き、劇場自体も差し押さえられる寸前の状態です。

そんな時、彼が思いついたのが歌のコンテスト! そのためには、「潰れかけの劇場のスターになれます!」だけでは応募する人もいないでしょうね。ということで(ではないですが)、優勝者への賞金を設定することになりました。

この企画に賭けているムーン氏は、劇場に残された全額を賞金として提示することを決めました。
その額なんと!! ... $1,000!!!

じ、じゅうまんえん....
たくさんの時間を取られることとなるコンテスト。しかも「アメリカン・アイドル」どころか「ザ・ボイス」すら古いと言われつつある現在、今さら歌のコンテストに参加する人なんているかどうか...

しかしそこは心配無用。かなりのおばあちゃんながら現役で秘書をやっているミス・クローリー(ガース・ジェニングス)の入力ミスで、なんとチラシに書かれた償金額は$100,000(1,000万円くらい)に膨れ上がってしまい、しかもそのチラシは風に流され、ムーンさんの目に触れることのないまま街じゅうにばらまかれてしまったのでした。

それを見た街の住民たちは大騒ぎです。
何せ賞金は1,000万円。今の人生に不満があったとしても1,000万円あれば何かを変えることはできるかもしれない。夢に近づくことができるかもしれないと、期待したくもなりますよね。

それを見た人たち、いや、動物たちもこの映画の主人公。

25匹の子どもたち、そして既に会話も形骸化、自分の顔すら見てくれなくなった夫のお世話と家事に追われ、大好きな歌に没頭する時間も取れないブタの主婦・ロジータ(リース・ウィザースプーン)

ギャングの家に生まれ、大好きな父親の跡を継ぐことが決められているものの、本人の性格は温厚で、将来は歌手になりたいという夢を胸の奥に秘めて生きているゴリラの少年・ジョニー(「キングスマン」のタロン・エガートン!)

彼氏と一緒にデュオを組んでロックをやっているものの、彼の主張が強く、本当に自分がやりたい音楽を好きに出来ていないヤマアラシのティーンエイジャー・アッシュ(スカーレット・ヨハンソン)

努力の結果、有名な音楽院を出たものの、なかなか有名になれずにいる、自己顕示欲に溢れたネズミのマイク(セス・マクファーレン)

そして、歌が大好きで家族からも素晴らしい歌声を持っていると言われて育ちながらも、恥ずかしがり屋で自分に自信も持てず、人前で歌うことになかなか積極的になれないゾウの少女・ミーナ(トリー・ケリーは「アメリカン・アイドル」も「ザ・ボイス」もいいところまで行って、アルバムデビューも果たしているシンガーさんです)

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今作は彼らがコンテストを通じて精神的に一歩成長し、観客である私たちにも夢を手にする勇気を与えてくれる、そんな作品となっているのですが...

なんでしょう、いかんせん話がぶっ飛びすぎてるのかな?

ムーンさんは劇場を運営するお金もないのに、近隣の建物から電気も水も盗んで、しまいには親友のおばあちゃんに「賞金を出してくれ」とせびりに行ったりとか、

ていうかそもそも、このオーデョンの目的は歌の「コンテスト」を開催するためって思いっきり言ってたのに、なぜか途中から参加者同士でコンビを組んだりほとんどショーになってたりとか? 確かにOne Directionなんかも元々はソロだった人たちを「Youたちグループになるなら出してあげるよ」って条件でX-Factor準優勝まで行ったりもしたので、裏側ってそんなもんなのかもしれませんが。

極め付けはネタバレになるので詳細は伏せますが、マイクが連れてくることになってしまったギャングたちによって、劇場が... っていうところはあまりにぶっ飛びすぎてて、「ムーンさんの劇場が...」という悲しみがこみ上げてくるのではなく、「なんじゃいこの話」と思わず笑いの方がこみ上げてきてしまったりとか。

家族で観る映画だし、もっとシリアスにしないととかそういうことを言うつもりは全くないのですが、せっかく登場人物たちのシチュエーション自体はどれも身近に感じられるものばかりなのに、色々と設定そのものが飛びすぎててその良さがどんどん吹っ飛んで行ってしまっているような。

あとは、せっかく豪華キャストの歌が聴けることが大きな魅力の映画なのに、肝心の歌をフル尺でしっかり聞くことができるのがラスト付近だけというのは不満が残る点ですね。「有名曲を60曲以上も入れました!」というのを売りの一つにしていますが、まあ大部分の曲が5秒くらいしか歌われないですけどね、という注釈付きになってしまうのが残念です。

しかし、上に挙げた登場人物たちは、コンテスト本戦に参加するためのオーディションをくぐり抜けることができた実力者たちということで、超豪華キャストさん達はみんながみんな歌もうまい! 当然演技もうまい!
選曲も、洋楽好きならイントロや曲の一部を聞いただけでもパッとどの曲かわかるくらいの有名曲がずらりと並んでいて、彼らの歌を聴いているのは純粋に楽しかったのは間違いありません。

けれど、もうこれを言ってしまっては元も子もないのですが、こういう映画を観ていていつも思うことが一つ。日本において、こういう映画で「あっ、この曲!」と楽しくなって、一緒に歌いたくなってしまうほど洋楽に詳しい人そのものが少ないのに、公開したって受けないんでは? なんて思ってしまったり。

それを解消する一つの手段としてか、なんと今作の吹替版では、世界で唯一「歌の吹替」までが許されているんですね。素晴らしい! どれも内容に添った日本の歌に帰れば、もっと日本で公開するオリジナリティと意味も生まれるのでは? なんて思い、映画は言語で観たいというこだわりを持っているので吹替版は友人の付き合い以外でほぼ全く観たことのない私も今作ばかりは吹替版も観てみようかなあ...と思ったのもつかの間。

吹替版の予告編を観て、私は重大な勘違いをしていたことに気づきます。
吹替版での「歌の吹替」というのが、曲自体を日本の歌に変えるという意味ではなく、「英語の歌を日本語に直訳する」という意味だったのです!!! ナンテコッタイ!! ... ってそんなアホな勘違いするのは、きっと私だけですね。

その予告編において、ウサギの三姉妹がNicki Minajの"Anaconda"という曲を歌いながらトゥワークするという、子ども向けの映画でこれはアリなのか、と問いただしたくなるシーンがあるのですが、
そこで原曲の"Oh My God / Look at her butt"という歌詞を「おー、しー、りー / 見て、ちょー、やばーい」という奇跡の直訳をしているのを目撃し、あまりの衝撃にその日食べたものを全て戻しそうになったため、吹替版を観るのは断念してしまいました。確かにそういう歌詞なんだけど! そうなんだけど!

食わず嫌いはどんなものにおいても、新しいものを経験する機会を失うもったいないものだと思っているので、DVDが出たら家で悶え苦しむことを覚悟して観てみようと思っています。

吹替版も非常に豪華なキャストが歌に挑戦しているようなので、これを観て気になった曲の原曲を英語で聴いてみるなど、洋楽を好きになるきっかけになる面白い試みだと思いますので、気になるけれど、英語の歌を聴くのはちょっと... という方は、吹替版を見に行ってみるのも面白いかもしれませんね。

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Theme: 映画感想 - Genre: 映画

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