IT/イット “それ”が見えたら、終わり。 (IT) ネタバレ少なめ感想

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オススメ度 ★★★★



あらすじ



アメリカのとある田舎町。

とある大雨の日、病気がちな少年ビル(ジェイデン・リーバハー)は愛する弟ジョージーのために、手作りの小さな船をプレゼントした。

ジョージーは大喜びし、家のそばで船を出港させる。
ところが水の流れは予想以上に早い。船は下水道に落ちてしまった。
困り果てるジョージーの前に、下水道の中から不気味な影が現れ、声をかけてきた。

その姿は、サーカスにいるようなピエロ。しかしその笑顔は明らかに異様な雰囲気を漂わせていた。
そして、ジョージーは行方不明に...

その事件後、ビルはなんとかしてジョージーを探す手段を考えていた。
しかしそんな折、彼の友人たちの周りでも不可解で恐ろしい現象が起こり始める。

彼らの見たものは全て異なるものだったが、一つだけ共通するものがあった。
彼らの目の前には必ず、ピエロが現れるのだ...

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感想



いやあ、今話題(12/29時点ではかなり出遅れてる)の「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」を観てきたんですけど、

2時間のあいだ目と耳を塞ぐために、1,800円払ったようなものでしたよ。

え、自分で観ることを選択しておきながら文句言うなよって? 第一、映画観に行ってずっと目も耳も塞いでるってどんだけ失礼なやつなんだよって?

いやいや、これは完全なる褒め言葉ですよ。だって、ホラー映画がそもそも苦手な私ですら、ここまで終始ビビりっぱなしだった映画は久しぶりだったんですもん。

泣く子も黙るホラー小説の巨匠スティーブン・キングによる1986年の小説を映画化した今作、日本でもかなり話題になりましたね。シンプルに恐ろしく、ホラー映画らしい驚きに溢れていて、なおかつ名作「スタンド・バイ・ミー」に通じていると言えそうな要素もあったりと、映画館に足を運んでこそ楽しめる要素が盛りだくさんな作品となっております。

主人公ビルとその友人たちは、自分たちを襲うピエロ「ペニー・ワイズ」の怪異に立ち向かっていくことになるわけですが、彼らはみんないじめられっ子。自分たちのことを「負け犬クラブ」と呼ぶ彼らは、家庭でも親との間にそれぞれ無視できない問題を抱えていたのです。

教会の息子として生まれたものの、なかなかうまく役目を果たすことができず父親から認めてもらえない、
あまりにも過保護すぎる母親からの束縛に耐えることを余儀なくされている、
父親から性的暴力を受けつつも、誰にも相談することができないなど、現代社会においても決して少なくない数の子どもたちが苦しんでいる問題に悩まされている子どもたち。

そんな彼らの前にばかり「それ」が現れる姿を見て、なんでわざわざ彼らを襲うんだよ! もっといじめっ子とか悪い奴らを襲っとけよ! いや、そういう問題でもないけど! ...なーんて複雑な気持ちになったのは私だけではないはず。

でもラストまで見ると、なぜ「それ」が執拗に狙ったのが彼らだったのか、明言されているわけではないけれどしっかりと伝わってくる描き方をしているのはさすがだなあと感じました。

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ホラー映画としての驚かし方もまた怖かったですね。

今回の敵である「それ」が普通のオバケみたく完全に正体不明、何も感情表現をしてこずただただおそいかかってくるだけではなく、めっちゃ普通に話しかけてくる!
ていうかペニー・ワイズ以外の怪異さんたちも普通に話しかけてくる! ヒィィ!!

「音」での驚かし方もすごいです。

ものっすごい冒頭の方から突然の大きい音で驚かしてくるシーンがあるんですけど、「来るぞ来るぞ〜」っていう心の準備が全くできていないタイミングで来たりするシーンが多いもので、ラスト付近のシーンでは「ハァァン♂」っていう謎の声が出ちゃいましたよ。近くの席の人、さぞ気持ち悪かっただろうなあ。

こういうホラー、しかもサイコスリラーとかじゃなくオバケの類の敵が普通の実体っていうのはなかなか珍しい設定だったのではないでしょうか。
そのおかげか、ラストの展開はなかなかにスリリング。もはやヒーローものを観てるような感覚すら味わえるほどです。

最後のバトルが熱いのは、主人公たちが自らの問題と向き合い、自らにとっての恐怖と戦う覚悟を決めること≒ピエロを倒すことという構図で物語が進んでいくことにも起因しているように思えます。
おそらくですが、ペニー・ワイズは子どもたちから見た大人の姿のメタファーだったのではないでしょうか。

しかし何より、純粋に「怖い」ホラー映画として観にいっても大満足の映画かと思います。
もし可能ならば、怖いシーンの間に腕にしがみついて顔を押し付けられる誰かと見にいくのが正解かと思います。
私は一人だったので、永遠に一人で目を耳を塞いだり、服に顔を埋めて隠れたりしかできませんでしたけど。一人だったので。

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Theme: 映画感想 - Genre: Movie

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