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トゥモローランド (Tomorrowland) 感想

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オススメ度: ★☆

あらすじ:

時は1964年。フランク少年(トーマス・ロビンソン)は世界中から新技術が集まるニューヨーク万博に,自身の力を認めてもらおうと,自身の開発したジェットパックを持ち込む。
しかしそれを見たレセプションのデイヴィッド・ニックス(ヒュー・ローリー)は全く関心を示さず,彼を追い返してしまう。

そのやりとりを見ていた謎の少女・アテナ(ラフィー・キャシディ)はフランクに何かを見出し,彼に"T"のマークが描かれたピンバッジを渡す。
アテナはフランクに,そのバッジを持って万博内の「イッツ・ア・スモール・ワールド」というアトラクションへ一緒についてくるように誘う。

アトラクションに乗り込んだフランクは謎の場所へ辿り着く。そこは,ロボット技術や高度な交通機関などが発達した未来都市「トゥモローランド」と呼ばれる場所だった...

Tomorrowland-Movie-Review.jpg

どうした,ブラッド・バード!

「Mr. インクレディブル」や「ミッション:インポッシブル / ゴースト・プロトコル」で知られる鬼才ブラッド・バード監督の最新作は,全てにおいて中途半端さが目立つ,とにかく説明不足な作品となってしまいました。

まず何と言っても最大の不満点は,「トゥモローランド全然出てこねー!!」ということ。これに尽きます。

タイトルにデカデカと「トゥモローランド」と掲げているんだから,未来都市トゥモローランドの中を駆け巡ってその凄さを存分に見せつけてくれるものだと思うじゃないですか?
しかし,そんな描写は上映時間2時間20分という長尺の中でたったの2・3分程度。
だから「トゥモローランドは何でも叶う夢の場所」という設定に説得力も信憑性も全然生まれてこないんですよね。

その代わりとして描かれるのは,ヒューストンのよく分からない雑貨屋さんや,森の中にある小さな家屋で突然始まる銃撃戦。そしてラストバトルでようやくトゥモローランドに戻ってきたと思いきや,その舞台はなんとただの殺風景なビルの中。
壮大な舞台設定を売りにしておきながら,それを全く生かせていないストーリー展開には思わず閉口してしまいました。

そう,この映画は2時間20分というかなりの長尺。
それにもかかわらず,登場人物たちや設定に関するバックグラウンドの描写がまあ少ないこと少ないこと。まあそれがブラッド・バード監督のもともとの手法っていえばそうなんですが,今作では広げすぎた設定や伏線を全然拾い切れていなかった印象です。

それは言い換えると,「ご想像にお任せします」な描写が多すぎた,ということ。
例えばジョージ・クルーニー演じるフランクと謎の少女・アテナの間の確執はどんな経緯で発展していったのか,
そして第二の主人公であるケイシー(ブリット・ロバートソン)が必死になって守ろうとしていたものはなんだったのかとか一つ一つ挙げていくときりがないのですが,
物語の核となるべき部分の描写を曖昧なままに通り過ぎて行っているので,物語の本質が全然見えてきません。

メディアによるプロパガンダによって扇動されるままに世界は破滅へ向かっている。だからこそ夢と想像力を持ち続けよう,という普遍的なメッセージを現代社会への警鐘とともに効果的に入れてきたところはさすがと思いましたが,しかしそれも話のバックグランドの描写が適当なので,唐突に,しかも無理やりにねじ込んできた感が否めません。

「夢と想像力のある人しか入れない」という設定のトゥモローランドですが,
それと同じようにこの映画自体も,物語の空白を自分の想像力で埋める力と,少ないヒントから物語の本質を見極める理解力のある人のみが楽しめるというかなりハードな挑戦状を叩きつけているのかも。

でも,家族向けのエンタメ作品にそれはいかがなものなんですかね??

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Theme: 映画感想 - Genre: 映画

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