名探偵コナン 業火の向日葵 感想

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オススメ度: ★★★

あらすじ:

ここはアメリカ・ニューヨーク。
そのとある場所で,以前日本で焼失したと言われていたが,近年発見され本物であるとの鑑定がなされたゴッホの名画「ひまわり」のオークションが開催されていた。

数百万ドルから千万ドルを超え,ついには1億ドルを超えるなどオークションが白熱していく中,なんと3億ドルを出して一瞬のうちにオークションを終了させる強者が現れる。
その強者とは,日本の代表する鈴木財閥の当主・鈴木次郎吉(富田耕生)だ。

彼の目的は,世界中に散らばった7つの「ひまわり」を全て収集し,「日本に憧れたひまわり展」を開くことだった。
孫娘の園子(松井菜桜子)と共に記者会見を開き,展覧会の開催を発表したその会場に,あの怪盗キッド(山口勝平)が現れる。
いったい彼の目的は...

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おなじみ名探偵コナンの劇場版第19作目。

"ATARU"や「麒麟の翼」など一風変わったミステリー作品で知られる櫻井武晴が「絶海の探偵」ぶりに脚本を務めた今作は,コナンくんと怪盗キッドの対決にフォーカスした,ミステリー要素は控えめのパニック・アクションムービーに仕上がっています。

とにかく最初からド派手なアクションの連続。
飛行機爆発からの羽田空港緊急着陸に始まり,カイトで空を飛び回るキッドとの追いかけっこ,さらには崩れゆく建造物の中からの脱出劇など盛りだくさんです。
いつも以上に次から次へと起こる事件と合わさって,テンポの良さはシリーズ屈指かも。

今回のキッドの行動理由となるバックストーリーも踏み込み過ぎず,物語のスパイス程度にとどめられていたところは,個人的にはむしろグッド。

ただしその分,推理ものとしての側面はかなり薄め。
真犯人の犯行動機やバックグラウンドが映画の大筋のストーリーと驚くほど関係の薄いものだったりするのはいつも通りといえばそうなんですが,それにしても犯人の犯行動機がたったの7秒程度で説明できてしまうものだったというのは賛否分かれそうな。

このように,推理ものとしての謎解き要素やユーマンドラマ的要素を抑えてファミリー向けのエンタメものとしての方向に大きく振り切ったこの思い切りの良さを好ましいと取るか,深みが足りないと取るかによって今作への評価は大きく変わってくるのだと思います。
特にシリーズ始まって以来ずっとコナンくんの活躍を追いかけてきた大人のファンからすると,物足りないと感じてしまう部分が大きいのかもしれませんね。

私個人としてはファミリーで観るにはピッタリのエキサイティングなエンタメ作品に仕上がっていて好ましいと思うのですが...ただ!

ただ一点だけ,激しく文句を言いたいところが...

あんまり書いてしまうとネタバレになってしまうので詳しくは言えませんが,今作には某有名女優さんが声優として参加しています。
近年のアニメ作品は人気の芸人さんだったり俳優さんを呼びものとして参加させるのが定番になっているのでそのこと自体には不満はありません。
しかしこの作品ではその女優さんが演じているキャラクターはあまり目立つようなキャラクターではなく,ビックリするくらいセリフも少ない。
何の前情報も持たずに観に行った私は「なんでこんな目立たない役にわざわざ女優さん起用したんだろ?」と最初は不思議に思ってしまいました。

しかしクライマックスのシーンでコナンくんが「裏切り者は俺たちの中にいる!」とか言いだした瞬間に,「ああ,そういうことかよ...」とげんなり。
まあ,つまりはそういうことです。

だって,まさか声優さんが最大のネタバレになっているなんて,普通の映画ファンなら誰も思わないじゃないですか?
客寄せ用の俳優さんって,ここまで無理やりにでも呼ばないといけないものなんですかね? こんなわけわかんない使い方をするくらいなら,普通にプロの声優さんを使ったほうが,ギャラ分の制作費を浮かすこともできたんじゃ...なんて思ってしまったり。

まあ何はともあれ,ファミリー向けに振り切ったエンタメ作品としては,なかなかに完成度の高い良作です。
難しいことは考えず,童心に帰ってコナンくんとキッドの対決に胸を躍らせましょう!

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