きっと、星のせいじゃない。 (The Fault In Our Stars) 感想

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オススメ度: ★★★★


あらすじ: インディアナに住む少女ヘイゼル・グレース(シェイリーン・ウッドリー)は,常に酸素ボンベを脇に抱えていなければ生きていられないほどに深刻な末期ガンに冒されており,
そのために学校に通えず,友達もおらず,自分の殻に閉じこもりがちな性格になってしまっていた。

そんな彼女を見かねた彼女の両親は,彼女にガン患者のための集会へ行くよう促す。渋々了承した彼女であったが,そこでヘイゼルは,骨肉腫のために片足を切断した少年オーガスタス(アンセル・エルゴート)に出会う。

同じ末期のガンに侵されながらも明るく生きるオーガスタスと,自分の殻にこもりがちなヘイゼル。
そんな真逆にも見える二人は,次第に互いに惹かれていって...

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ガンに侵された少年少女が,ヒロインの好きな小説をきっかけに恋に落ちて,
そしてその作家を追いかけて2人でアムステルまで行って,そこで辛い現実を突きつけられて,その後訪れたアンネ・フランクの家で2人は初めてのキスを交わすのであった...

なんてあらすじを大雑把に書いていくとなんというか,ありがちでつまらなそうなラブロマンスに見えてしまう感じなのですが,この映画のために集まった最高の主演女優と最高の脚本家が,そんなことを許しません!

まず触れておかないといけないのが,主人公ヘイゼル役のシェイリーン・ウッドリーの存在。
「ファミリー・ツリー」や"The Spectacular Now"などの作品で実力を見せつけ,昨年公開の対策SF映画「ダイバージェント」でその人気を確たるものとした彼女ですが,
その最大の魅力は,まるで演技ではなく,実際にそのキャラクターが存在しているかのような錯覚に陥ってしまうほどに自然体な演技。

ヘイゼルの恋人オーガスタス役のアンセル・エルゴートとは「ダイバージェント」でも兄弟役で共演しているわけですが,恋人役としての方がずいぶんお似合いでしたよ!
まあ,「ダイバージェント」と比べると脚本の出来の良さ自体にも雲泥の差があるのでそこも関係しているんでしょうけれども。

そう,肝心なのはやっぱり脚本。
「(500)日のサマー」の脚本を手がけたコンビが再びタッグを組んだ今作は,難病ものの映画が陥りがちな自己憐憫という名の負の連鎖から華麗に抜け出し,
その代わりにユーモアと爽やかさという新たなフレーバーを吹き込んで,観客の心の中から「同情」ではなく「共感」と「感動」を呼び出すことに成功した,類稀なるラブロマンス作品と呼ぶことができるのでは。

「難病もの」 「ヤングアダルト小説原作」というワードから敬遠してしまうには惜しすぎる今作は,ありきたりなラブロマンスにはもううんざり...な人にこそ観て欲しい快作です!

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Theme: 映画感想 - Genre: 映画

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