ラブライブ! The School Idol Movie 感想

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オススメ度:

あらすじ:

入学希望者の現象で廃校寸前だった女子校・音ノ木坂学院を救うため,高坂穂乃果(新田恵海)を始めとする9人の生徒たちは,学校を舞台に活動するアイドル(スクールアイドル)のグループ・μ'sを結成。

地道な努力を重ね人気を集めていったμ'sは,最終的にスクールアイドルの祭典・ラブライブで優勝し,廃校の危機を救うまでに成長する。

しかし,3年生メンバーはもう卒業。メンバー9人が揃ってこそμ'sであり,3年生が卒業したらグループも解散するという方向で,メンバーたちの気持ちは固まっていた。

しかし卒業式を迎えたその直後,彼女たちの元にライブをやってほしいという依頼が届くのだが...

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一部でカルト的な人気を博した半ミュージカルアニメの劇場版は,キャラクターたちをいかに「萌え萌えキュン♡」に映せるかということだけに全てを費やした,ストーリー性やメッセージ性という言葉からはかけ離れた迷作となっています。

まあそもそもコアなシリーズファンに向けて制作された劇場版が,熱狂的ファンの力であれよあれよと言う間に興行収入ぶっちぎり一位のメガヒットとなってしまい,一般からも注目を浴びる結果となった...という感じだと思いますので,この制作指針はある意味間違ってはいないのだとは思いますが。

でもやっぱり,この独特なノリが受け付けられない人にとっては観ているのが苦痛な映画であることは間違い無いだろうとは思います。
私はこういう映画を観る時にテレビシリーズを全く観ずに批判するのは失礼だと思い,テレビシリーズの方も第二期まで全話予習してから観に行きましたが,テレビ版も映画版も,どうも生ぬるくてやっすいAVを見せられているような感覚がつきまとって辛かったです。

というのも,所々でジャージを着た女の子のプリケツをアップにしてみたり,歌のシーンでも顔を赤らめて唇を突き出したシーンを大写しにしたり,脱ぐシーンこそないものの一部男性を興奮させようという意図が見え見えの演出には背筋が凍ります。

この「ラブライブ!」のシリーズには台詞がある男性キャラが一切登場しませんが,こういうアニメが好きな方々の処女信仰は一体なんなんだろう,と疑問に思わされたりします。
ちょっとでもエッチな表現に出くわすと顔を真っ赤にして泣いてしまうようなウブな2次元の女の子たちを観て自慰行為に耽るような男性諸君にとっては,この映画はこれまたソフトなSM系AV風映画だった「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」なんかよりもよっぽどエロい映画に見えているだろうことは疑いようもないでしょう。

そして,ストーリーもこれまた酷い。
キムタク主演の"HERO"しかり,社会現象的ヒットになったアニメの「けいおん!」しかり,テレビドラマ/アニメから劇場版に発展した邦画の「とりあえず海外に行けばなんとかなる」みたいな風潮はなんなんですかね。

今作でもμ'sのメンバーたちは突然アメリカのテレビ局からライブをやらないかと招待されて,ニューヨークを舞台に「メンバーと一緒に過ごす時間はこんなに楽しい」というのを観客に刷り込むためにグダグダのドラマを展開するわけですが,なんとなーくいいこと言ってる雰囲気を出せば感動につなげられる,みたいな浅はかな意図がスケスケで寒いです。

例えばエンパイアステートビルの屋上からNYの街並みを見渡して「この街ってアキバに似てるんだ! 常に新しいものが生み出されて...」って,そんな描写一つもなくなかった? あったのってセントラルパークでランニングする女の子のケツと,「白米が食べたーい!」とかってレストランで叫び出すとか,映画で写す必要を一つも感じない映像ばかりだっと思うのですが。

日本に帰ってきてからも,テレビ版で解決した,「グループを続ける? 解散する?」という問題をぶり返してグダグダ悩んだのも,そうすることでしか話に山場を作れなかった監督の苦悩が見えて心が痛かったです。
しかしその話し合いの中にもなぜ悩むのかという核の部分が全く描かれていません。「ファンのみんなが続けて欲しいと言ってくれてる...」というのと「でも解散するってみんなで決めたし...」って,自分がどうしたいかの感情ゼロかよって。
もっと「9人揃ってこそμ's!」っていうのを掘り下げられれば面白くなったと思うんですけどね。

あと最大の不満は,「ライブ」とタイトルについているくせにライブ感ゼロの歌のシーン。
ライブ感が全く感じられない理由はわかりきっています。それは,観客というライブの構成員を完全に排除してしまっているから。
グループの人気の上昇や「惜しまれつつの解散」を表現するのには観客の熱狂ぶりや,彼女たちのステージを見て涙を流したりする観客の存在があってこそ,映画を観ている我々の共感も呼べるものだと思うのですが,この作品に関しては,ステージ始まる前や終わってからの声援すらない。
タイムズスクエアでのライブなんて,周り人だらけでしょ。人の声が一つも聞こえてこないっていうのは不自然も極まっているんでないの?
特にラストライブの会場,あれどこ? あれはライブじゃなくてPVの世界観ですよね。
あとは秋葉原でのライブのバックダンサーたち。あの質の悪いポリゴンCGはまるでホラー映画に出てくるマリオネットを観ているみたいでちょっと怖くなりました。

とにかく全てにおいてレベルが低く,2次元アニメの女の子が大好きで自慰行為のネタに飢えている一部の男性以外には全くお勧めできない駄作です。
「ランキング1位で人気らしいし,なんとなく観に行ってみようかなー」なんて軽く考えて見に行くと痛い目にあいますので要注意。




ちなみに映画の予習としてはテレビアニメ第1期と第2期を30分ずつにまとめた動画も公開されています。
これまでテレビ版を見ていないけど映画は観に行きたいという方は,これを見てから観に行くか再考するのも良いかと思います。



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Theme: 映画感想 - Genre: 映画

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