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ターミネーター: 新起動/ジェニシス (Terminator: Genisys) 感想

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オススメ度:

あらすじ:

1997年,戦略防衛AIである「スカイネット」の反乱により,人類のほとんどはあっけなく滅びた。
その後,ジョン・コナー(ジェイソン・クラーク)という一人の男が現れ,立ち上がってスカイネット引き入るマシーンの集団に立ち向かうように扇動。

その結果,2029年には人類がマシーンを滅ぼし,勝利を手にいれた...かに見えた。
しかしスカイネットは最後の手段として,ジョンが生まれる前の1984年へと殺戮兵器・ターミネーターを送り込み,彼の母親・サラ・コナー(エミリア・クラーク)を殺害させ,過去を改変させてマシーンの勝利を引き寄せようという作戦を実行する。

それに対し,ジョンは自らの忠実な部下であるカイル・リース(ジェイ・コートニー)をサラの救出のために送り込む。
しかし過去へとワープしたカイルを待っていたのは,ジョンから聞いたものとは全く異なる世界だった...

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おなじみターミネーターシリーズの最新作。
みんな大好きシュワちゃんが復帰したということでも話題になった今作は,お金だけはかかってそうなのに,ストーリーも台詞回しも,さらには肝であるアクションと映像まで,とにかく全てがチープな残念作となってしまっています。

シリーズ5作目となる今作ですが続編的な要素は薄く,「新起動」という邦題にふさわしい,「2」のパラレルワールド的な物語が展開されます。

で,名作と名高い「2」とどこが違うかっていうと,もう予告編で大々的にネタバレしちゃってるので言っちゃいますが,なんとラスボスがあのジョン・コナーです。
「2」であんなに苦戦したT-1000をあっさりやっつけちゃったと思ったら,今度は「マシーンでもなく,人間でもない。それ以上」の存在になったジョンが,両親であるサラとカイルを相手に殺し合いを繰り広げます。

オリジナルの製作者であるジェームズ・キャメロンが「驚きの大どんでん返し」と言ってた通り,これってかなり衝撃の展開ですよね。だって今までのシリーズではサブ主人公的存在だったジョンが,まさかのマシーン側に寝返っちゃうわけですから。

しかもそうなっちゃったらなっちゃったで,ジョンは何のためらいもなく両親を殺しにかかります。両親を殺すってことはつまり自分を生むはずの相手を殺すってことで,そうしたら自分も生まれなくなっちゃうんじゃない?って,観た人は誰もが思ったと思うんですよ。当然劇中でも,サラ本人が観客を代表してジョンに問いかけるんですが,それに対してジョンはなんて返したと思います?

「今は別の時間軸だからそういうの関係ないんだ。運命は変えられるものだからね」みたいなことをぬかすんですよ。タイムトラベルをして過去や未来の事実を変えていくことで歴史を動かしましょう,っていう話なのに,そんな適当で曖昧な返事ってあります!?

そしてサラはサラで,息子がマシーン化しちゃってると見るや否や,「こいつはジョンじゃない」と言って普通に撃ち殺そうとします。いやいや,実の息子と母親なんだから,殺し合いを始める前にそれなりの葛藤ってもんがあるでしょ。これじゃ普通に強いマシーンと戦っているのとどこが違うんでしょうか。
せっかく親子対決っていう設定にしたのに,それが何一つ活かされていない脚本にはガックリの一言ですね。

上記のようなジョンの設定に始まり,とにかく御都合主義で観客置いてけぼりの展開が目立ちます。
特にラストバトルのシュワちゃんの突然のカムバック。あんまり詳しく言っちゃうとネタバレになるので控えますが,「アップグレードされて帰ってきた」ってなんだよ。あの展開でなにをどうやったら無傷で帰ってきちゃうわけ?? もう何が何やら。ぶっ飛びすぎてて降参です。

そのくせにタイムトラベルの説明やら科学の説明にはやたらと長い尺を取って,聞いても物語に一つも活かされることのない退屈な説明を垂れ流しているシーンがやたらと多いんだから始末が悪い。

それらの説明シーンもそうですが,とにかく退屈なシーンが多いこと多いこと。
動きがなくて緊迫感のかけらも感じられないアクションシーンにはびっくりです。ここまで緊張感のない戦闘シーンを連発してくるSF映画っていかがなものなんですかね。被害総額だけはやたらと大きそうなのに,熱さが全くない。アクション映画でここまで眠たくなる映画には,ちょっと久しぶりに出会ったかもしれません。あ,今年はすでに「ジュピター」でも寝てたか。

私は今作でMX4Dというものを初体験しましたが,あれがなかったら上映時間のうち80分くらいは間違いなく眠ってしまっていたでしょう。椅子が揺れたり,風が出たり水が出たり,なかなか面白いですね,MX4D。まあ追加で1,500円払う価値があるかっていうと微妙ですが,今回みたいにとんでもなくつまらない映画を観ている時にも眠気を覚ましてくれるという意味ではアリかな?

台詞回しも,とりあえず「1」と「2」での名言を使っときゃファン連中は歓喜するんだろ? みたいな意図がバレバレの雑さが目立っていたし,基本イイトコ無し。

なんか全体的にノリも軽いんだよなあ,と思っていたら,今作の監督さんは「マイティ・ソー/ ダーク・ワールド」のアラン・テイラー。ソーの方はかなりコメディ方面に振り切った作品作りが個人的に好きで,ヒーローが暴れ回る爽快さと,おバカすぎるギャグのコンビネーションが意外なほどにうまく噛み合っていたんですが,今回はわりとシリアスさが重要な話だったので,もしかしたら監督の作風と製作陣の要求が噛み合ってなかったんじゃ...と心配になるほどでした。

そんな中でも唯一良かったのは,やっぱりシュワちゃんの圧倒的な存在感。
御歳67歳になってもやっぱシュワちゃんはかっこよかったです。ターミネーターを演じられるのはあんたしかいないよ,というのを再認識させてくれる結果となったのは間違いありません。

すでに三部作となる(であろう。前回の「4」から続く三部作構成の時は途中でポシャってたので)ことが発表されているこの新シリーズですが,もういい加減気づいて欲しいです。
「1」が低予算ながらメガヒットとなり,続く「2」は名作とよれているのに対し,その後莫大な予算をかけて制作された「3」以降の作品が酷評されているのは,あくまでシリーズの生みの親であるジェームズ・キャメロンが天才だったからであって,他の監督にはこの壮大すぎる世界観を引く継ぐことは荷が重すぎる試練でしかない,ということに。

とはいえきっとシュワちゃんは70歳になっても世界で最高にかっこいいおじいちゃんでいてくれることは間違いないので,今後の作品でもいい感じに歳をとったシュワちゃんに出会えることに期待して,次回作を待つことにしましょう...

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Theme: 映画レビュー - Genre: 映画

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