スポンサーサイト

このエントリーをはてなブックマークに追加
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ストレイヤーズ・クロニクル 感想

このエントリーをはてなブックマークに追加

142711954353741765180.jpg

オススメ度:

あらすじ:

極秘機関の実験によって,超人的な能力を得た子供達がいた。
彼らは,親の脳に強いストレスをかけて異常なホルモンを分泌させて産まれ,人間としての潜在能力をフルに発揮させることに成功した子供達のグループ・チームスバルと,
遺伝子操作によって動物や昆虫の遺伝子を組み込んで人間にはない能力を手にいれた子供達・チームアゲハの2つのグループに分けられた。

しかしその超人的な能力の代わりに,チームスバルは能力の酷使による精神崩壊・「破綻」のリスクにさらされ,
チームアゲハは細胞の急激な廊下の影響で,20歳前後で寿命を迎えてしまうという悲しい運命を抱えていた。

そんな中,希望を信じて戦うチームスバルと,自らの運命に絶望し,自分たちをそのような体にした大人たちへの復讐を誓って生きるチームアゲハは次第に対立するようになる。

こうして超能力者同士の死闘が始まるが,チームアゲハのリーダー・学(染谷将太)はその身体に恐ろしい秘密を隠し持っていた...

oth14091905060003-p65B15D.jpg

中途半端な予算と雑なシナリオで,無謀にもあのX-MENをパクろうとして大失敗したトンデモ映画。

とにかく脚本の雑さが半端ではなく,「なぜ? なに? Why?」な展開が最初から最後まで永遠に続き,観終わってからちゃんとGoogle先生に聞いてみないとほとんどの設定が謎のままになってしまうという不親切さは超能力を超えてもはや神の領域です。

誰がどんな能力を持っているかという解説がほぼ全くないまま話が進むので,「動物の能力を持つ」というせっかく面白そうな設定がバックグラウンドにあるのに,結局どの動物の能力を持っているかなどは全く判明しないというのはいかがなものなんですかね。
チームアゲハの一員で,「プッ」と声に出しながら弾丸を吹き出す女の子(松岡茉優)が出てきた瞬間には笑い死にしそうになりましたが,あとでググってみたら彼女の能力元はなんとテッポウウオなんですってね。そこでも再度笑い死にしそうになりました。テッポウウオって。思いついた原作者のアイデアマンっぷりには感服いたしましたが,それを映像化するとこんなにもマヌケになってしまうとはさすがに想像していなかったことでしょう。

その他にもチームアゲハの登場シーンでいきなり人身売買をしているアフリカ人っぽい黒人の人たちが出てきたり(ここ,一応日本ですよね?),
「他人のことに無関心な現代の日本人」への警鐘を鳴らそうとしているのはわかるけれども,大きい公園のど真ん中で血みどろの少年に銃を突きつけて,しかも一発ぶっ放しておきながら,「見ろ。誰も我々に興味を示さない」とかいくらなんでも極端すぎる描写をしていたり(そんなんが近くで起きてたら,いくらなんでも誰かは警察に通報すんだろ!)などもう展開がハチャメチャすぎて一つ一つツッコむのがだんだん疲れてきちゃって,最後の方にはもうお手上げ状態になってしまいます。

そんな感じで突っ込みどころ満載でも,例えばキャラクターが魅力的だったり世界観の作り込み具合が良かったり,あとは俳優陣の演技が良かったりしたら許せちゃう,っていう映画もたくさんあるじゃないですか?

でも,この映画にはそのうちの一つさえも存在しないんですよね。
これまで言ってきたように,誰がどんな能力を持っているかの説明なんかもほとんどないのでノレないし,登場人物がたくさんいすぎるせいなのかキャラ立ちしていなくて,「こういう人間性だからこういう能力」もしくはその逆なども全く感じられないので,キャラクターに感情移入できません。

そして俳優陣の大根っぷりも目立ちました。
これはもしかすると監督の方針だったのかもしれませんが,なんか舞台の演技みたいだったんですよね。今作は意外なくらい重たい話で,時にはボソボソ話すような演技も必要だったはずなんですが,主人公の昴を演じる岡田将生が最序盤くらいで,「俺たちは何のために生まれてきたんだ!」と大きめの声でハキハキ言ってた時は吹きました。
あとは一つ一つの台詞の後に,「今いいことを言いました。さあ,感動せよ!」と言わんばかりの間を設けてたのもイライラを助長するばかり。テンポが悪くなるばかりで,「サラッと行けよ」と言いたくなります。
こんなに若手俳優が集まって,まともに良い演技ができていたのが染谷将太だけ,というのは悲しいですね。

もう一つ気になったのは,ゲスの極み乙女。による主題歌・「ロマンスがありあまる」の使い方の下手さ。
そもそもこんな重たいテーマの映画になぜ浮遊感のある曲を選んだのかが疑問でしたが(もし超能力と「ありあまる」の部分がかかってるとか考えてるなら,製作陣をブッ飛ばしたいです),劇中での修行シーンでこの曲が唐突に流れ出した時,曲のヴォーカルの声と映画内のセリフの声が完全にかぶってて「セリフ聞こえねーよ!」ってなった時にはさすがに呆れました。

エンディングでも再度流れるこの曲ですが,エンドロールの映像もまた酷かったですね。
最後は戦いを生き延びたあるメンバーと,その隣の家に住む大学生の会話で幕を閉じるのですが,その手法が,「ロマンスが〜」が流れる中,字幕で彼らの会話の内容を垂れ流すというもので,
ああいうクサいセリフって,声に出すよりも映像と文字だけで見せられるとあそこまで恥ずかしいものになれるんだ,ということを我々の脳にブチ込んできます。これほどまでに最後の最後まで不快な気持ちにさせてくる映画は,2015年で初めて出会ったかもしれません。

こうして書くとゲスの極み乙女。が悪いみたいですが,彼らの歌自体はいいんですよ?
ただ,とりあえず映画の主題歌にしとけば売れるだろう,というレコード会社と映画制作会社の意図が見えてイライラが収まらないだけです。
「ストレイヤーズ・クロニクル」のことは嫌いでも,「ゲスの極み乙女。」のことは嫌いにならないでください!...と声を大にして言いたいです。



そしてこういうSF映画に肝心なアクションもダサさとチープさのみが目立って,思わず目を背けたくなるものばかりでした。クイックシルバー(もうそう呼んじゃっていいよね?)2人のエフェクトも,あの「トワイライト」すらも素晴らしく思えてくるほどショボかったし,
主人公の昴が,テレビで見た格闘技の固め技を決めたシーンのダサさはもはや常軌を逸してましたね。あれは夏休みの渋谷に白のランニングシャツをジャージの短パンにインして,白くて長いソックスの上から便所サンダルを履いていくのと同じくらいダサいです。

とにかく「これは2015年の映画なんだよね?」と製作陣にメールして聞いてみたくなっちゃうほどのダサダサ映画。
やっぱり浅はかな考えでハリウッド映画を真似しようとするとロクなことにならないですね。
こういうのは夏休みの午後14時からのスペシャルドラマでやっててください。

関連記事
スポンサーサイト
Theme: 映画レビュー - Genre: 映画

Comment

  • 2016/01/30 (Sat) 14:43
    必死な物語かな

    はじめまして!!
    「ゲスの極み乙女。」のことは嫌いにならないでください(笑)
    ほんとダサダサ映画ですね。
    制作陣もキャストも必死な物語でした。

    私も「ストレイヤーズ・クロニクル」レビュー、ブログにアップしました。
    よかったら。見に来てください!!

  • 2016/01/30 (Sat) 23:51
    UC #- - URL
    Re: 必死な物語かな

    アキタロウさん、コメントありがとうございます!

    ブログ拝見しました。出演者やかキャラクターの説明が詳細で、すごくわかりやすいレビューですね。私も見習わなければ...

    ストレイヤーズ・クロニクルは演出のダサさが目立っちゃってたかな、と思いました。実に惜しい映画ですね。
    ゲスの極み乙女。はマジでゲスだとわかっちゃった後でも問題なく好きです。いいですよね、彼らの音楽は。

Leave a Reply


管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。