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ヒックとドラゴン2 (How to Train Your Dragon 2) 感想

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オススメ度: ★★★★☆

あらすじ: ヒック(ジェイ・バルチェル)とトゥースの活躍によってパーク島の住人たちとドラゴンの友好関係が築かれてから5年。
パーク島の住民たちが「ドラゴンレース」という,5年前では考えにも及ばなかったアクテビティに精を出す中,ヒックはトゥースとともに,地図にない未開の地を開拓する旅に夢中になっていたのだった。

ヒックが旅を続けるのは,父親でパーク島のリーダーであるストイック(ジェラルド・バトラー)から彼の後を継いで新たなリーダーになるようにと執拗にプレッシャーをかけられることから逃げるためであり,
ヒックは未だ自分がどんな人間になりたいのか,リーダーとしての責任を負うことができるのか悩んでいたのであった。

そんなある日,ヒックは氷に閉ざされた巨大な島を見つける。そこではドラゴンを狩る漁師たちが待ち構えており,漁師たちのリーダー格であるエレット(キット・ハリントン)という男の口から,ドラゴ(ジャイモン・フンスー)という男がドラゴンの軍隊を作っているという話を耳にする...

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前作「ヒックとドラゴン」はアニメ映画の歴史に名を残すべき,10年に一度レベルの傑作アニメ映画でした。
そして3部作の2作目となる今作は,「中だるみ」なんて言葉を感じさせないどころか,もしかすると1作目を超えるかもしれないほどにスリリングかつ爽快,さらには強いメッセージ性の込められた素晴らしい作品に仕上がっています。

すっかり大人っぽくなり顔にはうっすらとヒゲの生えたヒック(ジェイ・バルチェルは,相変わらず力の抜けたスマートなボイスアクトが最高!)は,絶賛自分探し中の「まっとうな」青年に育っていました。
今作はそんな彼と相棒のトゥースが,様々な試練を乗り越えながら自らの生きるべき道を見つけ,「大人」になるまでの物語。

前作はヒックの「この島の唯一の自慢はペットのドラゴン達だ」という独白によって幕を閉じるのですが,お互いに助け合って生きていく道を選んだ仲間のことを「ペット」と呼んでしまっていたことに疑問を抱いていた方も多いはず。私もその一人でした。

しかし今作では,その言葉が今作のストーリーへの伏線であったということを,あからさますぎない方法で,そして見事に回収してくれています。

そのきっかけとなるのが,氷に閉ざされた島でドラゴンと共に暮らしてきたヒックの母親ヴァルカ(ケイト・ブランシェット)との出会い。ここでのケイト・ブランシェットの演技は相変わらず素晴らしい! ウディ・アレン監督の「ブルー・ジャスミン」でのオスカー受賞が記憶に新しい彼女ですが,その優雅で,そして同時に芯の強さを感じさせるボイスアクトはまさにアカデミー賞ものと言えるでしょう。

さらに今回のお話の中では,ヒックとトゥースが大人になるための,非常に重く苦しい試練がのしかかってきます。
しかしそこをあえて重苦しく描かず,むしろ笑いを含ませつつテンポよく描くことで希望を感じさせる描写としていたのは非常にグッド。

ヒックの葛藤をもっと深く描くべきだったという声もあるのかもしれませんが,この映画はあくまで「家族で見られる」アニメ映画だということをお忘れなく。
ハリウッド的な勧善懲悪の明快さと,複雑でディープなメッセージ性を両立させているあたりがこの作品の魅力の一つでもあります。

そして,前作からさらに進化した映像美も見どころの一つ。特にヒックとトゥースが空をハイスピードで駆けていくシーンの爽快感は特筆もので,自らも映画の世界に入り込んで彼らと一緒に美しい世界を飛翔しているかのような感覚に襲われること必至です。
そしてトゥースの表情にもかなり手が入ったのか,可愛さが前作比200倍ほどにまで膨れ上がっています。必見。

1作目が素晴らしかっただけに,「どうせ中だるみの2作目でしょ?」なんて思っていらっしゃる方々,ご安心ください。この「ヒックとドラゴン2」はそんなジンクスを根底から覆してくれる,革命的な作品です。

日本では劇場公開をしていませんでしたが,7月に3D版がDVD/Blu-rayでの発売が決まったそうですね。子供だけではなく,全ての映画ファンにオススメしたい良作です。皆様,入手できるようになった暁にはぜひ。


PS. 日本版ではヒック(オリジナルではしゃっくりの音を表す「ヒカップ」)とかトゥース(オリジナルでは歯がないから「トゥースレス」)とか,メインのキャラクターの名前を勝手に変えちゃうのはいかがなものかと思うのは私だけなんでしょうか... (まあ,ヒックに関しては原作小説の日本語訳版でも「ヒック」になってるんですけどね)


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Theme: 映画感想 - Genre: 映画

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