みんな! エスパーだよ! 感想

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*注意!! 今回の記事には下品な表現が多数含まれます。

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オススメ度:

あらすじ:

クラスでは地味な高校生・鴨川嘉郎(染谷将太)は、生まれる前にお腹の中で聞いた歌を頼りに、運命の人を思いながら毎日オナニーに耽ることが趣味。

ある日高校に編入してきた転校生・浅見紗英(真野恵里菜)に心を奪われた嘉郎は、彼女こそが運命の人だと思い込みアピールを続けるが、彼女を目の前にすると所構わず勃起してしまい、紗英からは気持ちわるがられてばかり。
そんな姿を幼なじみのヤンキー少女・平野美由紀(池田エライザ)に笑われる、という日々を繰り返していたのだった。

しかし、そんな彼に転機が訪れる。
ある日いつものようにオナニーをしていた嘉郎だったが、突然窓の外が光り始める。
そして次の朝目覚めると、なぜか周囲の人間の心の声が聞こえてくるように。

そう、嘉郎はテレパシーを操る超能力者になってしまったのだ。
その後、街には超能力に目覚めた者たちが次々と現れ始め...!?

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またとんでもない映画を生み出してくれましたね、園子温監督。

「デトロイト・メタル・シティ(以下DMC)」で知られる漫画家・若杉公徳による同名原作を、毎度おなじみ園子温監督がテレビドラマ版を経て映画化した今作は、テレビドラマ版が好評だったから調子に乗って劇場版まで作ってみちゃいました、みたいな適当なノリで書いたのがモロバレな、退屈で意味不明な脚本が非常に鼻に付く駄作となっています。

そもそもDMCで有名になった漫画家さんの作品なんだから、話はくだらなくて下品なのが前提としてあるので、まあ園子温監督が好きそうだなあ、というのはわかります。

「オナニー」に始まる放送禁止用語がずらり。上映時間の3/4は女性の胸の谷間のアップで埋め尽くされていて、女性が観たらドン引きしそうな内容です。もうここまでやるなら「女子禁制」とでも銘打って、R18のとんでもないゲス映画をやってくれるならまだいいんですが。

しかし、そこは園子温監督。エロやらグロを売りにしているくせに、一線を越える勇気はないという中途半端さをここでもいかんなく発揮してくれています。

その中途半端さはシナリオにも及んでいます。
主人公含むエスパーたちは、エロいことにしか使い道のない超能力を手にいれるんですが、なぜかその能力を、今後現れるかもしれない悪い奴らと戦う時のためにとっとけよ、と命じられます。
で、そっからの30分くらい主人公たちが何をして時間を過ごすかっていうと、別に悪い奴が現れたわけでもないのに、「俺はヒーローにならなくちゃ!」と口先でベラベラ喋りながら街をぶらつくだけ。

その間のまあ退屈なこと。観客を画面に釘付けにしておくために、監督は次々とセクシーな美女たちの胸の谷間を写し続けるんですが、正直映画が始まってからずーっとそればっかり見せられてるんだから、どんなにおっぱい星人の男でも食傷気味になっちゃうよね、というのが明白です。

しかも話の流れは支離滅裂。
今作でのエスパーの設定は、「星の光が差した瞬間に偶然オナニーをしていた童貞/処女が、エロに関することにだけ使える超能力を得る」というはずなのに、最後の方はもはやそんな設定はどこへやら、という感じの展開が続いて笑えます。いや、もしかして外国の人たちにはエロとか関係ないよってことなのかな。もはやどうでもいいですが。

中盤まではたいしたことも起こらずバカみたいにオナニーと女性の胸の話がダラダラ続くのに、終盤ではヒロインたちに涙を流させて、おセンチなBGMを流して「どうだ、実は感動的な話だろ?」みたいな押し付けがましい泣かせのシーンを持ってくるのがまた腹たちますね。
あれで涙を流せる人ってどんだけ雰囲気に流されやすいんだよ、と思います。私が観た回に、後の席からすすり泣きが聞こえてきた時には映画そっちのけで思わず振り返っちゃいました。

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エロは胸の谷間と水着が限界、くだらないギャグ映画なんだか感動の冒険ストーリーなんだかどっちつかずなプロット。誰に向けて作られた映画なんだか全く見えてきません。
こんなに自己満足臭の強い映画なのに、なぜか八方美人に観客に媚びようとする。私が園子温監督のことを嫌いな理由はそこにあります。

エログロなどうしようもなくくだらない映画を作るのか、それともストーリーのしっかりした映画を作るのか。もうハナから「自分が楽しけりゃいい」っていう精神で映画を作ってるなら、中途半端なことやってんなよ、っていう話なんですよ。

そしてつまらなさに拍車をかけるのが、俳優陣、主に女優陣の大根役者っぷり。
もう巨乳でエロい顔した女の子なら誰でもいい、くらいの適当なキャスティングをしていたのがあからさまで、まともにいい演技ができているのは、主演の染谷将太と、テレキネシス能力者役のマキタスポーツくらいだったような気がします。

特に染谷将太は、園子温監督に憧れて、彼に見つけてもらうために歌舞伎町だかどこだかに通ってたっていう話をどこかで読みました。その念願叶ってか、彼は「ヒミズ」に始まり園子温作品の多くに出演していますが、もうそろそろコラボやめてもいいんじゃない?

彼は才能溢れた俳優さんで、今の邦画はどれを観ても染谷将太の名前があるというくらいに引っ張りだこ。それは事務所の売り込みでもなんでもなく、彼の実力あってこそだというのはどの作品を観てもわかります。若手俳優の中では明らかに頭2つ、3つくらいは抜けてますね。

でもこんな作品に出てちゃ、絶対あとで黒歴史になっちゃいますよ。園子温監督は、そろそろ彼を開放してあげてくれないでしょうか。本当にお願いします。

あと、この映画を観ていて思ったんですが、愛知県の人たちって本当に語尾に「〜だに」ってつけるんですか?
私、「〜だに」は昔ウッチャンナンチャンの「ウリナリ!」って番組からデビューした「ブラックビスケッツ」っていうグループの人たちのオリジナルだと思ってました。

ブラビのメインヴォーカルは今は懐かしいビビアン・スーだったんですが、当時小学生だった私は彼女に本気で恋してました。ブラビ解散した時、泣いたなあ。私も当時もうちょっと大きかったら、テレビに映るビビアンを見て自慰行為とかしてたんでしょうか。ああいやだ、汚い汚い。

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Theme: 映画感想 - Genre: 映画

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