アンフェア the end 感想

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オススメ度: ★★★☆

あらすじ:

警察病院占拠事件やネイルガン連続殺人事件を経て、国家を動かす謎の権力組織に関するデータを手中にした雪平夏見(篠原涼子)

組織と闘うすべを模索する中、ある転落死の現場で10年前に起きた推理小説事件の遺留品と同じ「アンフェアなのは誰か?」というメッセージが記されたしおりが置かれているのに気付く。
やがて、転落死体がネイルガン連続殺人事件の首謀者だった村上克明検事(山田孝之)であること、推理小説事件の犯人たちを結び付けたサイトが復活していることが判明。

そんな中、転落死を引き起こした容疑者として、津島直紀(永山絢斗)というシステムエンジニアが取り調べに呼ばれるのだが...

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日本の映画は本当に、タイトルに「ラスト」とか「ファイナル」とつけてみたり、「さよなら、〜」とかっていうキャッチコピーをつけて、最終作を匂わせるのが好きですよね。
で、そのくせラストシーンは終わったんだか続くんだか曖昧な感じで終わらせておいて、作品がヒットしたらしれっと続編を作ってくるんですよ。「真のラスト」みたいなキャッチコピーとともに。

テレビドラマに始まり、約10年続いたシリーズの最終作として送り出されたこの「アンフェア the end」もその系譜を地で行く作品。

主人公の父親を殺した犯人など、シリーズ通しての謎が明らかとなる今作ですが、意外にもその敷居は高くありません。
シリーズ作品を全く観たことはないけれど、友達に誘われちゃって...という人もご安心を。
本編開始前にこれまでのあらすじを簡単に振り返ってくれますし、話の中での重要人物の多くは今作初登場の人物です。シリーズ通しての登場人物たちの関係性も、映画を観ていればなんとなく把握できてきます。特に、リーアム・ニーソン主演の単発映画などのクライムアクションに慣れている人ならば余裕かと。

テレビ作品の映画版とは思えない映像クオリティも魅力の一つで、テレビ作品ではできないような派手でスケールの大きいことをやってやろうという製作陣の意気込みが伝わってきます。
「カッコいい女」の権化のような女刑事・雪平を演じる篠原涼子が大暴れするアクションシーンはファンにはたまらないでしょうし、カーチェイスの緊迫感もかなりのもの。
シリーズものとしてだけではなく、一本の映画として面白いものを作ろうという姿勢には非常に好感が持てるのですが...

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シリーズファンの方にしてみれば、それはむしろ欠点ともなりうると言えるでしょう。

これまでのシリーズ通しての登場人物たちそっちのけで新キャラを中心に回っていくプロットに、「この人がここでこういう行動に出るってことは、この人が悪者だよね」「ああ、この人ぜったいここで裏切るよね」というのが手に取るようにわかるお決まりすぎる展開の連続には、新参者にはわかりやすくて嬉しいですが、
シリーズをこれまでずっと見守ってきた人たちからしたら、「これまで登場してきたキャラクターたちの思惑が複雑に入り混じるドラマを観たかった」と思う人も出てきてしまいそう。

その新キャラも、これまで様々な作品での大根演技が酷評されてきたEXILEのAKIRAっていうのがより批判を呼びそうですね。エンディングテーマを歌っているのも三代目 J Soul Brothersですし、avexの売り込みがあからさますぎて拒否反応を起こす人も多いんではないでしょうか。自分の愛したシリーズの最終作を汚すな! みたいなね。
単発映画ならまだしも、長く愛されたシリーズものの場合は、その辺にも注意を払ったほうがいいんじゃないかな、とこの作品を観て改めて思わされました。

結果としてこれまでのシリーズでばらまいてきた伏線はほぼ全て回収されたわけですが、そのやり方はあまりスマートなものとは言えず、けっこう強引です。
「ああ、やっぱり今作の興行によっては続編あるんじゃないかなあ...」と思わされてしまう、ラストシーンの絶妙な曖昧さは上手いなあと思いました。

何はともあれ、シリーズファンは観る以外の選択肢はないでしょうし、ファンに連れられていく初見の方も気軽に楽しめる、痛快なミステリアクションとなっています。
逆にこれを観て興味がわいたら、シリーズを見返してみるのもありかもしれません...



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Theme: 映画感想 - Genre: 映画

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