劇場版 弱虫ペダル 感想

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オススメ度: ★★★

あらすじ:

激しいバトルの末、インターハイで総合優勝を果たした、小野田坂道(山下大輝)たち総北高校自転車競技部。
そんな彼らは、インターハイの成績が良かったチームが出場する「熊本火の国やまなみレース」に招待される。

「3年生たちと最後にもう一度レースができる!」と意気込む坂道たち。
そして総北高校出場の噂を聞きつけ、箱根学園を初めとした強豪校たちが次々とレースの参戦を決める。

レースに向けて練習を続ける総北の面々だったが、そんな中、なぜか3年生の巻島裕介(森久保祥太郎)の様子がおかしいのだが...

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いやあ、部活ってやっぱりいいですねえ。

私も中学校から大学まで運動部に入っていたんですが、なんなんでしょうね、あの不思議な感覚。
練習なんて本当だったら辛いことばっかりのはずなのに、同じ目標を持ったチームメイトと一緒だったら楽しくて、個人競技だろうが団体競技だろうがチームの一員として力になりたくなる。大会では結果が良くても悪くても、なぜか涙が溢れてくることも少なからず。
あの経験だけは大人になったら二度と味わうことのできないものだと思います。ああ、あの頃が懐かしい...

自転車に青春を捧げる高校生たちの姿を描いたこの「弱虫ペダル」の劇場版は、一つのレースの中に部活という儚くも美しい日々をギュッと凝縮した、爽やかなアニメーション作品に仕上がっています。

そもそもが続きものなので、TVアニメ版もしくは原作?を見ていることが前提となるストーリー展開となっています。
原作もTVアニメも観たことがなかった私は、キャラ設定などに追いつくのに若干時間を要しました。なので、可能ならば事前に予習をしていくのがいいかもしれません。

ただプロットそのものは非常に単純明快で、約1時間30分ほどの上映時間のほとんどはレースの描写のみ。
JR九州などの協力を得て(はず。至る所に看板などが設置されていたので)描かれた熊本の自然がとにかく綺麗で、これを見たらついつい熊本に行ってみたいと思わされてしまうのではないでしょうか。

レースの描写も緊迫感溢れるものになっていて、ゴール付近で必ず接戦になるお約束過ぎる展開も、手に汗握りドキドキしながら観ることができます。
少年漫画らしく、キャラクターたちには鬼化する、「バケモノの子」のキャラクターたちよろしく筋肉が突然盛り上がる、、などそれぞれ特殊能力があるのですが、極度にレースの緊張感を損なうまでのものではなく、スパイスとしてほどよく機能していたのが好印象でした。

ストーリーには確かに甘い部分もあり、自転車を始めたばかりでインターハイを制してしまった坂道くんが、見上げるべき先輩である巻島くんという存在を失ったことで自分がチームを背負うエースとなり、そのプレッシャーからなかなか実力を発揮できずに苦しんでしまうという描写があるのですが、それを乗り越えていく成長物語が展開するのかと思ったら、根本の解決ではなく力技でなんとかしちゃってたりしていたのがちょっと残念。

そもそも少年漫画というものが大の苦手な私にとっては、今作の第二の主人公・巻島くんの「〜ッショ!」や箱根学園の筋肉くんの「アブゥ!」という謎の口癖や、主人公・坂道くんのヒメヒメソングなどを観るのは地獄の苦しみだったのですが、それもラストシーンの爽快さの前に全てかき消されてしまいました。

キャラクターたちの中に悪者らしい悪者はおらず、競争相手同士でも自転車レースを愛するもの同士、お互いの健闘を讃え合う姿が大変に清々しいです。熊本の雲一つない真っ青な空がその爽快さを倍増させてくれていて、これを見たら誰もが「スポーツってやっぱりいいなあ」と思えることは間違いなしです。

ちょっと不安定な部分や甘さはありますが、それも含めて青春を感じられる痛快な作品となっています。
大人になって、学生時代に部活で感じたあの熱さが恋しいと感じている人には特別な作品となるはず。可能であればTVアニメ版を予習してからぜひ。

あ、でも私みたいに、映画を観てからTVアニメ版を見直してみるのも楽しいかもしれませんね。

ちなみに以下の2作品がTVアニメ版を再編集した劇場版だそうで。今作を見る前にこれで予習していくのがいいかも??



予告編:

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Theme: 映画感想 - Genre: 映画

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